ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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スノーデン暴露の動機の謎

 スノーデンはなぜ逃亡し、メディアに暴露したのでしょうか?
 彼はメディアに対しては、「米情報機関が米国民を監視していたから」というような意味のことを言っています。人権活動家のように、人々のプライバシーを侵害する権力が許せなかったのでしょうか?
 あるいはウィキリークスのように、何でも公開すべしとの考えでしょうか?
 過去、ネットでの発言は何度かあったようですが、とくにNSAのシステム管理をするようになってから、とくに目立ったネット活動もなかったようです。アノニマス的な愉快犯的ハッカー体質があれば、もっと早くに何らかのアクションをしていた気もします。
 ひとつの仮説ですが、彼はITエンジニアなので、外国諜報監視法(FISA)や愛国者法に基づく監視活動の法的根拠をよく知らなかった可能性もあります。
 NSAは米国内外を問わず、各種の有線無線通信をもう膨大な分量を、根こそぎ監視できるシステムを構築しています。あとはやろうとするかどうかだけですが、そこに、とくに米国民に対する通信傍受に対する上記したような各種の米国内法の縛りがあります。ただし、そこは9・11以降の立法・改正によってかなりグレーゾーンになっている部分があるわけですね。
 もっとも、今回の件でも、米政府サイドはNSAの違法行為は全面否定していますし、過去の実際にテロ防止に役立っていたことを公表しています。
 米国内の世論も、当初は自国民への監視、それにとくに米大手IT企業各社が協力しているということで政府批判の声が高まりましたが、いちおう合法活動であることや、テロ対策への寄与などの話から、それほど続いていません。中国へのハッキングなどの話もありましたが、これまで中国からのアメリカへのハッキングの話ばかりでしたので、米国民としては問題視する方向にはないようです。
 言ってみれば、スノーデンが非難する米当局の米国民への監視活動も、既知の話です。ニュースでそれをみた米国民の多くも、そのあたりの話をよく知らなかったということかと思います。
 スノーデンの考えについては、やがてさまざまなことがわかってくると思いますが、なんとなく「お騒がせ男」ということで収まっていくのではないかと思います。
 もっとも、NSAサイドとしては、そのシギント・システムの技術の詳細を知っている人物だけに、外国の手に渡れば、かなり痛いことにはなります。
 現在、ロシアが保護していますが、ロシアとしてもアメリカのシギント・システムのしくみを詳細に知りたいとの考えはあろうかと思います。
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  1. 2013/06/26(水) 11:50:22|
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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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