ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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ダマスカスでもロケット弾攻撃

 反体制派統一組織「シリア国民連合」を、国際社会が次々と承認しています。アサド政権はいずれロシアとイランとその他少数の国以外、相手にされなくなる方向にあります(中国はいまやこの泥船から足抜けしたがっていますね)。
 また、内戦の戦況も、北部、南部、東部で自由軍がかなり優勢に進めていて、いよいよ首都ダマスカスが決戦場になりつつあります。アサド軍もダマスカス防衛に集中していますが、首都東部からはホムスなどからの自由軍が、南部からはダラアの自由軍が多数進出してきています。ただ、レバノン近くのザバダーニ方面からの街道はアサド軍がまだしっかり掌握していて、自由軍の侵入をほぼブロックしているようです。
 要するに、シリア政府系メディアの大本営発表とは異なり、実際にはアサド政権包囲網が内外で着々と進行しているわけですが、それで追い詰められたアサド軍が、いよいよなりふり構わない軍事行動に出てきました。
 アサド軍はまずは戦車や榴弾砲による砲撃で市街地を攻撃。これが自由軍の対戦車兵器の標的になると、次は航空機による攻撃。これも対空機関砲の標的になると(それと最近、濃霧が多いことも影響しているようですが)、今度はロケット弾を使ってきました。
 西部でのロケット弾攻撃のシーンを昨日の当ブログで紹介しましたが、今度の標的はいよいよダマスカス近郊です。西南部のダラヤが攻撃されています。
▽政府軍がダマスカス近郊をロケット弾攻撃
1121sr1.jpg
 ダマスカス近郊でこのような兵器が使用されたのは初めてではないかと思います。もう完全なる国民への無差別攻撃ですね。
 世界の注目がガザに集中している間に、今のうちに持てる戦力を使ってしまおうということかもしれません。最後はホントに化学兵器まで使用しかねません。

 ついでに、こちらはシリア国民連合から仲間外れにされたイスラム過激派の「ヌスラ戦線」がの戦果の映像。
▽ヌスラ戦線が政府軍ヘリを撃墜
1121sr2.jpg
 撃墜といっても大破ではないので、政府軍兵士6人がそのまま拘束されました。撮影者は非常に興奮していますね。ヌスラ戦線ですから、捕虜の運命は非常に厳しいものになるでしょう。
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  1. 2012/11/21(水) 14:12:00|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

>中国はいまやこの泥船から足抜けしたがっていますね

 失礼ながら,「人民網」を読む限りでは,そうは思えないのですが……
  1. URL |
  2. 2012/11/21(水) 22:38:07 |
  3. 消印所沢 #-
  4. [ 編集]

こういうのを見ると、なんとなく腰が引けているように感じたのですが、そもそもあまりシリア問題に本気でコミットする気はなかったのでは、という気もします。
http://thepeninsulaqatar.com/qatar/214751-syrian-rebel-alliance-a-positive-step-says-ex-chinese-foreign-minister.html
  1. URL |
  2. 2012/11/22(木) 02:06:35 |
  3. 黒井文太郎 #-
  4. [ 編集]

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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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