ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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ムスダン撤収とニミッツ登場

▽北朝鮮が航空機訓練中断 韓米軍事演習終了後(5日、聯合ニュース)
 このあたりは予想どおり。北朝鮮はもともと4月末の米韓合同軍事演習終了まで、ファイティングポーズをとる必要がありましたが、とりあえずそのスケジュールはこなしたということでしょう。
 そこで本日は下記のニュース。
▽北朝鮮 「戦闘態勢」解除か=「ムスダン」も撤去(7日、聯合ニュース)
 どうやら野戦砲兵軍に発令していた「1号戦闘勤務態勢」が解除された模様。これも予想どおり。
 しかし、よくわからないのは、東海岸で発射準備を整えていたムスダンが撤去されたらしいということです。今回の流れのなかで発射するだろうと私は見立てていましたので、外したことになりそうです。
 まだムスダン発射が中止されたのかどうか断定はできませんが、仮に中止ということなら、なぜ中止したのかが理解できません。まだ発射実験を一度もしていないミサイルですから、兵器として実戦配備するなら、まず実験するのが基本です。
 しかも、米韓軍事演習中は、相手も敵対行為の真っ最中ですから、タイミングとしては対抗措置として発射実験を強行しやすい環境だったといえます。弾道ミサイルの技術を使った発射は国連安保理決議違反ですが、すでに違反を繰り返しているので、そこに比較的軽微な罪が1つ加わるだけです。
 すでに核抑止力アピールの目的は達したから、もう充分だと判断したとの見方もあるようですが、それよりも北朝鮮としては、核ミサイルによる抑止力を少しでもリアルに見せつけておくほうが重要ですから、ムスダンを飛ばしておいたほうが確実に得点が加算されることになります。ムスダンを発射することでアメリカが軍事報復に出るというのならば躊躇もするでしょうが、現実にはそういうことにはならないので、北朝鮮が取りやめたとすれば、その理由は不明だとしか言いようがありません。 

 もっとも、米韓側もそれほど甘くはありません。
▽韓米 黄海で対潜水艦訓練開始=米原子力潜水艦参加 (6日、聯合ニュース)
 演習期間は6~10日。黄海にて。
 米軍からはロサンゼルス級原子力潜水艦「ブレマートン」、イージス駆逐艦2隻、P3C哨戒機などが投入されています。
 それだけではありません。
▽米原子力空母「ニミッツ」 11日に釜山港入港(7日、聯合ニュース)
 ニミッツは11日に釜山港へ入港。13日まで同港に停泊し、来週実施される合同海上訓練で、とくに日本海一帯で空母打撃訓練を実施するとのこと。
 これは北朝鮮にとってはたいへんな軍事的脅威になります。どのくらい脅威かというと、戦略爆撃機訓練やフォールイーグル全体の訓練よりももっと恐怖を感じるほどでしょう。
 北朝鮮はおそらく4月末をもって寸止め挑発作戦を終了する予定だったと思われますが、まだまだ米韓側の圧力は続いており、何かしら対抗措置をやらねばならない状況に追い込まれてきています。
▽北朝鮮軍西南前線司令部が威嚇 韓米合同訓練に (7日、聯合ニュース)
「敵の挑発的な砲射撃によりわれわれの領海に一発でも砲弾が落ちる場合、直ちに反撃戦に入る」
「反撃戦に敵が無謀に対応する場合、西南前線地区に展開されたロケット軍部隊の行動開始を契機に、すべての打撃集団は朝鮮西海5島から火の海にする」
「西南前線司令部隷下の全部隊と軍部隊は朝鮮人民軍最高司令部が最終承認した作戦計画に基づく軍事行動に一斉突入する」
だそうです。
 どうやら、まだまだ目が離せない状態が続きそうです。
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  1. 2013/05/07(火) 19:12:17|
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黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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