ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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日本政府がやっとシリア反体制派支援へ

▽米政府、シリア反体制派への武器供与について今週にも決定へ(ロイター)
 とにかく急いでほしいものです。

 ところで、下記のようなニュースが。
▽G8でシリア反政府勢力への支援表明へ(NHK)
 シリアの問題は、あまり日本の国益とは関係がないですが、米英仏が反体制派への武器供与に乗り出す(まだ全面的ではないでしょうが)のに合わせて、日本政府も反体制派に自動車や発電機などを支給するようです。
 こうしたことで重要なのは、米英仏だけが突出する印象を避けることです。日本もこの問題では米英仏の側に立つことを鮮明にし、他の国々も同調しやすい環境を作り、ロシアとイランをより孤立化させることが必要です。
 実は日本はシリアと国益上の繋がりが弱く、逆に足枷が少ないことから、日本政府は革命初期から反アサドを鮮明にし、珍しく政治的な態度を明確にしてきました。基本的にはアメリカに同調したということですが、私自身は人道的観点から、全面的に日本政府のこうした姿勢を高く評価しています。
 上記NHK報道では、前述したように自動車や発電機を支給するようです。使えないものを送ったりしないように、現地のニーズをよく把握し、現地で世俗派地元反体制グループに確実に届けられるようにして欲しいものです(あと、どうせならガソリン、灯油、プロパンガスも大量に)。
 まあ内戦中で日本大使館も機能していませんから、支援ルートはアメリカにお任せということになるとは思いますが、いい機会でもあるので、外務省と自衛隊から腕利きを現地に送り込んでみたらいいと思いますね。外務省からはアラビストの若手ノンキャリ。自衛隊は現地情報隊と特殊作戦群の幹部がいいと個人的には思うのですが。

(追記)
 上記のNHKニュースでは「自動車や発電機」などの供与を検討とのことだったのですが、結局、軍事転用されない医療分野の支援になるそうです。
 もちろんそちらも喫緊に必要なきわめて重要なもので、たいへん良きことだとは思うのですが、日本国の意思表示としては弱まった感が否めず、少々残念です。
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  1. 2013/06/11(火) 11:02:46|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:8
<<アサド支持と反体制派支持の違い | ホーム | ネット監視はテロ対策>>

コメント

ロイターも報ぜざるを得なかった、反政府軍による15歳の少年射殺事件はなぜ取り上げないのですか?→ロイターはアルカイダとしか書いていないし、母親は命乞いしたとしか書いてませんが、ジェブハト・アン-ヌスラという反政府軍組織であること、母親は「息子は反政府デモにも参加したから許してくれ」と言っていることは、反政府派寄りの某人権団体が発表している。
過去の記事を丹念に見てはいませんので、間違っていたら申し訳ありませんが、反政府軍兵士による公開処刑や人肉食の話題も避けてませんか?
そういう連中に軍事支援しても国民の為にはならないと思います。NATOもシリア国民の70パーセントは政権支持(反政府軍支持は10%)という分析結果を発表しているように、反政府軍は貴方が書かれるような正義の味方ではないと思いますけどね。
  1. URL |
  2. 2013/06/11(火) 11:23:29 |
  3. ユータ #-
  4. [ 編集]

>>ユータさん

黒井氏の過去記事を読めば分かると思いますが、黒井氏はアサド政権憎しで物事を見ています。
おそらく政権側に都合の良い記事は最初から信じていないのではないですか?
実際にはアサド政権支持が大半という事実からは目を背けたいのでしょう。
  1. URL |
  2. 2013/06/11(火) 12:20:04 |
  3. kmel #-
  4. [ 編集]

国連の独立委員会が発表したように
戦争犯罪はどちらもやってるが、政府側の方が圧倒的にひどいからでしょうな
  1. URL |
  2. 2013/06/11(火) 13:05:49 |
  3. 匿名 #-
  4. [ 編集]

書き忘れていたので追記します。

シリア関連の記事は軍事ジャーナリストとしての黒井氏ではなく、一介の人間としての黒井氏が書いていると思ったほうがいいですよ。
ジャーナリストとして、冷静かつ的確な分析が出来ているとは到底思えません。
  1. URL |
  2. 2013/06/11(火) 13:07:39 |
  3. kmel #-
  4. [ 編集]

そもそも現地入りしてもいないのに国民の大半は反アサドとか言っちゃう人ですからね。
ジャーナリストなら現地に行って調べて来ましょうよ。
反体制派と繋がりがあるそうですが、まさか大半は反アサドのソースが反体制派なんて言いませんよね?
  1. URL |
  2. 2013/06/11(火) 13:17:30 |
  3. 鷹 #-
  4. [ 編集]

政権幹部が爆殺された時はマーヘルも死んでいれば〜なんて言ってましたよね。テロリズムを賛美するんですか。
私にはシリア人の知人が大勢いますが、反体制派を非難する者が大半です。
民間人から略奪し、若者を兵として差し出さなければ殺害する例が後を絶たないそうです。
人家を勝手に占拠し、革命のためだと暴論を振るって家人を追い出している話も多く聞いています。
シリア国民の大半が反体制派なんてあり得ませんよ。
  1. URL |
  2. 2013/06/11(火) 15:45:30 |
  3. 鷹 #-
  4. [ 編集]

日経電子版に「政府、シリア反体制派を支援 米欧と協調」という記事が有るが日本政府も覚悟を決めた様。黒井先生、今まで孤軍奮闘で御苦労様(笑)。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS1102V_R10C13A6PP8000/

安全保障問題に詳しい青山繁晴氏に拠れば日本に二万人の北朝鮮工作員が居る。当然彼らは同盟国シリアを守る為に日本で言論戦を張る。今後彼らは反アサドを鮮明にした安倍内閣を「日本のヒズボラ」であるサヨックソ(日本左翼糞)に叩かせる。

これは日本対北朝鮮の情報戦。客観を装ったり保守のふりをしたりしてシリア体制の味方をする輩は全員北朝鮮工作員の疑いがあるのでIDを公安警察に届けたほうが良い。

(軍事)ジャーナリストだから客観的であれというのはそもそもが無理な注文。パレスチナ支援をやっているサヨックソのジャーナリストの中には「(パレスチナ支援の)プロパガンダに徹する」と言い切る連中も居る。日本のメディアの中には中共支那や金王朝朝鮮など独裁国家の側援する売国系も多い。彼らの合言葉は共産主義用語の「対米従属」だ。

ある悪質な国際ニュース解説者は一貫して金王朝やイランやシリア支援のプロパガンダを行い多くのナイーブな青少年が影響を受けて騙された。黒井先生の場合は実際に奥様の親族が難民となり政権に虐殺されているので悠長に人事として分析ゴッコする訳にはいかない。これは黒井先生の優しさ故の支援プロパガンダ。

ただ私個人としては、国際社会で徹底的に国益に拘るべしと信じているので、黒井先生流の「人類普遍的価値云々」には同調出来ない。皮肉に見れば結局シリア人親族へのシンパシーは「人類普遍云々でなく」個人事情と言える。

だからこそ、シリア支援と日本の国益のすりあわせが必要となる。例えば、ロシアはソ連崩壊後に中東での権益を全く失った。現在のシリア支援は二〇〇七年頃からのものである。それを失う事は中東での足場をまた失う事で凄く痛い。しかし、そうなった場合に北方領土での交渉が好転(もしくは悪化)すると言った分析が有っても良い。

私は北朝鮮という敵の味方なのでアサド政権は敵だと理解。「ついでに」オゾマシイ独裁監視国家だしね。
  1. URL |
  2. 2013/06/12(水) 18:07:04 |
  3. 道楽(どら)Q #-
  4. [ 編集]

 シリア問題でも、情報収集・分析に関しては、いちおうセオリーどおりにやっているつもりではいます。半分当事者なので、思い入れはもちろんありますが、それはそれとして、それなりに長年ウォッチし続けてきた国なので、そこそこ自負はあります。
 また、価値観はもちろん人それぞれだと思いますが、自分の価値観としては、抑圧的なもの、教条的なものへの反発はありますね。かつてはソ連共産党、その後はイスラム過激派。もちろん北朝鮮や中東各国の独裁政権も。パレスチナ問題でパレスチナ闘争サイドに馴染めないのも、左翼が苦手というより、現地での同調圧力に違和感を覚えたからです。情報面でも、そうしたところほどプロパガンダ情報が多いという特徴があります。あたりまえですが。
  1. URL |
  2. 2013/06/13(木) 01:18:49 |
  3. 黒井文太郎 #-
  4. [ 編集]

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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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