ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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北朝鮮ICBMを米国も警戒

 数日前に発売になった『軍事研究』4月号で、
「国策『核武装』にすべてを賭ける北朝鮮/バカにできない『核爆弾の小型化・強力化』~金王朝三代目がもてあそぶ実用核爆弾」
という記事を寄稿しました。
 北朝鮮の核開発の狙いについて、とくにソウル発の報道に根拠希薄な推測分析が多いように感じるので、今回はあえてリアリズム的な視点から考察してみました。
 また、挑発言動を続ける北朝鮮に関して、昨日の『朝ズバ』でVTRコメント、今朝の『朝ズバ』で文字コメントを採用していただきました。
 北朝鮮の一連の挑発はおそらく、核武装をなし崩しに定着させ、今後もその戦力向上努力へのフリーハンドを得るという目的のもので、その強気の背景には、核ミサイル武装を手にして大きな対米抑止力を得たという自信があるのではないかと思います。
 ところで、本日のニュース
▽移動式ICBM配備に着手 北朝鮮、米長官が証言(共同)
 上記記事の注目ポイントは2点。「アメリカが北朝鮮に対する警戒を上げてきている」ことと、「アメリカも北朝鮮のミサイル性能をよくわかっていない」ことです。
 前者では、これまでアメリカの関心はイランやアフガニタンなどに集中していて、実際のところ北朝鮮問題は後回しだったのですが、北が核の小型化⇒核ミサイル武装を実現させたと推定できる状況が出現したことで、少しは本気になりつつあるということかもしれません。
 そのアメリカの関心ですが、やはり屋外組み立て式のテポドンではなく、移動式発射機に載せられるKN-08です(上記記事のICBMというのも、テポドンではなくてKNー08のこと)。ですが、米上院情報特別委員会でクラッパー国家情報長官は、KN-08を「外見ではICBMだ」と証言しています。推測の元情報が「外見」だけなのですね。
 現在、KN-08に関しては、「射程は推定6000km以上」と評価されています。北朝鮮から発射すると、グアム、アラスカは射程内で、ハワイが微妙なところです。「以上」ですから、もしかすれば1万キロメートル級で、米本土に届くかもしれませんが、要するにそのあたりはよくわかっていないということです。
 わかっていない最大の要因は、まだ一度も発射実験を行っていないからです。なぜ発射実験をしていないのか?はよくわかりません。
 もっとも可能性が高いのは、「外見上はICBM級でも、中身の実際の性能はそこまでのものではない」からというもの。もしそうであれば、まださほど警戒する必要はないですが、それも本当のところはわからないので、なんとも言えません。
 あるいは、「宇宙開発という平和利用」のタテマエで銀河3号(テポドン2改)の発射を優先させているだけ、との可能性もあります。が、KN-O8がICBM級の推力であれば、宇宙ロケットにアレンジして衛星を飛ばすこともできるので、よくわかりません。
 しかも、すでに北朝鮮は平和利用というタテマエをかなぐり捨て、「アメリカを狙う」と公言しています。ならば当然、実戦配備に向けて発射実験を行うと思うのですが、そこもよくわかりません。発射実験もしていないミサイルを実戦配備というのは、通常であれば考えづらい話ですが、北朝鮮は「通常」どおりの国ではないので、そこもよくわかりません。
 北朝鮮は常に、アメリカに対する抑止力強化を優先させていますので、仮にICBM級の能力があれば、発射実験で実績を上げ、抑止力強化に繋げると思うのですが・・・(なので、仮に充分に性能が高いなら、近いうちに発射実験を行う可能性が非常に高いと推測されます。普通であれば、ですが)。

 ところで、先月の核実験当日夜に参加させていただいたニコニコ生放送の特番が、ユーチューブにアップされていました。
▽【核実験強行】どうなる北朝鮮?どうする日本?(ニコニコ生放送)(1時間強あります)

 また、ついでと言ってはナンですけど、話題はがらりと変わりますが、同じ頃にやはりニコニコ生放送で放送した映画「ゼロ・ダーク・サーティ」公開に合わせた座談会の模様も、ニコ動で見られるようになっていました。
▽『ゼロ・ダーク・サーティ』公開記念「ビンラディン殺害の真実について語ろうぜ」【PART1】(ニコニコ生放送)

▽ 同 【PART2】

▽ 同 【PART3】

▽ 同 【PART4】
(以上、全部で2時間あります)
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  1. 2013/03/13(水) 13:20:09|
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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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