ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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甘い見立てはプーチンには通用しない

 さて、東ウクライナで戦闘が始まったようです。ロシアが本格介入する条件が整いました。当ブログでかねて指摘しているように、条件さえ整えばプーチンはやるでしょう。
 前エントリーでも指摘しましたが、諸々の損得勘定からプーチンもそこまでするまい、というのは甘い見立てと思います。ロシアが実際に動いてきた流れは、明らかに「ウクライナ介入」です。公式に「連邦制」と言っていますから、最低でも連邦制までは強引に持っていくでしょう。あのプーチンが決めたことから引くということは、最近のプーチンの言動から見て考えにくいと思います。
 それだけではありません。プーチンはロシア系住民の守護神を自認していますから、現地の親ロシア派がロシア編入を要求した場合、受け入れるでしょう。これもプーチンの言動からすると、そう考えざるを得ません。クリミアとは条件が違うのはそのとおりなのですが、プーチンの言動はそれなりに一貫性があります。
 ウクライナ報道をみていて、いろいろ異論はあるのですが、根拠が薄いなと感じた点を2点。
 ひとつは、「東ウクライナの状況は、そこに世界の耳目を集めて、クリミア編入を既成事実化するための策謀」という見立て。そうかもしれませんが、そう判断する根拠がまったくありません。単なる想像でしかないわけです。率直にいって、そんなことではないように思っています。
 もうひとつは、「東ウクライナをロシアが編入すると、西ウクライナが完全にNATO側になるので、ロシアは東ウクライナを編入しない。ウクライナ全体を緩衝地帯にしたいはず」との見立て。なるほど合理的に考えればそうかもしれませんが、あのプーチンが今更、西ウクライナを緩衝地帯にできると考えていると判断できる根拠が弱いです。プーチンにとっては、限りなく独立に近い連邦制でもいいですが、状況次第では東西分裂で東部を手に入れるのも選択肢です。
 どういうかたちにせよ、東ウクライナをプーチンはとりにいく・・・ロシアの動きとプーチンの言動からすれば、その可能性がもっとも高いと思われます。
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  1. 2014/04/16(水) 05:46:23|
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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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