ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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北朝鮮問題をみるキーポイント

 そんなに複雑なことではないと思います。大雑把ではありますが、簡潔に列記しておきます。

▽北朝鮮は軍事的に脆弱であり、全面戦争はできない。指導部が正常な判断をするなら、戦争をする気はないはず。
▽金王朝三代は、独裁体制の存続を最優先しており、そのために核武装と国内の恐怖支配徹底に務めている。
▽善し悪しは別にして、それ自体は理に適っている。決して非合理的な戦略ではない。
▽過去に交渉に応じるふりをしたのは、核ミサイル開発の時間を稼ぐため
▽今年2月の核実験で、中距離核ミサイル武装を実現した可能性がきわめて高い。
▽現在の金正恩政権の目標は「パキスタンのように核武装国であることを既成事実化し、今後の核戦力増強の道を開くこと」
▽現在の一連の挑発行為は「核武装国としての振る舞い」であり、アメリカに攻められないための抑止力のアピール
▽他方、核施設再稼働は交渉カードではなく、核武装既成事実化の政策。アメリカの敵対的姿勢を口実に、いずれ核・ミサイル実験も必ず再開する
▽アメリカを交渉に引き出したいのではなく、アメリカには手を引いて欲しい。今後の核ミサイル強化を放っておいてほしい。
▽核武装は対米抑止力のためで、国内の引き締めが主目的ではない。経済援助目的でもない。
▽金正恩体制の国内権力基盤(恐怖支配)はまだまだ充分に強固

 以上を踏まえれば、一連の核開発、ミサイル開発、対外挑発などの流れがほぼすべて説明できます。
 それに対し、対応する側としては以下に注目。 
▽アメリカはようやく北朝鮮の核戦力の将来の脅威に目を向け始めた
▽アメリカは自国の安全保障にはシビアなので、脅威が高まれば、いずれ力で対応する。
▽独裁体制はいずれ崩壊する可能性が高く、その瞬間、無秩序な状況に陥る可能性がある。そうした国に、日本を射程に収める核ミサイルがあるというのは、日本にとってはたいへんな脅威である

 以上を押さえておけば、日々のめまぐるしい新展開の背景が理解できると思います。

(さまざまな視点があるべきですが、現実の事象の説明としては論理的に不十分だと私自身が現時点で結論づけているのは、「核開発は援助を得るための外交カード」「交渉で核開発を放棄させられる可能性がある」「核開発や軍事挑発の目的はアメリカを交渉に引きずり出すため」「対外挑発は国内向け」等々の仮説です)
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  1. 2013/04/03(水) 00:20:31|
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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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