ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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張成沢失脚情報の衝撃

 これには驚きました。張成沢は故・金正日から息子・正恩の後ろ盾を託された政権の大番頭。正恩政権発足後は秘密警察や軍の実力者を次々と排除して、がっちり権力基盤を掌握していたものと思っていたからです。
 国情院情報では、ナンバー3の崔竜海と衝突したのではないかとの情報もあるそうですが、事実であれば、それも驚きです。崔竜海はもともと張成沢の側近で、泡沫だった彼を軍トップに送り込んだのも張鳴沢だとみられていたからです。公式な肩書では崔竜海が張成沢よりも上位なくらいですが、個人独裁体制下では独裁者のファミリーというのは序列を超越した権力ですから、北の体制は金正恩を支える張成沢と崔竜海の双頭体制ではありましたが、実質的には張成沢の権力が際立っていました。
 党を掌握する張成沢と、軍を掌握する崔竜海の政治路線の違いとの観測もあるようですが、その構図も従来であればなかなか考えにくいものです。崔竜海は軍トップといっても、軍人ではなく、金正恩の名代として軍内思想警察である軍総政治局のトップに送り込まれた人物。軍部の利害を代表するポジションではありません。
 また、崔竜海の独走から一族を守れなかったということは、金正恩は独裁権力を掌握していないのではないかといった観測もあるようですが、これもにわかには信じがたい話です。金正恩政権中枢の実情など外部の者にわかりようもないですが、崔竜海の地位などは金正恩に簡単にすげ替えられるものと思われますので、北朝鮮権力中枢幹部の多数が一斉に寝返りでもしない限り、金正恩の命令優先となるはずです。
 現時点での推測としては、張成沢失脚が事実であれば、金正恩の意志だったと考えるしかないです。それにしても、いったい何があったのでしょうか???
 続報に注目です。
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  1. 2013/12/04(水) 08:39:44|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:1
  4. | コメント:12
<<アラファト毒殺説は陰謀論? | ホーム | 世界で耳研ぎ澄ますNSA~スノーデン・ファイルが暴露した情報収集の実態>>

コメント

張成沢また失脚したんですか。鄧小平みたいですね。
金正恩が首領が誰か改めて知らしめる為に一度体制の喝入れをしてた、という程度であればいいんですけど。
崩壊と暴走だけは是非避けてもらいたいものです。
  1. URL |
  2. 2013/12/04(水) 16:41:14 |
  3. シャイロック #YqzQT8Bs
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  1. |
  2. 2013/12/04(水) 17:42:30 |
  3. #
  4. [ 編集]

もしかしたら欺瞞かもしれないですよ
  1. URL |
  2. 2013/12/04(水) 21:21:01 |
  3. aaa #-
  4. [ 編集]

張成沢は金正日の妹の金慶喜の夫で金正恩の後見人なので「失脚」と言ってもね。唯一考えられるのは、張成沢が金正恩の義兄金正男ともパイプを持っている事。中国が金正男を切り札にして金正恩と挿げ替えるという様な工作が発覚して未遂に終わったとしたら....。有り得ない処置ではないですね。
  1. URL |
  2. 2013/12/05(木) 03:27:16 |
  3. 道楽Q #-
  4. [ 編集]

先日日本版NSCが遂に発足しましたが、一部の識者の方(麻生幾さんや共同通信出身の青山繁晴さんなど)が安部政権がこれに続いて日本独自のヒューミントに特化した対外諜報機関の設置を検討しているといった見方を示しておられます。麻生幾さんは宣戦布告や外事警察など様々なインテリジェンスや危機管理を扱った小説やノンフィクションを執筆しておられますし、青山繁晴さんも日本版NSC発足に向けた有識者会議のメンバーも務められ、日本政府の情報関係者ともある程度のパイプをお持ちのようですので(容姿や雰囲気の表現からして元警察庁外事情報部長の北村滋内閣情報官かと勝手に推察しております。)、全く有りもしない話ではないのではないかかと思っては居たのですが黒井さんは何か御存知でしょうか?
  1. URL |
  2. 2013/12/06(金) 11:08:57 |
  3. satelite #-
  4. [ 編集]

「日本の対外情報活動」に付いて朝鮮日報日本語版が飛ばし記事を書いてます。


「(引用開始)韓国でスパイ活動を行っていた日本の情報要員が5月に摘発され、事実上追放されていたことが6日、分かった。国会情報委員会の関係者らによると、日本情報当局の情報要員が北朝鮮脱出住民(脱北者)や韓国政府関係者に接触して北朝鮮や軍事に関する情報を収集し、韓国の情報当局に摘発されたという。情報委は同日の全体会議で情報機関・国家情報院からこの件に関する報告を受け、対策を議論した(引用終り)」。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/12/06/2013120602362.html?ent_rank_news


因みにこの記事の情報源となった聯合ニュースの記事には「スパイ活動」とか「軍事に関する情報を収集」とか「日本の情報要員が摘発され事実上追放」とかいう様な刺激的な事は何故か一切書かれて無い。どちらが本当でどちらが嘘か。


「(引用開始)韓国情報機関、国家情報院の南在俊(ナム・ジェジュン)院長は6日、国会情報委員会の全体会議で、韓国内で今年、ある日本人が北朝鮮脱出住民(脱北者)と接触し、日本人拉致に関する情報を収集した事実が確認されたと明らかにした。最大野党・民主党の同委員会幹事を務める鄭清来(チョン・チョンレ)議員が伝えた。南院長はこの日本人が自主的に出国したと報告したが、身元については明らかにしなかった(引用終り)」。
http://japanese.yonhapnews.co.kr/relation/2013/12/06/0400000000AJP20131206002600882.HTML


さらに産経電子版には共同発でこうある。


「(引用開始)複数の韓国メディアは6日、「日本政府の情報要員が韓国で不法なスパイ活動を行って摘発され、5月に国外追放された」との報告を情報機関の国家情報院が同日、国会に行ったと誤報した。国情院はそうした内容の報告はしておらず、各メディアは訂正した。

国情院から説明を受けた国会議員によると、日本人拉致事件の情報収集目的で北朝鮮脱出住民(脱北者)らに日本人が面会したが、不法な活動はなく、本人の意思で出国したとの報告があったという。

菅義偉官房長官は6日午後の記者会見で「韓国で情報活動を行い、事実上の追放措置を受けたという事実はまったくない」と述べた。(引用終り)」。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131206/kor13120623580008-n1.htm


日本側が拉致問題関連で韓国で情報集する場合は韓国当局に事前に通知すると思うのですが、こういう誤報記事が出る事自体が時期が時期だけに何らかの意図を感じます。
  1. URL |
  2. 2013/12/07(土) 05:08:24 |
  3. 道楽Q #-
  4. [ 編集]

前記の

>日本側が拉致問題関連で韓国で情報集する場合



>日本側が拉致問題関連で韓国で情報(収)集する場合

に訂正。


北村滋内閣情報官の前任の前任はこれまた元警察庁外事部長の三谷英史氏。三谷氏は現在内閣官房拉致問題対策本部の事務局長代理。つまり事務方のトップ。日本のインテリジェンスの核心部分がどの辺にあるのかが伺えます。
  1. URL |
  2. 2013/12/07(土) 05:33:40 |
  3. 道楽Q #-
  4. [ 編集]

党首会談で日本維新の会の石原慎太郎が安倍首相に「(まあ、無理だけど)日本にもモサッドみたいな情報機関を創れ」と言ったら、「研修など準備を行っております」と答えたらしい。青山繁晴は名称は「国家情報局」と言っている。

まあ、創ってもモサッドみたいな特務機関兼務ではなく情報収集専門の「第二外務省」の様な形でしょう。変に外国で工作活動でもして要員が全員逮捕とか絶対なりそう(笑)。
  1. URL |
  2. 2013/12/09(月) 16:13:09 |
  3. 道楽Q #-
  4. [ 編集]

 石原=安倍両氏のやりとりは自分も見ました。情報関係者にそうした希望を持つ人がいるようなことは私も聞いてはいるのですが、実際にはなかなか難しいだろうというのが大勢みたいです。
  1. URL |
  2. 2013/12/10(火) 15:32:52 |
  3. 黒井文太郎 #-
  4. [ 編集]

佐藤優が外務省国際情報局配属時代に「職員のインテリジェンス能力を国際レベルに上げる為に」国際情報局所属の職員を海外に研修に出していた。同氏の逮捕直前に週刊新潮が「モサドの女」という見出しでモサッドで情報分析官養成の為に女性職員を研修させたという記事もあった。

だが、モサッドは教育機関で無いので、どこかの教育機関を使ったのだろう。テルアビブ大学かヘルツェリア大学か参謀本部の国防大学か、あるいはネゲブの警察と情報機関の共同研修学校の可能性も有る。当時佐藤優氏はモサッド長官だったエフライム・ハレヴィーと親しかった様で、その後ヘブライ大学教授となったハレヴィーに日本人が良く会う様である。

例えば、日本維新の会を脱会した西村真悟元防衛政務次官は、「イスラエルに来て、将軍方やモサド長官OBから、『日本政府は、拉致被害者救出に何をしているのか』とか「何故、長年にわたって被害者を放置しているのか」などと度々尋ねられるのがつらかった」と書いている。
http://www.n-shingo.com/jijiback/503.html

他に、小谷賢は、「前モサド長官のエフライム・ハレヴィ氏のお話を拝聴することができまして、(中略)歴代のモサド長官の中で誰が一番評価されているのか聞きたかった」「ハレヴィ氏など最近の長官の方に対する評価はまだ時期早尚かと思いますが、恐らく歴代の長官の中では、2代目長官のイセル・ハルエルへの評価が高い」とある。
http://downing13.exblog.jp/10564863/


これ結論から言うと愚問。イスラエルの専門家に拠るとイサル・ハルエルは今日ならモサッドに採用すらされず門前払い。それに当時はベングリオン首相という殆ど独裁者の様な強力な指導者がハルエルの政治的パトロンであったのに対し今日では長官の任期も監視されている。

あと日本の「ファン」には申し訳ないが、イスラエルでエフライム・ハレヴィの評価は非常に低い。ハレヴィはモサッドの生え抜きだが、「モサッドを第二外務省に貶めた人物」という辛辣な評価がなされている。米国に守られた甘えた戦後日本ならそれで構わないが、「(モシェ・ダヤンが言った様に)イスラエルは狂犬にならねばならない」のである。

その点で、「モサッドを名誉有る地位に戻した」と評価が高いのがアリエル・シャロン元首相の引き人事で長官となった特殊部隊出身のメイール・ダガン。シャロンに言わせると「アラブ人の首と胴体を分ける事しか知らない男」。正に敵に舐められない様な「狂犬」が必要な訳である。
  1. URL |
  2. 2013/12/11(水) 05:20:40 |
  3. 道楽(どら)Q #-
  4. [ 編集]

『鍛冶俊樹の軍事ジャーナル』【12月15日号】金正恩体制の終焉から

「(引用開始)北朝鮮のナンバー2、張成沢が処刑されたとのニュースは世界中に衝撃を与えたが、マスコミで不思議なほど語られないのが中国の影である。というのも今回の一件は中国抜きにはあり得ない事件なのだ。

北朝鮮上層部は大まかに言って親中派と独立派に大別される。親中派とは経済改革派などと呼ばれる場合もあるが、要するに中国の言う事を聞いて経済支援を貰えばいいと考える人達である。経済優先のように聞こえるが、実は軍内部にも共鳴する者が多い。軍は大量の兵員を養わなくてはならず、破綻した北朝鮮経済の現状では中国からの支援が不可欠なのである。

独立派とは現在の独裁体制の中枢であり、中国から支援は貰おうとはするが、独裁体制の独立は守ろうとする。治安部隊である国家安全保衛部もこれに属する。軍と異なり少数精鋭であり、現体制下で十分な補給を得ている。
 
金正恩体制はこの二つの派閥のバランスを取って成立している訳だが、北朝鮮の幹部といえども、経済的に困窮すれば中国からともかく支援を貰えばいいと考える筈だから、経済破綻の現状ではおそらく8割方が親中派であろう。
 2対8の比率の中でバランスを取るとなれば、必然的に親中派を粛清するしかない訳だ。先代の金正日時代から現金正恩体制に至るまで数多くの粛清が漏れ伝えられたが以上の様な背景であろう。

張成沢は言うまでもなく親中派である。しかし金正恩の義理の叔父であり、後見人とも目されていたナンバー2である。単なる親中派というだけで殺される訳はない。ここで大きく作用しているのは中国の意向である。

金正恩は金正日の三男であり、長男の正男は現在、中国に在住している。本来なら長男が継ぐべき所、父、正日は長男を追放し三男を後継に指名した。何故かと言えば、中国が正男を後継者と見なして早くから取り込み工作をしていたためだ。

つまり北朝鮮の将来の独裁者を中国が飼い慣らして、北朝鮮を中国の従属国にしようとしていたのである。それに気付いた金正日は、中国の息が掛っていない正恩を後継者にした訳だ。

面白くないのは中国だ。せっかくの取り込み工作が水泡に帰してしまい、新しい独裁者は父親譲りの意地っ張りで一向に中国の言う事を聞かない。何とか金正男を北朝鮮に送り返して復権させることは出来ないものかと張成沢に相談したに違いない。

これが露見して処刑された訳だが、一説には今回の事件で2万人以上が粛清されたとも言われる。大規模なクーデタ計画が進行していたと見てもいいかもしれない。

さてこうなると、今後注目されるべきは中朝関係だ。中国は当然支援を減らすであろうが対する北朝鮮は韓国との軍事的緊張を作り出して、「第2次朝鮮戦争は近い」といって中国に支援の増額を要請するというお定まりのパターンを繰り返すだろう。だが果たして中国がそれに乗るかどうか。

むしろ支援が減る事により、北朝鮮上層部にも困窮が広がり、それに応じて親中派が増えれば、また粛清劇を繰り返さなければならなくなろう(引用終り)」。
http://melma.com/backnumber_190875_5946851/

先に私の見立ても書きましたが鍛冶俊樹氏に全く同感。
  1. URL |
  2. 2013/12/17(火) 20:06:19 |
  3. 匿名 #-
  4. [ 編集]

異常者はかなりきている様です。


折角の人生だ、勿体無い自殺だけはするな。
(自己責任でね)
  1. URL |
  2. 2013/12/17(火) 20:20:36 |
  3. 道楽Q #-
  4. [ 編集]

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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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