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ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

「俺のイスラム」の見取り図

 イスラムに興味のある方へ。
 さまざまな方がイスラムについて書いてますが、立場によって見方は全然違います。立場の違いによって、考え方は断絶していて、基本的にはかみ合いません。ので、誰かの主張に飛びつかず、なるべくさまざまな方の書くことを、どういう立場からの視点かふまえた上で読むことをお薦めします。

 こんな分類になります。

信者
  自分の意思で信者になった人
       思想的・宗教的に信者になった人
          すごく考えて信者になった人
          たいして考えないで信者になった人
       信者と結婚するなどして信者になった人
          心から信者になった人
          なんとなく信者になった人
          嫌々信者のなった人
          どっちでもいい人         
  生まれつき自動的信者
       すごく信者
       なんとなく信者
       嫌だけど信者
       どっちでもいい人

非信者
  宗教は信じてる人
    イスラムを宗教として理解・評価してる人
    イスラムは邪教だと思ってる人
      イスラムは邪教だと思ってるけど言わない人
      イスラムは邪教だと言っちゃう人
  宗教信じてない人
    イスラムを思想として理解・評価している人
    イスラムを社会システムとして理解・評価している人
    イスラムをまったく評価してない人
       どうでもいいと思ってる人
          そう言わない人
          そう言う人
       嫌いな人
          そう言わない人
          そう言う人                 
       評価はしないが、思想として関心がある人
       評価はしないが、社会システムとして関心がある人

 まあ他にもいろいろ立場はあると思いますが、とりあえず基本型はこんな感じでしょうか。

 告知&報告です。
 現在発売中の『第三次世界大戦は本当に起きるのか?』というムックに語り下し記事を採用していただいています。アマゾンは以下です。
▽第三次世界大戦は起きるのか?(綜合図書)
 全編語り下し集で、他にも中野剛志さん、小西克哉さん、加藤朗さん、伊勢﨑賢治さん、福島香織さん、高口康太さん、髙英起さん、廣瀬陽子さん、常岡浩介さん、渡邊啓貴さんら錚々たる面々が登場されています。

 本日発売の『週刊プレイボーイ』にコメント採用していただいました。テロ関連です。
 また、現在発売中の『週刊朝日』に寄稿しました。ワイド特集の中の「イスラム国」「プーチン」「習近平」です。
 また、現在発売中の『宝島』にも寄稿しました。ネットビジネスで注目される某米国人の証言に関しての感想です。

 今週月曜のTBS「あさチャン」でVTRコメント、「ひるおび」で文字コメントを採用していただきました。サイバー攻撃に関してです。また、同テーマで本日の「あさチャン」でもVTRコメントを採用していただきました。
 また、CIA文書流出の件で、本日のテレビ朝日「モーニングバード」に情報提供しました。文字コメント採用していただいたかもしれませんが、未確認です。
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  1. 2014/12/24(水) 16:11:13|
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マン・ハロン・モニスは「イスラム国」支持者か?~「テロの連鎖」に警戒を

 シドニーのカフェ人質篭城事件。深夜・未明の突入は、犯人が単独犯なら定石どおり。かなり前から取材陣を遠ざけ、空撮も封鎖してましたから、それもセオリーどおりということでしょう。犠牲者が出たのは非常に残念ですが、もちろん治安当局はベストを尽くしたということでしょう。
 犯人の動機がいまひとつ不明です。イスラム過激派的な言動の人物だったのはその通りですが、ちょっと異常な経歴ぽいところもあり、現時点では確実なことは言えません。
 ただ、こうした状況になり、今後はイスラム過激派にしろ、便乗組の通り魔的犯行にしろ、イスラム国支持を打ち出したテロ犯罪がしばらく連鎖する可能性があります。
 といったことで、ヤフー・ニュースに寄稿しました。
▽シドニー篭城事件の犯人マン・ハロン・モニスは「イスラム国」支持者か?~「テロの連鎖」に警戒を!(Yahooニュース個人)
 拙著『イスラム国の正体』、店頭での売れ行きはわかりませんが、アマゾンはいい感じです。ありがとうございます。

  1. 2014/12/16(火) 09:40:34|
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中東情勢を書く機会は少ないけれども

「イスラム国の正体」が発売になりました。皆様よろしくお願いいたします。
(⇒アマゾン)
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 自分は商業ベースで出版業で仕事をしているわけですが、なかなか中東情勢の分野はかたちにする機会がありません。シリア情勢はライフワークのようなものですが、遠い国ですから、どうしてもあまり興味を持ってもらえません。しかたないですが。
 実はシリアに関しては、2年前に本の出版がいったんは決まったのですが、私的事情で中止したことがあります。なので、今回の出版は、自分としてはやっとここまでこぎつけたなという思いでおります。今回、初めてお声をかけていただいたKKベストセラーズ様にはほんとうに感謝です。
 先日、見本をいただき、ざっと目を通しましたところ、1カ所だけ誤記の見落としがありました。私戦予備罪についての部分で、「明治刑法」と書くべきところが「明治憲法」に。お詫びして訂正します。
  1. 2014/12/09(火) 11:02:08|
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『イスラム国の正体』内容紹介

 『週刊現代』先週号ですが、コメント採用していただいていました。
 また、現在発売中の『FRYDAY』でもコメントを採用していただきました。いずれも尖閣の関連です。

 ところで、本日、新著『イスラム国の正体』の見本が出来ました。まもなく発売になります。皆様よろしくお願いいたします。
▽『イスラム国の正体』(ベスト新書)(アマゾン)
 内容の紹介として、目次(小見出し)を抜粋します。

『イスラム国の正体』

▽プロローグ 内戦が生んだ自称国家
 なぜ「国」を自称するのか
 特徴は徹底した残虐性

▽第1章 殺しの軍団
 イスラム国の一斉蜂起
 破竹の快進撃の要因
 ティクリートの大量処刑
 斬首の画像を公開
 外国人の人質も斬首処刑
 外国人の人質23人の運命
 拉致された日本人
 危険なネット公開情報
 ヤジディ教徒の大虐殺
 救出作戦
 奴隷化される女性たち
 少年兵を強制徴兵
 少女戦士も斬首

▽第2章 イスラム国~その出自と成長
 ルーツはイラク戦争後のスンニ派過激派
 アルカイダとの微妙な関係
 イラク・アルカイダのテロ攻勢
 イラク・イスラム国の誕生
 スンニ派部族勢力との確執
 イラク・イスラム国の最高指導者
 米軍撤退の影響
 弾圧されるスンニ派
 躍進の契機はシリア内戦
 シリア内戦の背景
 ヌスラ戦線の正体
 イラクとシャームのイスラム国
 アルカイダから破門される
 「イラクとシャームのイスラム国」の台頭
 シリア北部・東部で広い支配地を確保

▽第3章 怒涛の進撃
 2014年1月のイラク西部蜂起
 シリア反体制派との戦い
 6月大攻勢
 銀行から多額の現金を奪取
 政府軍基地から大量の兵器を鹵獲
 「イスラム国」樹立宣言
 モスルダムの攻防

▽第4章 オバマVSイスラム国
 オバマ大統領が決断したイラク空爆
 イラクを不安定化させた米軍撤退
 イラク戦争が諸悪の根源とはいいきれない
 オバマ大統領がシリア内戦を放置した理由
 化学兵器使用にも無策だったアメリカ
 遅れた軍事支援
 イスラム国の台頭に驚愕したオバマ大統領
 国際法的にグレーだったシリア空爆
 アメリカの介入を恐れるアサド政権
 国際社会は概ね空爆に肯定的
 アメリカは自分たちのために対外政策を決める
 米大統領がまず考慮するのはリスク
 米国内にオバマ大統領の無策への批判も

▽第5章 イスラム国の知られざる実像
 組織の中核に旧フセイン政権軍人
 イスラム国の上級幹部たち
 収監時代の人脈
 ナンバー2はイラク担当副官か
 イスラム国の戦力
 イスラム国の兵器
 資金源の謎
 石油収入のために油田を制圧
 外国人義勇兵はどこから来たのか
 より過激さを増す外国人義勇兵

▽第6章 ネット戦略と海外ネットワーク
 ネットを活用してリクルート
 大量にアップされる残虐映像
 イスラム過激派のネット利用
 イスラム国のテロ呼びかけ
 国際テロの新たな震源地か
 アルカイダとのライバル関係
 世界のイスラム過激派とイスラム国
 義勇兵を志願した北海道大学生

▽第7章 イスラム国はなぜ残虐なのか
 外国人兵士の3つのパターン
 共同体意識が強い中東の社会
 後発の宗教ゆえの排他性
 イスラム法の法源となる「コーラン」「スンナ」
 多様なイスラムの「解釈」
 解釈の曖昧さが過激派を生み出す
 イスラム国はなぜ残虐なのか

▽第8章 イスラム国の今後
 スンニ派部族の大量処刑
 イスラム国、トルコ国境へ侵攻
 空爆の規模が小さい理由
 コバニの激戦
 今後のカギを握るトルコの動向
 イランとロシアの思惑
 サウジ、ヨルダン、イスラエル、そして日本
 イスラム国とイラク、シリアの今後
 長い戦いのはじまり

▽エピローグ 「遠い国」で今、起きていること
(了)
  1. 2014/12/05(金) 18:19:47|
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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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