11月26日にインド・ムンバイで発生した同時多発テロは、日本人の犠牲者が出たということで、日本のメディアでも大きく報道されています。
今回の事件で犯行声明を出したのは「デカン・ムジャヒディン」と名乗るグループですが、これまでそういった名称の組織は一切知られていません。では、デカン・ムジャヒディンとは何者か?
ムンバイはもともと、イスラム教徒とヒンズー教徒の衝突頻発地域で、イスラム系のテロ・グループによる爆弾テロがしばしば起きていました。
そのほとんどのケースで主犯とされたのが、「インド学生イスラム運動」(Students Islamic Movement of India)という組織です。学生運動のような名称ですが、れっきとした非合法テロ組織で、その背後には、「ラシュカレ・タイバ」(Lashkar-e-Tayyba/「正義の軍隊」)というカシミールのテロ組織がいます。ラシュカレ・タイバの本拠地は隣国パキスタンのラホール近郊のムドゥリケで、実質的な上部機関はパキスタン国軍の情報機関「統合情報局」(ISI)です。
ここ最近、インド学生イスラム運動およびラシュカレ・タイバは、「インディアン・ムジャヒディン」という名称でテロを行っていますが、今回、もしも犯行声明が本物だったとしたら、犯行グループの実行班長がデカン高原(南部中央エリアのマハラシトラ州、アンドレ・プレデシ州、カルナタカ州など)出身者だった可能性もあります。
ただ、デカン高原は麻薬犯罪組織や左翼ゲリラ(毛沢東主義系)は有名ですが、イスラム過激派の活動はあまり聞いたことがありません。テロリスト人脈の背後関係としては、おそらくカシミール過激派→パキスタン情報部、の線ではないかと思われます。
今後の情報に注目です。
- 2008/11/27(木) 12:23:53|
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