ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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ロシアが欲しいNSA暗号・技術情報

 NSA機密暴露の件で、6月27日のTBS「ひるおび」と今朝のTBS「朝ズバ」でスタジオ出演。今朝のフジテレビ「とくダネ」でVTRコメントを採用していただきました。
 また、辛坊治郎氏ヨット遭難の件で、6月30日のフジテレビ「新報道2001」でVTRコメントを採用していただきました。
 また、タイミングよく、本日発売の『週刊朝日』に「逃亡・元CIA局員握る米諜報機関の対日傍受工作情報」という記事を寄稿しました。週朝今週号では他にも辛坊氏ヨット関連の短い記事も寄稿しています。

 ところで、スノーデンのロシア亡命という情報が流れています。エクアドルへの亡命がなかなかうまくいかないなかで、ロシアが盛んに誘っているのでしょう。
 スノーデン事件では、上記したようにいくつかメディアで発言させてただきましたが、指摘しておきたいことはをいくつか。
 まず、スノーデンの持つ「情報」について、とくにロシアなどの外国が知りたいのは、すでに既知の情報収集・ネット&通信監視の話や、NSAが集めた情報の中身というよりは、システム管理者だった彼が熟知しているであろうNSAの技術に関する情報、あるいは米軍や米政府が使用している暗号システムでしょう。
 ロシア亡命となれば、ロシア側は当然、保護を与える代償として、そうした情報を要求するはずです。
 スノーデンは当初「米諜報機関が米国民を監視しているのは許せない」と、少なくとも自分は米国民サイドだと強調していましたが、米国民だけのプライバシー保護ではなく、米諜報機関の他国への監視活動そのものも暴露するようになっています。おそらくウィキリークスと合流し、海外メディアと接触しているうちにそうなったのでしょうが、彼自身にもともとウィキリークスやアノニマスのような「情報は公開すべし」というハッカー感覚があった可能性もありそうです。推測ですが。
 とはいえ、技術情報をロシアに渡すというのは、明確な反米行為ですから、いくらなんでもスノーデンの本意ではないでしょう。で、スノーデンとロシア側との駆け引きが現在、行なわれているのではないかなと推測します。
 また、これに関連して、「スノーデンをアメリカが拉致あるいは殺害する可能性は?」と見解を聞かれることが何度かあったのですが、これだけ注目の的ですから、それは考えにくいですね。
 スノーデンをこっそり拉致したかったのは、むしろロシアや中国でしょう。上記したように、NSA技術システム関連情報を知りたいからです。こっそり拉致してしまえば、後は情報を吐かせるだけ。なので、彼はメディアを巻き込んだことで身の安全を確保したということになるかと思います。
 なお、アメリカ側は安全保障上、スノーデンが知るシステムの秘密は漏洩してしまったとの前提で、暗号変更などかなり大掛かりなダメージ管理が必要になります。こちらはかなり大きなダメージといっていいでしょう。
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  1. 2013/07/02(火) 10:19:02|
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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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