ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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安保理シリア人道支援決議の抜け道

 国連安保理でロシアも賛成して成立した人道支援決議。あたかも和平が動き出すかのような印象で報じられていますが、まだまだ楽観はできません。

 以下、その骨子(朝日新聞記事より。
▽全ての紛争当事者は人口密集地への砲撃や空爆など、市民を狙った攻撃を即時停止する
▽都市部の包囲を直ちにやめ、封鎖地域への支援物資搬入や医療サービス提供に協力する
▽医療施設、学校、その他の民間施設は非武装にする
▽国連事務総長に対し、採択から30日ごとの履行状況の報告を要請する
▽決議を順守しないケースがあれば、さらなる措置を取る

 ロシアが賛成にまわったいちばんの要素は、「さらなる措置をとる」との玉虫色の表現となったからです。これはどうともとれる表現で、今後は欧米・アラブ諸国が介入(制裁)強化を主張し、ロシアが制裁の骨抜きにまわるというまだるっこしいやりとりが続けられることになりそうです。
 軍事介入までいかなければアサド政権は屁とも思わないでしょうが、ロシアがいるかぎり、安保理でそこまで行くことはないでしょう。つまり、人々はまだまだ殺害され続けることになりそうです。
 また、一見、暴力停止を強く求めているのが希望に見えますが、そこは「双方」となっているところがミソですね。アサド政権やロシアは「暴力は反政府側によるものだ」という主張で押し通すことになるでしょう。

 こうした外交によって、欧米や湾岸からの反政府軍支援が滞ると、逆にアサド政権に有利になるかもです。
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  1. 2014/02/23(日) 10:26:20|
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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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