ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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対米サイバー攻撃で名指しされた中国軍61398部隊

 まずは告知からですが、現在発売中の『週刊朝日』の記事「北朝鮮核ミサイルが飛来する日」で、コメントを採用していただいています。同誌では先週号に関連記事を掲載していただいたのですが、ちょうど発売日に核実験が強行されるというタイミングでした。いずれにせよ核ノドンの脅威は現実のものなので、少なくともミサイル防衛の強化は急務だと思います。
 また、本日は「核実験場で再実験の動き」のニュースも流れています。核問題は決して終わったのではなく、まだまだ続くとみるべきで、今後の動向に要警戒です。

 ところで、つい先ほど某メディアの方から下記の件で問い合わせがあったので、取り急ぎひとことだけ。
▽サイバー攻撃元は中国軍部隊…米情報会社(読売)
 同記事によると、サイバー攻撃の犯人は、中国軍の「61398部隊」だったそうです。
 この部隊は上海を拠点とする軍の総参謀部第3部第2局のことです。上海には対北米(アメリカとカナダ)を標的とする信号傍受分析機関として総参謀部第2部の「第2局」と「第12局」が置かれていますが、そのうちのひとつということですね。
 この部隊はもともと、北米の内外の通信を傍受して分析するのが主任務のシギント部隊ですが、衛星回線や光ファイバー回線への侵入能力があるうえ、おそらく米政府や米軍、米主要インフラなどのいくつかのクローズドなネットワークにも侵入できる可能性があります。さらに、アメリカの内部事情にも精通した分析官がいることもあって、最近はこうしたシギント部隊がサイバー・スパイの主部隊にもなっています。
 もともとシギントの部門は解放軍の正規隊員が主に行ってきましたが、サイバー・スパイ部門はそれだけでは能力的に不十分で、民間のハッカーやIT企業・研究機関と連携して民兵部門を組織しているともいわれています。
 米調査会社によれば、侵入者の侵入元が上海地区に集中しているとのことで、あまり高度に偽装されていない可能性がありますが、いずれにせよ国家によるサイバー攻撃はサーバーのデータをすべて開示することはありませんから、「自分たちは踏み台に利用されただけ」と言い逃れできます。そこがサイバー戦の難しさなのですが。
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  1. 2013/02/21(木) 13:03:34|
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黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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