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ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

アサド政権による組織的な民族浄化はじまる

 シリア西部で、アサド政権軍と親政府派のアラウィ派民兵によるスンニ派一般住民虐殺の民族浄化が開始されまた模様です。反政府軍との戦闘の後、町に侵入した民兵によってスンニ派住民多数が虐殺され、スンニ派住民の多くが着の身着のままで脱出しています。
▽女性・子供の虐殺遺体
 この手の虐殺はこれまでも多数発生していますが、今回は規模としてもこれまで以上にかなり大掛かり、かつ組織的なもののようです。
 アサド政権は以前より、自らの母体であるアラウィ派を炊きつけて、スンニ派へのヘイトを煽る工作を盛んに行なってきましたが、いよいよ首都ダマスカスが陥落したときに備えて、西部一帯をいわばアラウィーン・ランドにしておこうとしているフシがあります。同地域での民族浄化は今後も続き、見境のない組織的大虐殺が多発する可能性が高くなってきました。
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  1. 2013/05/05(日) 21:39:18|
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黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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