ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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元CIA局員スノーデン氏はどこまで知っているのか?

 この人は現在30歳。もちろんベテランではないですが、全然知らないという年齢でもありません。
 しかも、工作管理者ではなく、システム管理者ですから、逆にむしろ機密情報へのアクセス機会がありますね。
 経歴はほぼ以下のとおり。

 2004年に陸軍入隊。特殊部隊コースに入るが、訓練中の負傷で断念し、4ヶ月後に除隊。NSAメリーランド大学言語先進研究センターの警備員を経て、ITセキュリティ専門家としてCIAに入局しています。
 この経緯がちょっと謎ですが、独学でそれなりに高度なIT知識はあったということでしょう。じつはスノーデンのIT知識レベルについては、その教育歴がいまひとつよくわからなのですが、レベルが低ければこうした職には就けません。彼は諜報工作要員というのではなく、技術者として採用され、その後もその腕を買われて転職を繰り返しています。
 その後、2007年、ジュネーブ支局にコンピューター・ネットワークの整備保安担当として赴任。2009年に退職しています。ですから、元CIA局員ではありますが、CIAでのキャリアはあまりないと言っていいでしょう。
 それよりも、彼が重要なのは、なんと言ってもNSAでの勤務歴です。まずは同年、NSAの民間人契約として、日本のNSA施設に赴任。翌2010年からは、デル社やブーズ・アレン・ハミルトン社の契約コンサルタントとしてNSAに出向。今年2月頃から、ブーズ・アレン・ハミルトン社からハワイのクニア地域シギント作戦センターでシステム管理者として勤務。今年5月に逃亡し、逃走先の香港で欧米メディアに機密情報を暴露したといった経緯です。
 こうしてみると、所属は民間ですが、彼はほぼNSA要員といっていいですね。NSA正規職員であれば給与もたいしたことはないはずですが、民間契約ゆえに20代なのに一千数百万円、いいときには2000万円くらいの棒給だったそうですから、やはりそれなりに高度な技術を持っていたということですね。
 前述したように、かなり広く深い部分まで知り得たかもしれないし、もしかしたら内部データを持ち出しているかもしれません。
 その情報レベルがどれほどかはわかりませんが、いずれにせよ「アメリカの秘密を知る男」には変わらないわけですね。これからさらに、彼の争奪戦が荒れていきそうです。

(お知らせ)
 本日発売の『週刊朝日』に、朝鮮中央テレビのフェイスブック騒動と北朝鮮の宣伝工作・心理戦について寄稿しました。
 また、現在発売中の『週刊ポスト』のグラビア企画「赤坂」の「米国大使館空撮」記事で、米国大使館に関して若干の情報を提供しました。
 また、昨日のTBS「朝ズバ」と本日のフジ「とくダネ」で、辛坊治郎氏ヨット遭難事件に関して、海上自衛隊の捜索・救難活動、救難飛行艇「US-2」についてなど、ひとことですがコメントを採用していただきました。
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  1. 2013/06/25(火) 16:31:29|
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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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