ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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東ウクライナのアドバンテージはロシアにある

 北朝鮮やシリアの問題に関わっていても感じるのですが、東ウクライナ情勢でも、たとえば「それぞれの思惑は?」分析と「実際にはどう動いているのか?」分析のバランスが重要だと感じています。
 前者は、実際のところは誰にもわからないわけですが、必ずしも合理的に判断されるわけでもないので、分析は重要ですが、あくまで仮説のひとつということで考えないといけないですね。
 後者に関しては、比較的わかりやすい話かと思います。
 東ウクライナ情勢はそれほど難しい構図ではなくて、▽キエフで反ロシア派が親ロシア派に勝利⇒東ウクライナにはキエフ政権から離脱し、ロシア編入を希望する層が存在する⇒対立⇒反乱⇒綱引き(←いまココ)という流れです。
 それに対してロシアはどうしているかというと、「国境にいつでも侵攻できる大軍をスタンバイ」&「親ロシア派を表裏で支援(煽動)」ですね。ロシアもプーチン大統領の思惑とか諸々の国内事情などの要素もありますが、大枠としては「ウクライナ侵攻するリスク」と「ウクライナ東部を勢力圏に残す利益」を天秤にかけて最終决定を下すことになるわけです。
 ロシアが主張する連邦制でも結果的にロシア勢力圏温存になれば収まる可能性がありますが、キエフ側が拒否する構えを崩していませんし、このまま現地で流血の事態が拡大すれば、ロシア軍侵攻は普通にあり得る状況でしょう。
 キエフ政権から各種鎮圧部隊が投入されていくでしょうが、反乱側もすでに武装し、武装レベルもどんどん強化されてきていますから、かなり大規模な戦闘になる可能性があります。それに対しては、どういった形式・規模かは状況次第としても、ロシア軍がまったく介入しない情勢にはないように見えます。
 その場合、キエフ政権側は武力で対抗できません。NATOもそうした態勢にありません。外交的な圧力と経済な圧力以外、アメリカにも打つ手は限られます。
 なんといっても隣接しているわけですから、軍事的にはロシア側が圧倒的に有利な立場にあります。今後の状況次第ですが、クリミアの再現に現在の状況はどんどん流れてきています。
 ウクライナ侵攻はロシアにとっても外交的・経済的に大きな不利益をもたらす可能性がきわめて高いわけですが、だからといって「プーチンもそこまではするまい」と断定するのは甘いと思います。

▽13日、テレビ朝日「サンデースクランブル」でスタジオに呼んでいただきました。ウクライナ関連と諜報戦(とくに女スパイの話)の関連です。
▽14日、「ひるおび」でスタジオに呼んでいただきました。北朝鮮無人機の関連です。
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  1. 2014/04/15(火) 10:52:41|
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黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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