ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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北朝鮮もアメリカもただ「抑止」措置をとっているだけ

▽米国防総省がICBM発射試験を延期 北の過剰反応を懸念か(産経)
 この記事に関して、「アメリカは譲歩の姿勢を見せている」という評価があります。
 まったく違います。対北朝鮮の抑止力強化も含め、アメリカは一貫して防衛措置はきっちりととっています。
 今回の流れで、アメリカがとってきた措置は、「局地挑発対応計画」承認、戦略爆撃機の演習参加といった対北朝鮮抑止力の強化・誇示と、アラスカ・グアムのミサイル防衛強化というディフェンスの徹底で、それぞれが理に適っています。
 アメリカはこの2点に対しては揺るぎない政策をとっており、まったくブレがありません。ICBM試射延期は北朝鮮に口実を与えないための措置で、「対北朝鮮抑止力の強化・誇示」も「防衛措置の徹底」も関係ありません。
 ついでに言えば、北朝鮮側のやっていることもすべて「対アメリカ抑止力の強化・誇示」「防衛措置の徹底」にほかなりません。決して金正恩政権はとち狂ったわけでもなく、独裁政権のサバイバルという目的に沿った対応をしています(もちろん善し悪しは別です。前提である「独裁政権の維持」自体が悪なのは当然です)。
 要するにアメリカも北朝鮮も、それぞれ抑止力強化を図っているというじつに単純な構図だと思うのですが、北朝鮮情勢の急展開でいろいろ解説を目にすると、とくに韓国メディアの論点で、根拠の希薄な「穿った見方」が非常に多いことが目につきます。「穿った見方」ももちろん大切ですが、「穿った見方」が有効なのは、オモテの見方では説明がつかないことが発生しているときです。
 が、北朝鮮が打ち出している挑発行為はすべて、対外的に核保有国の実績を積むという北朝鮮自身が表立って主張していることですべて説明がつきます。「穿った見方」は参考意見としては重要ですが、それが事実のようになんとなくなってしまっているのは、大いに問題だと思います。
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  1. 2013/04/08(月) 08:19:06|
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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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