ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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戦闘準備態勢と一号戦闘勤務態勢

 北朝鮮がまた“口撃”に出ました。
「戦略ロケット軍部隊を含む全ての野戦砲兵軍団が『一号戦闘勤務態勢』に入った」そうです。
 韓国、在韓米軍に加え、ハワイ、グアム、米本土の米軍も攻撃目標だそうです。在日米軍は言い忘れたのでしょうか。
 今のところ、北朝鮮軍に特異動向はないので、“口撃”の段階です。これで北朝鮮軍がホントに動き出せば、米韓軍も対応態勢に入るので(空母の移動、空軍増派、陸軍増派など)、いっきに緊張が高まることになるでしょう。現時点では北側にそういう具体的動きはないので、今のところは単なる心理戦の段階です。
 なお、「一号戦闘勤務態勢」というのは初出の用語で、その意味するところが不明です。以前は党・勤労団体組織が「戦闘動員態勢に入った」とも発表していますが、それも実態はまだまだ戦争準備という規模ではないので、その意味するところは不明です。次は「祖国防衛戦闘態勢」「最高敵殲滅態勢」とか出すのでしょうか。

 ところで、昨日、TBS「ひるおび」VTRコメントを採用していただきました。北朝鮮軍の宣伝映像の解説でした。あれも心理戦の一環ですね。
 また、一昨日発売の『週刊現代』の記事「中国と日本 宿命の対決」と、昨日発売の『フラッシュ』の記事「森本敏前防衛相『日本は今こそ巡航ミサイル配備を』」にコメントを採用していただきました。

 ところで、日本の巡航ミサイル武装についてちょっと考えてみたのですが、実際に戦争になったとして、核ノドンを事前に発見して巡航ミサイルで破壊することは、よほど北朝鮮軍がマヌケでもない限り不可能です。核施設や各軍事施設を攻撃することはできますが、平時に日本が撃つことはないですし、有事となれば主なところは米韓軍が先にさっさと片付けています。有効な使い方がちょっと思い浮かびません。
 ただ、日本が攻撃を受けた場合に、反撃の意思を示すということでは、戦闘機部隊の長距離渡航爆撃作戦よりはずっと容易ですし、即応性もあります。
 北朝鮮側が統制不能にでもならない限り、北朝鮮が米軍の抑止力を無視して日本に核ノドンを撃ってくることはまず考えにくいですが、朝鮮有事の中途段階で、在日米軍基地を狙って通常弾頭のノドンを撃ってくる可能性は大いにあります。
 その場合、日本が攻撃されたことになりますから、日本も参戦の意思表示をしなければなりません。少なくとも等価レベルの報復をする必要がありますので、そういうとき、トマホークがあれば便利かなとは思います。
 F-2などでの爆撃もある程度は可能ですが、米韓軍との調整が面倒ですし、いくぶんは自衛隊側の被害の可能性もあります。通常弾頭ノドンでの日本側の被害状況にもよりますが、仮に人的被害が軽微だった場合、世論動向にもよりますが、やはり日本人は日本人被害に敏感ですから、トマホークのほうが使いやすいとは言えるでしょう。
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  1. 2013/03/27(水) 08:57:41|
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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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