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ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

ダマスカス攻防戦の勢力地図

 シリア情勢はいよいよ首都決戦になってきましたが、下は最新の「首都の勢力地図」です。
map1.jpg
 本日、アサド派のフェイスブックのページにアップされました。自由軍を「テロリスト」と書いているので、政府軍側作成資料です。
 緑が政府軍制圧エリア。茶色がテロリスト(と書いてあります)制圧エリア、青が拮抗・混在エリア(戦闘中)、グレーはほとんど戦闘になっていない山・原野です。また、地図中の黄色の線は、いちばん取り合いになっている主要道路です。
 中心部はまだまだ政府軍が強いですが、東部はほとんど反政府軍が押さえていますね。現在、南部に反政府軍が攻め入って激戦を繰りひろげている様子がわかります。この南部の激戦地を反政府軍が制圧できればいいのですが、なかなか難しいようです。
 アラビア語でわかりづらいので、スケールが違いますが、参考までに、先月時点でのWikipediaの「Battle of Damascus (2012)」という項目で発表されていた地図を貼ってみます。
MAP3.jpg
 うーん、ちょっとわかりづらいですね。ネットで英文表記の地図を探したのですが、あまり良いものが見つかりません。
 ついでに、こちらも参考までに、ダマスカス地方(ダマスカス市+郊外県)の略地図です。
MAP2.jpg

 他方、下はWikipediaの「Cities and towns during the Syrian civil war」という項目にあった今月最新情報でのアレッポ攻防戦地図です。
MAP4.jpg
 こちらは赤が政府軍、緑が反政府軍。それに黄色がクルド人勢力の支配エリアだそうです。大雑把なものですが。
(それにしても、さすが情報戦重視のシリア内戦だけあって、Wikipediaでもかなり詳細に情報がアップされています。興味のある方は、ちょっと詳細すぎて大変ですが、上記の各項目フォローを是非どうぞ)
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  1. 2012/11/26(月) 17:55:42|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1
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コメント

グーグルマップで地図+写真表示にして見比べると結構地理感覚が掴めますね。

地名は分からなくても写真の解像度が相当に高いので、どんな感じの場所を取り合っているかなんとなく分かります。
WikipediaのList of Syrian Air Force bases経由でマルジ・アル・スルタン含めた各所の空軍基地を見たのですが、地図モードにしても基地名はアラビア語でも英語でも一切記載されてないので、そのあたりの情報がちゃんと入った地図は入手しやすい形ではないのかもしれません。
  1. URL |
  2. 2012/11/26(月) 21:31:06 |
  3. うそこばん #mQop/nM.
  4. [ 編集]

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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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