昨日お伝えしたようにアルジャジーラの女性キャスターも入っていますが、もはやシリア北部は広範囲に反政府側が押さえていて、ほぼフリーに外国人記者が出入りできるようです。
で、最近、どうもシリア北部で取材したらしい日本のメディア各社の記事を散見します。
が、クレジットはいずれもトルコ南部発。国際報道の常識では、特派員は事件の現場に迫るほど価値があるとされていますが、まさか「危険地帯に入った」という批判を恐れてのアリバイ工作なんてことはあるのでしょうか? まあ、ありそうではありますが。
そういえば、かつて戦場取材をしていた頃、契約した雑誌の名前で記者証などはとっていたのですが、取材現場ではなるべく雑誌名を名乗らず、フリーランスで通すのが暗黙事項でした。
たとえば、週刊現代のアサイメントでボスニアに入ったときも、プレスカードは週刊現代特派員として取ったのですが、隣国で会った日本の記者には「フリーですよー」と言い通したことがあります。
その取材で私は砲撃で負傷して現地の病院に担ぎ込まれたのですが、その際も話がややこしくならないように「フリーランス」で通しました。ロイターあたりに書かれると、日本で面倒な騒ぎになる可能性があったからです。こちらは九死に一生を得たギリギリの状況でしたが、そんなつまらないことを気にしている自分がおかしかったのを覚えています。
ですが結局、記事では「本誌特派員 血まみれの帰還!」とかデカデカとありました。事後だからいいじゃんというアバウトな話だったような・・・。なにか変ですが。
気になる情報。
▽シリア:「反体制派が化学兵器使用」情報相が話す(毎日)
反体制派は当然、政府軍がやったと主張しています。
どちらにせよ政治的に大変なマイナスにしかならないことなので、よくわかりませんが、今後の情報に注目です。
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- 2013/03/19(火) 23:26:07|
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