ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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軍事部門を恐れるハマス指導部

 エジプトの仲介で、イスラエル、ハマス、パレスチナ自治政府の代表がエジプトで停戦協議に入ることになりました。
http://www.47news.jp/CN/200901/CN2009010801000192.html
 なんらかの進展があればいいのですが、とくにハマス側がきちんと停戦できるかはなかなか難しいと思われます。というのも、アラブ社会全体で「ハマスもっと頑張れ!」世論が沸騰している今、「そうは言っても、もうしんどいよ」と言って矛を収める勇気は、ハマス指導部もなかなか持ちづらい状況にあるからです。
 また、仮にハマス指導部の一派が停戦を希望したとしても、前述したようにハマス指導部は軍事部門を完全に統制できていないと思われるので、なかなかうまくいきません。
 それに関連して、ワシントンの中東研究機関「中東報道研究機関」(MEMRI)日本語版サイトに、アラビア語ニュース・サイトから転載した興味深い記事がありました。「ハマスはパレスチナ社会に破滅をもたらしている~著名アラブ人思想家の主張」という記事です。
http://memri.jp/bin/articles.cgi?ID=SP217309 なかなか過激なタイトルですが、概ね私も共感できるところがあります。そして、そこにこんな一節がありました。
「(ハマスの指導者達は)メンバー特にカッサム旅団の一派を恐れているのである」
 パレスチナでは、下手なことをすると自身が内ゲバに遭います。いかに共同体のなかで「裏切り者」と呼ばれないでうまく立ち回れるか・・・アラファトやアブニダルの頃から、パレスチナのリーダーたちはずっと同じような政治的サバイバル環境下にいます。
 ハマスの綱領は非常に硬直したものではありますが、中には穏健派もいます。今、パレスチナではハマス強硬派への支持が非常に高まっていますが、それはたいへん危険な「ムード」であると思います。
 ハマスは自治区の前回の選挙に勝利しているので、民主主義の原則でいえば現在の自治政府のほうが正統性を逸脱しているわけですが、「ハマスもっと頑張れ!」との声は結局のところ現地の人々に不幸をもたらす結果になっています。そうした現実を直視することを、もっと現地の人に浸透させることが必要なのではないでしょうか。
 ところが、世界中でパレスチナに同情的な人々が「ハマス頑張れ!」というメッセージを発信しています。ハマス内部の強硬派は「世界は自分たちを支持してくれている」ということで、ますます発言力を高めることになります。イスラエルに自制を求めるのは大前提ですが、ハマスの罪も厳しく追求すべきではないでしょうか。そうでないと、ガザの人々はますます苦しい状況になってしまうと思います。
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  1. 2009/01/08(木) 11:04:08|
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次期CIA長官内定

●オバマ次期大統領、CIA長官にパネッタ元大統領首席補佐官を起用




●オバマ次期米大統領は2009年1月9日、記者会見し、次期中央情報局(CIA)長官に、レオン・パネッタ元大統領首席補佐官(70)、CIAをはじめ16の情報機関を統括する国家情報長官に、元太平洋軍司令官(海軍大将)のデニス・ブレア氏(61)を指名することを発表した。

元CIA高官でテロ対策専門家のジョン・ブレナン氏をテロ対策を統括する国土安全保障問題担当補佐官に起用した。



●パネッタ氏は民主党下院議員(カリフォルニア州選出)などを経て、1994年から97年までクリントン前大統領の首席補佐官を務めた。
最近では、ブッシュ政権にイラク政策の変更を求めたベーカー元国務長官らによる超党派の「イラク研究グループ」のメンバーとなった。

パネッタ氏は議員経験が長く、議会対策や省庁間の調整に手腕を発揮した。情報分野での経験がないため民主党内からも起用に疑問の声が上がったが、オバマ氏が擁護し、指名にこぎつけた。

パネッタ氏は過去にCIAを含む情報機関との接点がほとんどなく、米メディアは一様に「驚きの人事」と報道。

オバマ氏は会見で、情報分野での経験に乏しいパネッタ氏の起用をめぐり民主党の一部などから批判が出ている問題で、「彼は優秀な実務家だ。CIAの能力強化に向け手腕を発揮すると確信している」と強調。
「現実的な政治選択を行うには、事実に基づいた情勢分析が必要」と述べ、ブッシュ政権を間接的に批判した。


パネッタ氏の起用は、クリントン政権下で大統領首席補佐官や行政管理予算局(OMB)局長を歴任した行政手腕が買われたためだとみられている。
下院議員としての経歴も長く、議会との人脈もある。




●イラク戦争を推進したダグラス・ファイス元国防次官や、国防総省の提言機関である国防政策委員会のリチャード・パール元委員長は、パネッタ氏の起用を支持した。
CIAと対立したファイス氏は政治情報サイト・ポリティコに「CIA外部からの長官起用は、オバマ氏がCIAに重大な問題があると認識していることを示す」と語った。



一方、上院情報特別委員会の次期委員長、ダイアン・ファインスタイン上院議員(民主)は、CIA長官には「情報のプロがふさわしい」と不快感を露わにした。
政権移行チームが、長官の承認を審議する同委員会の主要議員に対する説明を怠ったことも影響しているとみられており、ファインスタイン氏自身も、パネッタ氏の起用を報道で知った、としている。


オバマ氏はパネッタ氏の経験不足を補うため、CIAでの経歴が長いスティーブン・キャパス副長官を留任させる方針だという。



●レオン・パネッタ氏 略歴

(Leon Panetta、1938年6月28日生まれ)、元アメリカ大統領首席補佐官。弁護士。

サンタクララ大法科大学院修了。
カリフォルニア州出身で、1977年から下院議員を務めた。
その後、民主党ビル・クリントン政権下の1993年に行政予算管理局局長に指名され、1994年から1997年まで大統領首席補佐官を務めた。
省庁や議会との調整能力に定評がある。70歳。

得意分野は経済とされ、これまで情報機関とのかかわりがなかったことを懸念する声もある。
一方で組織をまとめる力量には定評があり、イラク人虐待問題などで失墜したCIAの信頼回復を期待されている。




●デニス・ブレア氏 略歴
 海軍士官学校卒。
1968年海軍に入り、02年に海軍大将で退役。
空母キティホークを指揮し、太平洋艦隊司令官、太平洋軍司令官を歴任。
90年代に中央情報局(CIA)にも所属した。61歳。

国家情報長官はCIAなど16の情報機関を統括する情報部門のトップ。
ブレア氏は01年の米同時多発テロの際、太平洋軍を指揮した。
かつて太平洋艦隊司令官も務めたこともあり、アジアの安全保障問題に精通した知日派でもある。

ブレア氏は海軍に34年間勤務し、99年から2002年まで太平洋軍司令官を務めるなど、東アジア情勢に詳しい。



情報畑の経験が少ないパネッタ氏の力量を見極めたい。
ただ大統領首席補佐官時代は、大統領の横で最高レベルの情報に触れていたため、情報の料理のやり方は知っているであろう。
ちなみにパパ・ブッシュも政治家からCIA長官になっている。





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  1. URL |
  2. 2009/01/11(日) 01:29:17 |
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>国内外のインテリジェンスに関する最新事情をリアルタイムでお伝えします。各国情報機関、スパイ、秘密工作、国際政治、ビジネス、歴史、外交、軍事、政治情報の第一級の情報になっています。元・商社マンの筆者が独自の情報網と分析によりお送りします。

というのは嘘です。ごめんなさい。大変ご迷惑お掛けしました。
  1. URL |
  2. 2009/07/30(木) 00:27:48 |
  3. 国際インテリジェンス研究所おらっち #-
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黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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