内部文書で次々判明・・・国際社会が注視するウイグル弾圧手法
〜軍事ジャーナリスト黒井文太郎レポート2021年02月17日
FRIDAYデジタルhttps://friday.kodansha.co.jp/article/163064「放送内容が真実かつ公平でなく、中国の国益に損害を与えた」という理由で、2月12日、中国は、英BBC国際放送の中国国内での放送を禁止した。
これはひとつには、2月4日にイギリスが、中国共産党による統制の構造などを理由に中国国営テレビ「中国環球電視台(CGTN)」のイギリス国内での放送免許を取り消したことへの対抗であろう。
だがそれと同時に、前述のようにBBCの報道内容を問題にしており、同局が「中国にとって都合が悪い内容」を放送をすることを避ける意味が大きい。
中国がとくに反発していること中国側がとくに反発していたのが、2月3日に放送されたウイグル人迫害のニュースだった。それは、強制収容所内で「女性に対して組織的なレイプが行われている」という内容だった。
中国西部の新疆ウイグル自治区において、中国当局が、イスラム教徒主体の少数民族ウイグル人への弾圧を行っているー―このことは、かねてから国際社会で問題になってきた。すでに100万人以上もの住民を「再教育」と称して強制収容し、強制労働や、拷問までを行っているとみられる。
米政府でも1月19日にポンペオ米国務長官(当時)がそれら中国当局の行為を「人道に対する罪」と断定し、「ジェノサイド(集団殺害)」にあたると非難した。バイデン新政権のブリンケン国務長官もジェノサイド認定には同意している。
中国側は否定しているが、ウイグル人への迫害は具体的な情報がいくつも洩れ伝わってきており、もはや疑うべくもない。
(以下略)
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- 2021/09/27(月) 15:00:08|
- FRIDAYデジタル/黒井文太郎・執筆記事
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