ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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アルジェリア事件記事のタイトルについて

 日本の出版業界の慣行で、雑誌記事のタイトルは編集部とくに編集長が決定します。なので、執筆者の意図と乖離することは、実は日常茶飯で起きています。
 たいていの場合は、編集サイドが「もっとキャッチーに!」と、内容を超えて派手派手にすることから生じるのですが、今回はそういうのとは少々違う話・・・。
 私は自分の記事をそのまま掲載していただける媒体なら、右でも左でも構わないとの考えですが、今回、明日発売の右派系論壇誌「撃論」に寄稿させていただきました。
 テーマはアルジェリア人質事件で、危機管理について解説したのに加え、論壇誌ということで同事件を受けて自論を加えました。それは、今回の事件に対して、日本の世論はテロとの戦いを他人事として捉え、「巻き込まれ」ないようにはどうするかという内向きの議論ばかりが多かったことに異論を提起したものです。
 編集部の方にも興味を持っていただき、それで編集部からいただいたゲラでは、記事タイトルがこうありました。
「国際テロとの血の滲む戦いを日本は傍観するなかれ」
 まさに私が言いたいことを的確に汲んでいただいているタイトルでした。
 ですが、おそらくそれではタイトルとしてちょっと「弱い」と感じられたのだと思いますが、本日送っていただいた現物では、タイトルがこう変更されていました。
「国際テロとの戦いで、血を流す覚悟のない日本は国家か」
 ・・・うーん、私はそこまで「国家」に強い思い入れはないです。どちらかというと拙稿は国民の皆様に向けて問題提起したかっただけです。
 もっとも、そこまではまあいいです。ちょっと困ったのは、また別のタイトルが表紙に掲載してあることでした。
「国際テロと戦う体制づくりこそ、アルジェリア人質犠牲者への真の鎮魂だ」
 おそらく編集部の方は拙稿の主張をそう解釈されたのでしょう。私の書き方が曖昧だったのかもしれませんが、そういうことは書いていません。
 私は戦争やテロという人の生死に関する取材や執筆を多くやってきていますので、人の生死についてはそれなりに厳粛に受け止めています。今回の事件でテレビで呼んでいただいたときなども、かなり発言には気をつけていました。
 今回犠牲になった方ひとりひとりのご事情やお考え、ご遺族のご事情やお考えを私は一切知りませんから、自論を主張するために「鎮魂」という言葉を使う考えは一切ありません。
 他人様からみればつまらないこだわりかもしれませんが、表紙ということで書店などで多くの方の目に留まる機会があるかと思い、そこだけは誤解なきようここに書いておきます。
(※これは編集部の誤解によるものなので、べつに当方が不快に思うものではありません。執筆のお誘いをいただいたときから編集作業まで、『撃論』様にはきわめて正当かつ真摯にご対応いただいております)

 それと、これも明日発売の別冊宝島『金正恩の北朝鮮』(高英起+李策 編著)に「核実験とミサイル発射で崩壊した日本の安全保障」「金正恩体制が強行する核&ミサイル開発の真の狙い」「恐るべき北朝鮮ハッカー部隊の実力」を寄稿しました。
▽金正恩の北朝鮮(アマゾン)
 私自身もまだパラ読み段階ですが、他にも高英起さんと李策さんによる北朝鮮事情の最新情報がテンコ盛り(他に藤吉雅春さんも寄稿されています)で、お薦めの一冊です。
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  1. 2013/03/24(日) 14:40:34|
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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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