ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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革命的人民解放党・戦線(DHKP/C)とは

 在トルコ米国大使館前の自爆テロは、極左組織「革命的人民解放党-戦線(DHKP-C)」によるものだそうです。
 なんとも懐かしい名前の登場です。だいぶ昔に書いたことあるなと思い、デスクトップ検索をしたら、2005年の『軍事研究』の「ワールドワイド・インテリジェンス」欄用の元原稿に発見しました。
 以下、当時の原稿です(ギリシャの極左組織と合わせての記事だったのですが、ギリシャの部分は割愛します)。

 レバノンから送還されてきた日本赤軍“コマンド”がいずれも五十~六十代なのを見ると、時の流れをつくづくと感じてしまうが、それでも、彼らの“同期生”である老テロリストたちが世界ではいまだに活動しているというニュースを紹介したい。
 ひとつは、トルコの「革命人民解放党=戦線」(DHKP-C)のメンバー十四人が、イスタンブール警察により逮捕されたという事件で、彼らは、(2005年?)三月八日の「世界女性デー」の会合を襲撃する計画を立てていたというものである(三月二日付アナトリア通信)。テロ・グループのうちの二人は、隣国ギリシャで訓練を受け、作戦に加わるために入国していたという。
 同組織はもともと、冷戦時代にNATOの前線基地となったトルコで、都市部の左翼学生運動が中心となって結成された組織で、源流組織の創設は一九七〇年にさかのぼる。七二年に源流細胞が組織された「アルメニア解放秘密軍」(ASALA:現在は活動停止)や七四年結成の「クルド労働者党」(PKK)といった“名の知られた”過激派たちより、先輩格にあたるともいえるだろう。
 当初は「トルコ人民解放党=戦線」名で発足したが、内部分裂を経て七八年に、より過激な「革命的左翼」(通称・デブソル)としてテロ路線に邁進。とくに八〇年代を通して軍部の将校多数を襲撃した。
 九〇年代に入ると、攻撃目標をもっぱら米国関係者に変更。九四年に現組織名に改称してからは、ときおり思い出したように、観光産業や資本家を襲撃する程度に留まっていた。
 学生活動家だった幹部たちもやはり高齢化を迎えていることと思われるが、老いたりとはいえ、極左組織を侮ってはいけないと思わしめる事件を、九六年に起こしている。
 同年一月、富豪として知られる実業家オスデミル・サバンチを、イスタンブールの完全防備の事務所ビル内で暗殺。さらに同年六月から九月にかけて、イスタンブールの国家警察本部などをLAWロケット砲で攻撃したのだ。
 経済成長が著しいトルコ社会で、極左組織が台頭する要素はもはや皆無に等しいが、テロ組織に対する警戒は緩めてはならないということだろう
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  1. 2013/02/03(日) 07:29:49|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

コメント失礼します

意外とメンバーは若いようですよ
http://zaman.com.tr/gundem_polisten-terorist-profili-yaslari-ve-egitim-ortalamalari-dusuk_628867.html

実業家暗殺事件の容疑者は1977年生まれでした
http://en.wikipedia.org/wiki/Fehriye_Erdal
  1. URL |
  2. 2013/02/03(日) 17:41:58 |
  3. AK #NRSPyfuM
  4. [ 編集]

 コメントありがとうございます。
 今回の犯人も40歳ということですね。実業家暗殺の頃は20代前半。バリバリの頃でしょうか。90年代半ばの改名の頃に、青年層活動家が比較的多く集まったのかもしれませんね。
 日本赤軍の高齢化とは事情が違うようです。上記記事ではこの後、ギリシャ極左の話を書いていて、そちらは結構、古手の幹部も残っていたようなので、まとめて書いてしまいました。
 それにしても、90年代半ば~後半はトルコ経済は比較的よかった頃かと思うのですが
  1. URL |
  2. 2013/02/04(月) 09:30:43 |
  3. 黒井文太郎 #-
  4. [ 編集]

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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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