ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

サリン使用の噂

 アラビア語主要メディアでもまだ言及されておらず、映像も出ていないので、9割方ガセだとは思うのですが、反体制派SNSの一部で拡散中の「噂」を念のためお知らせします。
 ホムスのアル・ハリディーヤとアル・バイヤーダで、航空機による爆弾投下があり、被爆地の住民の一部に、痙攣や視野狭窄らしき症状が出たとの未確認情報があります。今の内外の状況で、さすがのアサド軍も神経ガスを使用するとは俄かには信じられませんが、いちおう記しておきます。
(ちなみに、私が最初に見つけたのは地域調整委員会幹部のSNSです。ネット情報を長い間みていますが、故意の偽情報はすぐバレるので、あまりありません。誤解や誇張は多いですが)

(※追記⇒と思ったら、アル・ジャジーラとアルアラビーヤで既報でした。
▽アルジャジーラ英語版記事
▽治療シーン
▽同上その2

(追記)
 私事ですが、スペインに落ち着いた13歳の姪。クリスマスで賑わう町の灯りに、戦争という日常から急にワープした彼女は、逆にショックを受けているようです。
 もっと大変な子供たちがたくさんいると思うと、なんともやりきれないですね。

(追記その2)
 上記は「インフォメーション」としてはまだノイズ段階ですが、下のは虐殺のエビデンスです。
 クリスマス・イブで世界中の子供たちがサンタのプレゼントを待っている日に、タルビサで起きたこと。
▽政府軍による爆撃の被爆地の風景
1224sr1.jpg
 こんな動画がもう毎日、大量に発信されつづけて2012年も暮れようとしています。
 それにしても「アメリカの情報操作」とか「アサドは支持されている」とか本気で言っている人がいまだにいるのが不思議ですね。これを見ても「カタールのセットで撮影されたヤラセ映像だ」とか信じているのかもしれませんが(アポロは月に行っていないとか言い張り続けているのもいますから、あながち冗談ではないかも)。

(追記その3)
▽上と同じ場面
1224sr2.jpg
 これを見れば一目瞭然ですが、人々の憎悪の対象は、まず第一に殺人者であるバシャール・アサド大統領です。これは当然ですね。
 次にアサドと交渉なんかしているブラヒミに向いています。ブラヒミは別にバシャールのように悪事をしているわけではないですが、ピントのずれた言動が人々の怒りを買っています。
「話し合いで解決を!」というブラヒミの善意の妄言は、何の役にも立たないばかりか、殺人者を利するだけだと知るべきです。
 おそらく日本の皆様の中にも、戦いでなく「話し合いで解決を!」というスタンスに賛同される方も多いと思いますが、シリアの現状はそんな温いレベルではありません。内戦というと聞こえがいいですが、それよりも、「大量殺人犯グループが人々を殺しまくっている図」を想像していただければと思います。

(追記その4)
 CNN日本語サイトによれば、「シリア人権監視団は、中部ホムスで反体制派の6人が23日夜、白い無臭のガスを吸って死亡したと述べ、『ガスは政府軍の兵士が円筒爆弾を投げた後に放出され、一帯に拡散した』と話している。ガスを吸った人はひどい頭痛や発作に見舞われたという。同監視団は赤十字国際委員会に対し、事実関係の調査を要請した」ということです。
 また、当ブログでは紹介していませんでしたが、23日に発生していた虐殺について、CNN同記事にはこうあります。
「反体制派によると、同国中部のハルファヤ村では23日、パン屋が戦闘機に空爆されて、少なくとも109人が死亡している。同地ではそれまで1週間の間、パンの原料不足に見舞われていたが、22日になって人道支援物資が届き、23日はパン屋の前に行列ができていた」
 ついでに、ブラヒミの活動は以下のとおり。
「国連とアラブ連盟の合同特使を務めるブラヒミ特別代表は24日、シリアの首都ダマスカスを訪問し、アサド大統領と会談した。会談を終えたブラヒミ氏は記者団に対し、『今後取り得る措置について意見を交わした』と語り、シリア国民の危機脱却を支援するために取るべき措置などについて話し合ったと説明。『シリアの状況は依然として深刻だ。シリア国民の望む解決策をすべての関係者が受け入れることを期待する』と述べた」
 バシャールと無駄に会談して、無駄に意見を交わして、いったい何ができると考えているのか疑問です。
スポンサーサイト
  1. 2012/12/24(月) 22:18:25|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<「北朝鮮衛星打ち上げ」のまとめ | ホーム | 年賀欠礼のお知らせ>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://wldintel.blog60.fc2.com/tb.php/1093-6826064e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




最近の記事

最近のコメント

カテゴリー

月別アーカイブ

最近のトラックバック

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

リンク

このブログをリンクに追加する

ブログ内検索

RSSフィード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。