ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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アル・シャバブさらなる暴走へ

▽「ムスリムか」尋ね選別 ケニア・大学襲撃
 ソマリアのイスラム過激派「アル・シャバブ」が暴走しています。彼らもイスラム国のムーブメントに刺激を受けており、とくに隣国ケニアに侵入して今後も非道なテロを繰り返していくことが予想されます。
 ソマリアは私が取材した90年代から、山賊集団がケニアに侵入して犯罪を犯すことが頻発していました。山賊集団ですが、彼らはいずれかの部族民兵の末端でした。当時、ケニア東海岸にも行ったことがありますが、とにかくソマリア国境方面は危険だから気をつけろと言われました
 2000年代に入り、ケニアとの国境方面はアル・シャバブが勢力を確保します。彼らもしばしばケニアに侵入し、営利目的誘拐や商店襲撃などを繰り返していました。
 業を煮やしたケニアは2011年に国境エリアに侵攻して占領し、傀儡自治政権「アザニア」を作ります。また、同年、アフリカ連合の部隊が首都モガデシュに派遣され、アル・シャバブを放逐します。ケニア軍はさらにソマリア南部に入り、アル・シャバブを追い詰めます。
 その頃、アル・シャバブはアルカイダへの参加を表明しています。もともとアル・シャバブには紅海を挟んだイエメンなどからアルカイダ系のアラブ人義勇兵も参加していたと思われますが、要は9・11でいちやく名を轟かせたアルカイダに便乗しようとしたのでしょう。
 いずれにせよ、ソマリア南部を拠点つするアル・シャバブは、その後もケニアへの侵入を繰り返しますが、2012年、アフリカ連合の部隊はソマリア南部のアル・シャバブの本拠地キスマヨを攻撃し、アル・シャバブを放逐します。その後、アル・シャバブはしばらく劣勢となりますが、ソマリア南部にはまだ大きな勢力を持っています。
 そんなアル・シャバブが驚く事件を起こしたのは、2013年9月のこと。ケニアの首都ナイロビで商業モールを襲撃し、数十人を殺害したのです。ケニアに対する報復テロですね。
 今回のガリッサ大学襲撃は、明らかにイスラム国に影響されたテロでしょう。イスラム国に便乗したテロは今後も世界中で頻発するでしょうが、アル・シャバブの越境テロリストが侵入しているケニアもさらに警戒が必要です。
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  1. 2015/04/05(日) 13:54:34|
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黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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