ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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北朝鮮軍がフロッグ25発発射

 北朝鮮軍がミサイル&ロケット砲の発射実験を続けています。2月24日から始まった米韓合同演習へのカウンターという意味もあるのでしょうが、同時に北朝鮮軍自身の訓練ということでもあるのでしょう。
 今回の発射は、16日夜、東海岸から日本海への計25発の短距離ミサイル発射です。射程70kmのフロッグと推定されます。25発というと、これまでの北朝鮮の発射訓練からするとかなり多めなのですが、その意図は不明です。

 北朝鮮軍の一連の発射訓練は、まずは2月21日から始まりました。射程150kmと推定される新型の300ミリ多連装ロケット砲(放射砲)の「KN-09」で、4発が発射されました。これは新型で、初めての発射。まあ実験ということかと思われます。
(KN09はKN02短距離弾道ミサイル〈直径650ミリ?〉の改良型を指しているものと昨年報じられていましたが、韓国国防部の最近の発表では、300ミリに大型化された新型多連装ロケット砲を指しています。ちなみに、KN-02の射程は120km。昨年はそれを射程160kmまで延ばした改良型が開発されたと報じられていましたが、詳細は未確認)


次は2月27日。旗対嶺から日本海に向かってスカッド4発が発射されました。最大飛翔距離が約200kmとのことなので、おそらく射程300kmの「スカッドB」ではないかと思われます。

 次は3月3日で、元山付近から日本海に向け、短距離弾道ミサイル2発が発射されました。約500km飛んだので、射程500kmの短距離弾道ミサイル「スカッドC」か、射程700kmの「スカッドER」(スカッドC改良型)と推定されます。

 次は3月4日、江原道から日本海に7発の多連装ロケット砲が発射されました。まず早朝に3発を約50km飛ばし、同日夕方に4発を約155km飛ばしました。早朝のは射程60kmの旧来型の240ミリ多連装ロケット砲で、夕方のは前述した新型のKN-09(300ミリ多連装ロケット砲)と推定されています。

 ちなみに、北朝鮮は3月5日、朝鮮人民軍戦略軍報道官談話で、一連の発射について、「自国の領土で行われる正義の自衛的な訓練」「最高水準の命中率で、国際航海秩序に影響を与えることなく行われた」「米国の挑発が度を超えれば、攻撃型ロケット発射による報復につながる」と発表しています。

 他方、アメリカ国防総省は3月5日、北朝鮮軍に関する年次報告書を議会に提出しています。
 それによれば、移動発射機搭載型の弾道ミサイル「KN-08」を「ファソン13」と命名。射程は5500km以上で、開発中のICBMだとの認識を示しています(まだ発射実験を行なっていないため、実戦配備段階にはないとの分析)。
 また、テポドン2改良型も最後の大気圏再突入体の実験が行なわれていないので、実戦使用不可。つまり、北朝鮮はまだ米本土を狙えるICBMは開発できていないと判断しています。

(追記。本エントリーを最初にアップした際、2月27日の発射についての記述をまるごと誤って削除していました。2月27日のエントリーで書いていた件です。いま気付き、慌てて追記しました。 3月17日・記)
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  1. 2014/03/17(月) 07:19:21|
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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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