ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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アメリカでオスプレイ反対???

 先日、「朝ズバ」内で私が「アメリカ国内でオスプレイ反対運動はない」と明言したことに対し、異論のある方がいらっしゃるようなので以下補足。

 基地反対派の方々が常に持ち出してくるのは、2件。
 ニューメキシコ州で、オスプレイと特殊作戦用輸送機による夜間山岳低空飛行訓練が、住民(先住民遺跡地区)の反対により延期。
 ハワイで、オスプレイによる飛行訓練予定地の一部が、先住民遺跡地区だったので、そこだけ中止。

 ニューメキシコ州のケースは、オスプレイだからということではなく、どんな航空機でも夜間山岳低空飛行訓練には反対の声があったということ。「オスプレイ反対」ではありません。
 ハワイのケースは、純粋に遺跡保護という問題。こちらも「オスプレイ反対」ではありません。
 これを、なぜか「アメリカでもオスプレイの安全性が懸念されている」と誤解している報道が跡を絶ちません。上記2件を報じる一部メディアが、たぶん思い込みからだと思うのですが、「安全性への懸念もあって・・・」と存在しない反対理由を書き加えており、そこから誤解が広く広がっているようです。
 それで「だからオスプレイは危険だ」と考えれば、オスプレイ反対を主張されるのは当然だと思うのですが、その元となる情報自体が誤解に基づいているわけです。
 私は当ブログでも書いてきましたが、在沖縄海兵隊の規模を縮小すべき、海兵隊基地ももっと大幅に縮小スべきとの考えですが、事実でないことは事実でないとの考えです。
 私ごときに出来ることは限られていますが、発言の機会をいただいた際には、少なくとも質問いただいたことには事実をお答えするしかありません。

(追記)
 上記2件を報じる記事の一例です。

「オスプレイ 米で反対運動、訓練延期」(12年7月19日 東京新聞)
 米軍の垂直離着陸輸送機オスプレイの低空飛行訓練計画に対し、米国南西部にある空軍基地周辺で反対運動が起き、訓練を半年延期し、内容を見直していたことが十八日、横浜市のNPOによる調査で確認された。米国で住民の不安に配慮していたことは、訓練への懸念が強まっている日本への配備や訓練計画にも影響を与えそうだ。
 見直しが行われたのはニューメキシコ州キャノン空軍基地。オスプレイの空軍仕様(CV22)機の低空飛行訓練計画を立て、昨年八月、簡易な環境評価書案を公表した。訓練は夜間に行われ、垂直発着陸のほか、乗組員の降下や物資の投下・回収などだった。
 住民らから騒音や安全性、自然環境への影響を懸念する意見が約千六百件寄せられ、空軍は先月、訓練開始の延期を決定。訓練内容を見直し来年の早い時期に発表することにした。(以下略)

 この記事では、特殊作戦用輸送機が参加する訓練だということが言及されておらず、オスプレイだけのような印象になってしまっています。また、夜間低空飛行訓練に対する住民の方々の反対が、「オスプレイに反対」かのような印象にもなってしまっています。
 しかし、実際には「オスプレイだから危険」などという声はありません。結果、記事タイトル含め、事実とは異なる印象になっています。

 他方、ハワイのほうはこちら。
▽米軍がオスプレイ訓練計画を中止 ハワイ2空港、環境に影響(12年8月14日・琉球新報)
 タイトルではきちんと「環境に影響」と書いていますね。
 本文中では「安全性に対する地元住民の不安」との一文がありますが、こちらもオスプレイだから危険というような話では全然ありません。
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  1. 2013/08/09(金) 11:24:22|
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井上 勇です。

井上 勇です。
こんにちは。
いつも、ブログを読ませていただいてます。
井上 勇でした。
また、読みに来ます。
  1. URL |
  2. 2013/08/09(金) 13:43:31 |
  3. 井上 勇 #iw.wDTDc
  4. [ 編集]

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黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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