ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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週刊エコノミストに記事

 昨日発売の『週刊エコノミスト』(毎日新聞社)に「撤収 イラクから陸自帰国へ 米国への〝政治的援護派遣〟の成果は?」という記事を執筆しました。自画自賛オンリーの政府・防衛庁に成り代わり、陸自のイラクでの2年半の活動はホントはいったいどういった意味があったのか?といったことをあれこれと考察しています。ちなみに同号の特集テーマは「過労死大国」。なかなか怖い内容です。

 さて、自衛隊イラク派遣。
 筆者は基本的には、日米同盟という観点よりも、世界安保の観点から「イラク国民が腰を抜かすくらい世界中のすべての国がイラクにドーンと兵隊を送ればいいのになあ」という考えだが、あいかわらず日本軍の海外派遣は世界標準からみると珍妙なことばかりだと思う。
 自衛隊は「制約はあったが、われわれはこんなに頑張った。現地でも感謝された!」と叫ぶより、「われわれはおかしな法制度のせいで、他にやるべきことがたくさんあったのに充分にできんかった。もっと働きたいから法整備なんとかしてくれ!」と訴えるべきではないか。今のまんまだと、「なあんだ、玉虫色のテキトーな法律でもちゃんと戦場でやれるんだ」ということになり、「じゃ、次も」ということになってしまうのではないかと思うのだが・・・。

 ところで、陸自のサマワ撤収にあたっては、取材ドタキャンで日本マスコミ陣と防衛庁のあいだで珍しく大バトルがあったが、その意趣返しというわけでもあるまいが、共同通信が7月15日に面白いネタをスッパ抜いた。自衛隊がサマワの市長と市議会議長に「自衛隊への感謝状を書いて欲しい」と要請していたというのだ。
 市長のほうはこれにすんなり応じ、今月5日に宿営地を訪れて感謝状を手渡すというパフォーマンスを行なった。さっそく自衛隊はそれをマスコミにアピール。「サマワ市長が陸自に感謝状!」との記事が各紙で報じられた。
 ところが、やはり詰めがもうひとつ甘い。市議会議長のほうは「何をして欲しいのか趣旨がよくわからない」ということで、結局、感謝状を書かなかった。それどころか、その自衛隊からの「おねだり」の手紙を(直接か間接かはわからないが)外部に漏らし、それがそのまま共同通信の手に入ったのである。
 自作自演が失敗したということだが、これはもうあまりにもセコすぎて苦笑するしかあるまい。世論操作を狙った情報工作(?)の一例だが、工作はバレると逆効果になるということを自衛隊も学んだといったところか。
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  1. 2006/07/19(水) 09:34:37|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3
<<日本の情報機構改革はなるか | ホーム | 現場取材に意味はあるか>>

コメント

サマワ通信員について

通信員の自作自演の可能性あり。
  1. URL |
  2. 2006/07/19(水) 16:27:54 |
  3. MR.WHO #6Q0aW8YQ
  4. [ 編集]

MR.WHO様 コメントありがとうございます。
 通信員の自作自演ということは、共同通信の仕事を請け負っている地元のイラク人が、ネタ欲しさに自衛隊を騙し、「感謝状要請」の橋渡しをしたということなのでしょうか?
 だとしたら、当然自衛隊側はそれに激怒してその真相を他のマスコミにリークすると思うのですが。なにか事情があるんでしょうかね。
  1. URL |
  2. 2006/07/19(水) 22:08:35 |
  3. 黒井文太郎 #-
  4. [ 編集]

その通信員が、そもそも政界側の人間だったとしたら?
  1. URL |
  2. 2006/07/20(木) 20:28:32 |
  3. MR.WHO #6Q0aW8YQ
  4. [ 編集]

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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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