ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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中国軍暴走説の根拠はない

 今朝のTBS「あさチャン」で文字コメントを採用していただきました。中国軍機異常接近事件に関してです。
 これで思ったのですが、こうした事件が起こると必ず出てくる「中国は巨大な国家で、中央の統制が地方にまで行き渡っていない。とくに各地方の軍は独自勢力を持っていて、自身の王国を築いており、軍中央・党中央に従わない。こうした事件は、現地の軍上層部が勝手に暴走しているのだろう」との見方の、その根拠がまったくわかりません。
 かつて予算不足の時代、軍区ごとに自前でビジネスをやっていて、その部分でかなりの自己裁量が認められていたわけですが、それで指揮統制も軍閥割拠のようなイメージなのでしょうか。たしかに中国軍の内情は不明な点が多いのは事実ですが、習近平体制でもそんな無統制など、ちょっと考えられません。
「中国軍は訓練ができていない」という俗説も疑問です。自衛隊の優秀さを評するに「世界一厳しく訓練され、世界一統制のとれた部隊」みたいな言い方をたまに聞きますが、それもどうかなと思います。世界中に、厳しく訓練された部隊はいくらもあります。中国軍のたとえばSU27の操縦士が、中途半端な訓練しか受けていないとは考えにくいですね。日中操縦技能競争をやったわけではないので、実際のところはわかりませんが、「現地の軍が暴走」説も、「訓練できていない」説も、やはり具体的根拠のない憶測にすぎません。

 また、6月10日、TBS「ひるおび」で音声コメントを採用していただきました。ブラジルのテロ対策に関して。
 また、6月7日、フジテレビ「ワイドナショー」に出演させていただきました。スノーデンのその後、です。
 スノーデン事件を扱った『暴露』では、メインではないですが、日本に関する情報もちらりとあります。
 ひとつは、ニューヨークの国連代表部から情報がとられていたこと。具体的な方法は不明ですが、どうやら代表部内に情報奪取のための特殊な機器が仕込まれていたようです。
 2つめは、NSAは主に海底ケーブルのアメリカ東西海岸の陸揚げ拠点などを中心に、ごっそりとインターネットのトラフィックをモニタリングしていたわけですが、その標的のなかに挙げられた外交や経済情報のターゲット国に、日本の名前もありました。
 3つめは、文章内にはないのですが、NSAがマルウェアなどを仕込んだPCやサーバーの数を表す表記を各「地点」に記した世界地図で、しっかりと日本にもその痕跡がありました。つまり、日本国内の相当数のPCやサーバーがNSAによって侵入口を作られていたわけです。
 まあNSAにとっては日本など「その他大勢」の部類ですが、無防備では困りますね。
 ちなみに、ワイドナショーのユーチューブ映像は以下。
▽【松本人志】ワイドナショー B面② 2013年6月 世界が騒然!元スパイの内部告発


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  1. 2014/06/13(金) 15:45:54|
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黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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