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さて、東ウクライナで戦闘が始まったようです。ロシアが本格介入する条件が整いました。当ブログでかねて指摘しているように、条件さえ整えばプーチンはやるでしょう。
前エントリーでも指摘しましたが、諸々の損得勘定からプーチンもそこまでするまい、というのは甘い見立てと思います。ロシアが実際に動いてきた流れは、明らかに「ウクライナ介入」です。公式に「連邦制」と言っていますから、最低でも連邦制までは強引に持っていくでしょう。あのプーチンが決めたことから引くということは、最近のプーチンの言動から見て考えにくいと思います。
それだけではありません。プーチンはロシア系住民の守護神を自認していますから、現地の親ロシア派がロシア編入を要求した場合、受け入れるでしょう。これもプーチンの言動からすると、そう考えざるを得ません。クリミアとは条件が違うのはそのとおりなのですが、プーチンの言動はそれなりに一貫性があります。
ウクライナ報道をみていて、いろいろ異論はあるのですが、根拠が薄いなと感じた点を2点。
ひとつは、「東ウクライナの状況は、そこに世界の耳目を集めて、クリミア編入を既成事実化するための策謀」という見立て。そうかもしれませんが、そう判断する根拠がまったくありません。単なる想像でしかないわけです。率直にいって、そんなことではないように思っています。
もうひとつは、「東ウクライナをロシアが編入すると、西ウクライナが完全にNATO側になるので、ロシアは東ウクライナを編入しない。ウクライナ全体を緩衝地帯にしたいはず」との見立て。なるほど合理的に考えればそうかもしれませんが、あのプーチンが今更、西ウクライナを緩衝地帯にできると考えていると判断できる根拠が弱いです。プーチンにとっては、限りなく独立に近い連邦制でもいいですが、状況次第では東西分裂で東部を手に入れるのも選択肢です。
どういうかたちにせよ、東ウクライナをプーチンはとりにいく・・・ロシアの動きとプーチンの言動からすれば、その可能性がもっとも高いと思われます。
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- 2014/04/16(水) 05:46:23|
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