ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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金正恩政権の「思惑」をリアリズム目線で推測してみる

 JBPRESSに下記拙稿を寄稿。
 独裁者本人か、ごく近しい側近にしかわからないことですが、金正恩政権の「思惑」なるものをあれこれ考察してみました。
▽金正恩政権が核ミサイルを開発する本当の理由~「北朝鮮の思惑」のリアリズム的分析(前篇)

(追記)
 フジテレビ「とくダネ」で音声コメントを採用していただきました。
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  1. 2013/03/19(火) 00:58:33|
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  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

こんばんは

 こんばんは。
 コラム、拝読いたしました。

 政権の維持が最優先事項であるという前提から、最終的に、米との平和条約締結→体制の保証を得る→朝鮮半島の統一 が目的であるとのこと。
 よって、何より核開発によって米への抑止力の向上を図る事がその手段として取られている。
 核抑止力の向上とそれに伴う国家プレゼンスの拡大が目的なのだから、よく言われるように、経済援助のための外交カードと見てキタの行動を無視したり、軽視してはならない。

 こう受け取りました。
 そこで三つ質問です。

 ・金独裁政権の保証が目的であるという前提は、国内情勢上は成立するのでしょうか?
  つまり、報道等では、かなり一般庶民が飢餓で苦しんでいるそうですし、軍の末端も厳しい状況とのこと。それで独裁体制が安定的に維持できるのでしょうか。
 また、軍との権力関係です。
 軍が内乱(革命)を起こす可能性もあるのではないでしょうか。金一族の独裁が国際社会からは問題視されているのですから、内乱が好意的に受け入れられるとみて行動に移しても不思議ではないのではないかと思います。
 それを為さしめないためには、よほどの求心力が必要かと思いますが、キムジョンウンの実際のところの求心力はどうなのでしょう。

 ・米国との条約は実際あり得るのでしょうか?
  金体制を明示的にせよ黙示的にせよ、認めるような条約を、プレゼンスの低下する米国が結ぶことなど
あり得るのでしょうか。核抑止力がそこまで通用してしまっては、国際政治がめちゃめちゃになる気がするのですが。。。

 ・拉致問題を抱える日本の対処措置は経済制裁以外にありますか?
  日本は、MDシステムの性能の向上を図らねばならない事は当然です。しかし、それ以外にはやはり他国と連携した経済制裁しかないのでしょうか。
 拉致問題を抱えているため、核武装しても実際に(報復としてであっても)使う可能性は皆無であると予想できます。その核武装は、少なくともキタに対してはそこまで有効とは言えないでしょう。
 となれば、やはりシナとキタの関係を絶たしめる為の方策を練るのが最優先となるのでしょうか。しかし、軍事面での過剰なアプローチは、余計にその結びつきを強める格好になるかと危惧しております(注;通常の軍隊を持つのは当たり前)。つまり、緩衝地帯としてのキタ、シナにすり寄る(強硬的に出たくない)米国という構図を考えると、有効とは言えないのではないか、と。
 具体的な策としては、どういうものが考えられるのでしょうか。経済制裁と、あとは、、、諜報作戦しか考えられないです。。。


 まだまだ浅学菲才の身でありますので、お時間が取れたときに是非、黒井さんのお考えをご教授頂きたいです。
  1. URL |
  2. 2013/03/20(水) 22:07:43 |
  3. 嫌大衆 #gn5XYPdY
  4. [ 編集]

・金独裁政権の保証が目的であるという前提は、国内情勢上は成立するのでしょうか?
  つまり、報道等では、かなり一般庶民が飢餓で苦しんでいるそうですし、軍の末端も厳しい状況とのこと。それで独裁体制が安定的に維持できるのでしょうか。
 また、軍との権力関係です。
 軍が内乱(革命)を起こす可能性もあるのではないでしょうか。金一族の独裁が国際社会からは問題視されているのですから、内乱が好意的に受け入れられるとみて行動に移しても不思議ではないのではないかと思います。
 それを為さしめないためには、よほどの求心力が必要かと思いますが、キムジョンウンの実際のところの求心力はどうなのでしょう


 秘密警察、軍内監視システムの徹底によって押さえつけることだと思います。
 軍のクーデターの可能性はゼロではないですが、人事と粛清の実績からすると金正恩体制は現時点ではほぼ充分に掌握しています。求心力というより監視・統制による恐怖支配の徹底度の問題かと見ています。

 ・米国との条約は実際あり得るのでしょうか?
  金体制を明示的にせよ黙示的にせよ、認めるような条約を、プレゼンスの低下する米国が結ぶことなど
あり得るのでしょうか。核抑止力がそこまで通用してしまっては、国際政治がめちゃめちゃになる気がするのですが。。。


 先のことはわかりませんが、現時点で、条約の可能性はないと思います。北朝鮮は「アメリカによる核武装の承認」、アメリカは「北朝鮮の核武装の放棄」が交渉の前提です。
 北朝鮮は現時点では、平和条約に向けた対米交渉ではなく、なし崩しの核武装既成事実化(事実上の暗黙の承認)を狙っているものと見ています。

 ・拉致問題を抱える日本の対処措置は経済制裁以外にありますか?  

 何を最優先するか?にもよるかと思います。日本の国家安全保障だけなら、①攻撃力を増強して独自に北朝鮮と戦争し、敵の核戦力を無力化する(イスラエル方式?) ②金正恩体制をひたすら支える、といった両極端な選択肢がもっとも有効ですが、現実的ではないので、米韓が進める軍事的圧力に参加する(攻撃力を増強してアメリカの対北朝鮮軍事作戦にプレイヤーとして参加できる態勢を作る)あたりでしょうか。
 これも日本の世論動向からは非現実的ですが、ちょっとその方向のそぶりだけでも北朝鮮あるいは、もしかしたら中国に対する牽制にはなるかもしれません。ただ、国益全体でプラスかというと、なんともいえないので、私自身賛同しているわけではありませんが。
  1. URL |
  2. 2013/03/28(木) 12:01:05 |
  3. 黒井文太郎 #-
  4. [ 編集]

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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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