ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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北朝鮮核実験への手順?

北朝鮮が西海海域に砲撃区域を設定したことを韓国に通知しました。
準備がほぼ整ったらしい核実験への布石でしょうか? 仮に北朝鮮が核実験をやりたい場合、本気の戦闘にならない程度の緊張を醸成し、アメリカに敵対的行動をとらせる必要があります。ので、こうした限定的挑発は要注意です。
もし私が正恩だったら、まず西海でちょっと派手に衝突し、そこからムスダン試射。安保理決議を待って核実験でしょうか。
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  1. 2014/04/29(火) 11:16:59|
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黄炳瑞と新「チーム正恩」実力者たち

 北朝鮮の黄炳瑞(ファン・ビョンソ)組織指導部第1副部長が朝鮮人民軍次帥の称号に引き上げられ、さらに党中央軍事委員会委員に就任していることが確認されました。政権ナンバー2格の崔竜海・軍総政治局長(国防委員会副委員長、党政治局常務委員、党中央軍事委員会副委員長)も次帥ですが、黄炳瑞もほぼ肩を並べたことになります。
 北朝鮮では昨年に当時ナンバー2だった張成沢が粛清されたことで金正恩の側近度序列が大きく変化しています。なかでも重用されているのが黄炳瑞で、彼はすでに金正恩の視察・行事同行頻度において、崔竜海を抜いて側近ナンバー1となっています。つまり、黄炳瑞の昇格は既定路線です。
 朝鮮日報によれば、「出身地や正確な年齢は判明していない。中国メディアは黄炳瑞氏が65歳だと報じたが、韓国統一部が発行した北朝鮮主要人士人物情報によると、1940年生まれ(74歳)となっている」「2010年9月に人民軍准将、11年3月に上将へと急速に出世したのに続き、今月15日には大将への昇進が確認された」とのこと。
 張成沢粛清後の北朝鮮では、表の権力では党組織指導部、ウラの権力では国家安全保衛部の権限が非常に強まっています。張成沢失脚を主導したのも、この2組織で、その中心にいた金元弘・国家安全保衛部長と黄炳瑞・党組織指導部第一副部長が重用されているわけです。 
 すでに金正恩は黄炳瑞をもっとも重用していますが、今後もしばらく最側近として重用し続けることになりそうです。
 ライバルの崔竜海は、もともと張成沢の側近で、張成沢の意向で引き立てられ、軍を押さえるために軍内監視機関である軍総政治局の局長に送り込まれた人物です。軍部の実力者というような解説もありますが、そうした立場ではなく、権力基盤はそれほど強くないと考えられます。
 また、今や北朝鮮の恐怖支配の代行人である金元弘・国家安全保衛部長ですが、こうしたウラ権力を握ったポストの人間はやがて粛清されるのが北朝鮮の恒例で、こちらも金正恩の機嫌次第ではサバイバルが危ういポジションにいます。
 現在、金正恩は比較的政治色の薄い党・軍のテクノクラート系を重用しています。党では朴泰成、馬園春、金炳鎬、姜寛一、ホン・ヨンチルら各部副部長クラス。軍では李永吉・軍総参謀長、張正男・人民武力相らですね。
 その他の実力者としては、人民保安部の崔富日部長、人民保安部隷下の政治警察である人民内務軍の李炳三・政治局長、憲兵部隊である軍保衛司令部の趙慶喆司令官などがいます。
  1. 2014/04/28(月) 15:15:18|
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ウクライナ東部で激化する流血と、ロシア軍介入へ秒読み

▽ウクライナ政権側作戦で5人死亡 ロ、「重大な結果」と警告(共同)
ロシアのプーチン大統領は同日、テレビの対話番組で、ウクライナ政権が自国民への攻撃を始めたのであれば「極めて深刻な犯罪」だと非難、「重大な結果を招く」と警告した。

▽ロシア、ウクライナ国境地帯で軍事演習開始(ロイター)
ショイグ国防相は「ウクライナ当局は一般市民に対する武力行使を決定した。武力行使を止めなければ、死傷者の数は増える」と指摘。

▽「ロシアが仕掛けた戦争」=武装集団、徹底排除を-過激政党幹部・ウクライナ西部(時事)
東部の親ロシア派武装勢力による行政庁舎占拠は「ロシアが仕掛けた戦争」と明言。「武力を使ってでもテロリストを撃退すべきだ」と断固とした対応を訴えた。

 かねて予想していたとおり、武力衝突⇒ロシア軍介入への流れですね。というか、それ以外の展開を期待できる根拠がほぼ見当たりません。
  1. 2014/04/25(金) 05:18:59|
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北朝鮮が核実験?~日本に迫る安全保障最大の脅威

 JBPRESSに寄稿しました。
▽北朝鮮が濃縮ウラン型核実験を敢行か?~日本に迫る国家安全保障上の最大の脅威(JBPRESS)
 本日4月25日はオバマ訪韓に加え、北朝鮮軍の創設記念日ということで、「今日にも実験」という見方が出ていますが、どうでしょう。
 上記記事に細かく書きましたが、どんな可能性も排除はできないものの、北朝鮮としてはこのタイミングよりはむしろ“アメリカによる追加の圧力を待ってから”という気がします。
 ただし、単なるブラフではない、というのが私の推測。近い将来に“新たな形態の核実験”を計画している可能性はきわめて高いと思います。
「北朝鮮の脅威」については、なんとなくもうみんな慣れてきてしまっていますが、核ミサイルの技術レベルは着実に上ってきています。前にも書きましたが、日本人にとってはもっと警戒すべき問題のはずなのですが・・。
  1. 2014/04/25(金) 00:55:05|
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シリア政府軍が塩素ガス使用?

 シリア政府軍が化学兵器を再使用との情報がさかんに流れていたのですが、どうも非即死性のガスを使用しているっぽいので、窒息性、嘔吐性、あるいは塩素系あたりかなと思っていたところ、少なくとも塩素ガスが使用された可能性がきわめて高いようです。
▽シリアで塩素ガス攻撃か、化学兵器廃棄での合意に抜け穴も(ロイター)
▽「シリア政権が塩素ガス使用の疑い」 米当局者(CNN)
被害エリアには直接のアクセスがないので、同情報の真偽に関して私には独自情報はありませんが、状況からみて、そういうことでしょう。
 塩素ガスは廃棄処分リストに載っていない⇒だから使用OK・・・・いかにもアサド軍の考えそうなことです。
 それに、ジュネーブ2で「樽爆弾での民間人無差別爆撃禁止」となったはずなのに、その後もどんどん使っていますね。
 前から出ていたアサド政権による捕虜拷問・大量処刑の件ですが、それもこういうことです。
▽「シリア政府、1万人超拷問・殺害」=明白な証拠と専門家チーム-安保理会合(時事)
 アサド政権がこうしたことをやっていることは、シリアではとうの昔から常識です。これは証拠写真がある部分だけで、実際にはこの何倍もの虐殺が行われています。
 もっとも、反政府軍でもイスラム過激派系の部隊のなかには、捕虜の即時処刑を行っていた部隊が、少数ですが実在します。そこでアサド政権側メディアやロシア・メディアなどは、ことさらそれを強調し、「反政府軍は暴力的」との宣伝を盛んに行っています。一部を全体に誇張する初歩的なプロパガンダですね。
 反政府軍にもいろいろいますし、全員が清廉潔白なわけではもちろんありませんが(とくに外国人主導のイスラム過激派にはひどいのが多い)、反政府軍の主流は、独裁打倒に生命を賭した志願兵です。反「反体制派」プロパガンダでは、あたかも「反政府軍は私利私欲のためだけに戦っている」「利権のために主導権争いをしている」かのような言説を垂れ流していますが、間違いです。
 外国人兵士を除けば、反政府軍兵士の多くは、なにも好き好んでゲリラになったわけではありません。独裁政権打倒のためにやむなく銃をとった人々です。政府軍兵士とは違って強制されたわけでもない志願兵ですが、反政府軍に身を投じるということが、どれほどシリアでは危険なことかを知っていれば、その覚悟のほどが理解できます。私は直接、そうして戦ってきた兵士を何人か知っていますが、死地に向かう彼らは、そんな目先の利益で動いているわけではありません。
 ついでに言えば、海外にいる活動家の多くも、ちゃんとした人々です。いまやシリア国内の反体制派からも「ホテル革命家」などと揶揄されていますが、カタール資金などに群がっているのは一部の人で、多くの人は自腹持ち出しで活動しています。私自身、そうした在外活動家を何人も知っています。主張が乱立してまとまらないのは事実ですが、カネの取り合いに血道を上げているわけではありません。とにかく誰もが命がけでやっているのですが、そこがなかなか外国の人には理解されないようです。

 そんななか、こんな情報も。
▽米・サウジ、最新式ミサイルをシリア反政府勢力に提供(ウォール・ストリート・ジャーナル)
 反体制派の中から反米系を排除し、選別して武器を流そうという試みです。戦争の趨勢は兵器レベルでほぼ決まるので、これはひとつの朗報ですが、やはりMANPADSはアメリカが認めないそうです。
  
 ところで、アサド政権は6月3日に大統領選挙を行うそうです。
 立候補者は10年以上同国に居住している人に限るそうなので、反体制派の有力者はすべて排除されます。
 というか、国際的な監視もなく、これまでどおり完全にアサド政権が管理する選挙となるので、アサド政権支配地域内のみで、アサド軍・秘密警察の監視下の選挙になります。いまや国民の半分が避難民状態ですが、その人達も投票しません。大量の難民など国外にいる人は、アサド政権側の在外大使館で秘密警察の監視の下で投票できます。
 何と言うか、まさに民主主義のパロディですね。アサド政権はこんな茶番をもって、国民の虐殺を継続していこうとしているわけです。
 いずれにせよ、アサド軍による国民虐殺は相変わらず進行中ですが、欧米諸国はウクライナ情勢にかかりきりで、シリアの危機的状況は相変わらず放置されています。国際メディアでの報道も目に見えて少なくなっているのが残念です。
  1. 2014/04/24(木) 08:13:28|
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北朝鮮が濃縮ウラン型核実験か?

▽北朝鮮核実験場の動き活発化=韓国、タスクフォース設置(時事)
 これまでの、「宇宙開発名目のテポドン発射⇒国際社会の非難・制裁⇒アメリカの圧力を口実に核実験」というパターンとはちょっと様相が違いますが、形式としては「米韓軍演習への対抗としてノドン発射⇒国際社会の非難⇒アメリカの圧力を口実に新たな形態の核実験を示唆」と、似たような手順を踏んでいます。
 北朝鮮は「言わないでやる」(例・過去の核実験)とか「言わないことは、やるふりをしてやならい」(例・昨年のムスダン)ことはよくありますが、「やると言ったことは実行」(例・衛星打ち上げ)する傾向にありますから、今回もやる可能性は充分にあると考えて対処すべきでしょう。
 新たな形態の核実験ですが、韓国国防部では「濃縮ウラン型とプルトニウム型の同時爆発」「連続爆発」「強化型爆弾」のどれかを想定しているようです。私としては、もっとも可能性が高いのは濃縮ウラン型と考えています。
 いずれにせよ、この問題は、日本の安全保障においては最重要な問題なのですが、どうもあまり注目されないのが歯がゆいですね。
  1. 2014/04/22(火) 12:04:17|
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プーチンが軍投入の布石

 プーチン大統領という人物は、嘘でもいいから「形式」を重視していることは、拙ブログでも指摘してきました。なので、なにはともあれプーチンの言動に注目すべきです。とくにその言葉の示す意味について。
 ということで、本日はこんな発言が出ています。
▽ウクライナ東部への軍投入は「深刻な犯罪」、ロシア大統領が非難(ロイター)
▽ウクライナ東部問題、武力行使の必要ないことを望む=ロシア大統領(ロイター)
(大統領は、国民とのテレビ対話で、ウクライナ東部でロシア系住民を支援するため可能な限りのことを行うと表明。ただ、ウクライナ東部で軍事力を行使する権利を使うことは望んでおらず、政治と外交的手段でウクライナの問題を解決できることを望んでいる、との考えを示した。大統領は「東部ウクライナの人々の権利を守り、彼らが自主的に自分たちの運命を決定することを支援するため、われわれはできる限りのことを行う必要がある」と語った)
 わかりやすいですね。
 プーチン大統領は、
「地元のロシア系住民から支援要請があれば、必ず助ける」
「キエフ側が武力鎮圧に出れば、しかたなく武力行使する」
と宣言しているわけです。これはやるつもりですね。
  1. 2014/04/18(金) 00:24:45|
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ウクライナ無政府状態化

 ウクライナ情勢について、昨日の『夕刊フジ』にコメントを採用していただきました。
 それにしても、ウクライナ東部の騒乱は、前々回のエントリーで予測したような展開になってきました。プーチン大統領が動くとすれば、電光石火でいっきに状況が変わる可能性が高いと思います。
▽ウクライナ東部マリウポリ、政府部隊基地を親ロシア派が襲撃(ロイター)
▽親ロ派がウクライナ軍装甲車を手中に、政府は東部の事態掌握しきれず(ロイター)
(6台の装甲車のうち1台を警備していた兵士はロイターに対し、ウクライナ軍の第25落下傘部隊に所属していたと明らかにした。同部隊はウクライナ政府がスラビャンスクとクラマトルスクを占拠している親ロシア派勢力の強制排除に向け配備した部隊。この兵士は「われわれは自国民に対し銃を向けない」と話しているという。分離派の広報担当者、および地元住民は、ウクライナ軍の兵士は分離派との話し合いの後、自主的に装甲車を明け渡したとしている)

(ご紹介)
 以前、歴史群像でお世話になった敏腕フリー編集者Mさんから、新刊をいただきました。
▽『世界最強兵器 TOP135』(竹内修 あかぎひろゆき著・遊タイム出版)(⇒アマゾン
 戦車や戦闘機など小火器以外の兵器のランキングです。単なるスペック上の優劣ではなく、その時代時代の特徴を重視した評価ですね。入門者向けの注目兵器図鑑としても読みやすいです。
  1. 2014/04/17(木) 12:56:24|
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甘い見立てはプーチンには通用しない

 さて、東ウクライナで戦闘が始まったようです。ロシアが本格介入する条件が整いました。当ブログでかねて指摘しているように、条件さえ整えばプーチンはやるでしょう。
 前エントリーでも指摘しましたが、諸々の損得勘定からプーチンもそこまでするまい、というのは甘い見立てと思います。ロシアが実際に動いてきた流れは、明らかに「ウクライナ介入」です。公式に「連邦制」と言っていますから、最低でも連邦制までは強引に持っていくでしょう。あのプーチンが決めたことから引くということは、最近のプーチンの言動から見て考えにくいと思います。
 それだけではありません。プーチンはロシア系住民の守護神を自認していますから、現地の親ロシア派がロシア編入を要求した場合、受け入れるでしょう。これもプーチンの言動からすると、そう考えざるを得ません。クリミアとは条件が違うのはそのとおりなのですが、プーチンの言動はそれなりに一貫性があります。
 ウクライナ報道をみていて、いろいろ異論はあるのですが、根拠が薄いなと感じた点を2点。
 ひとつは、「東ウクライナの状況は、そこに世界の耳目を集めて、クリミア編入を既成事実化するための策謀」という見立て。そうかもしれませんが、そう判断する根拠がまったくありません。単なる想像でしかないわけです。率直にいって、そんなことではないように思っています。
 もうひとつは、「東ウクライナをロシアが編入すると、西ウクライナが完全にNATO側になるので、ロシアは東ウクライナを編入しない。ウクライナ全体を緩衝地帯にしたいはず」との見立て。なるほど合理的に考えればそうかもしれませんが、あのプーチンが今更、西ウクライナを緩衝地帯にできると考えていると判断できる根拠が弱いです。プーチンにとっては、限りなく独立に近い連邦制でもいいですが、状況次第では東西分裂で東部を手に入れるのも選択肢です。
 どういうかたちにせよ、東ウクライナをプーチンはとりにいく・・・ロシアの動きとプーチンの言動からすれば、その可能性がもっとも高いと思われます。
  1. 2014/04/16(水) 05:46:23|
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ウクライナ軍・治安部隊の一部反乱⇒ロシア空挺軍侵攻?

 先の予測は難しいですが、ひとつの可能性として。
▽東ウクライナで親ロシア派が勢力拡大

▽キエフ側が軍事力を本格投入

▽ウクライナ軍・治安部隊の一部が反乱

▽半ば内戦みたいな状況

▽ロシア空挺軍が平和維持名目で侵攻

▽軍事的には親ロシア派勝利

▽ロシア主導で推移(住民投票⇒ロシア編入より連邦制か?)
  1. 2014/04/15(火) 12:00:06|
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東ウクライナのアドバンテージはロシアにある

 北朝鮮やシリアの問題に関わっていても感じるのですが、東ウクライナ情勢でも、たとえば「それぞれの思惑は?」分析と「実際にはどう動いているのか?」分析のバランスが重要だと感じています。
 前者は、実際のところは誰にもわからないわけですが、必ずしも合理的に判断されるわけでもないので、分析は重要ですが、あくまで仮説のひとつということで考えないといけないですね。
 後者に関しては、比較的わかりやすい話かと思います。
 東ウクライナ情勢はそれほど難しい構図ではなくて、▽キエフで反ロシア派が親ロシア派に勝利⇒東ウクライナにはキエフ政権から離脱し、ロシア編入を希望する層が存在する⇒対立⇒反乱⇒綱引き(←いまココ)という流れです。
 それに対してロシアはどうしているかというと、「国境にいつでも侵攻できる大軍をスタンバイ」&「親ロシア派を表裏で支援(煽動)」ですね。ロシアもプーチン大統領の思惑とか諸々の国内事情などの要素もありますが、大枠としては「ウクライナ侵攻するリスク」と「ウクライナ東部を勢力圏に残す利益」を天秤にかけて最終决定を下すことになるわけです。
 ロシアが主張する連邦制でも結果的にロシア勢力圏温存になれば収まる可能性がありますが、キエフ側が拒否する構えを崩していませんし、このまま現地で流血の事態が拡大すれば、ロシア軍侵攻は普通にあり得る状況でしょう。
 キエフ政権から各種鎮圧部隊が投入されていくでしょうが、反乱側もすでに武装し、武装レベルもどんどん強化されてきていますから、かなり大規模な戦闘になる可能性があります。それに対しては、どういった形式・規模かは状況次第としても、ロシア軍がまったく介入しない情勢にはないように見えます。
 その場合、キエフ政権側は武力で対抗できません。NATOもそうした態勢にありません。外交的な圧力と経済な圧力以外、アメリカにも打つ手は限られます。
 なんといっても隣接しているわけですから、軍事的にはロシア側が圧倒的に有利な立場にあります。今後の状況次第ですが、クリミアの再現に現在の状況はどんどん流れてきています。
 ウクライナ侵攻はロシアにとっても外交的・経済的に大きな不利益をもたらす可能性がきわめて高いわけですが、だからといって「プーチンもそこまではするまい」と断定するのは甘いと思います。

▽13日、テレビ朝日「サンデースクランブル」でスタジオに呼んでいただきました。ウクライナ関連と諜報戦(とくに女スパイの話)の関連です。
▽14日、「ひるおび」でスタジオに呼んでいただきました。北朝鮮無人機の関連です。
  1. 2014/04/15(火) 10:52:41|
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ウクライナ流血の可能性高まる

▽親ロ派「共和国」宣言 ウクライナ東部ドネツク (日経)
 ウクライナ情勢が急展開です。
 ウクライナ東部ではドネツク以外でもいっきに親ロシア派急進派の「蜂起」が広がりつつあります。同地域でもロシア編入を求める急進派は多数派というわけではないのですが、この勢いでは複数の都市で独立宣言⇒ロシア編入宣言まで持っていくことになるかもしれません。
 対するキエフ政府は徹底交戦の構え。内務部隊に加えて極右主導の国民親衛隊も投入するということで、流血拡大の可能性が急速に高まってきました。
 まずは、すでに事実上の「ロシア系住民の守護神」宣言をしているプーチン大統領が、ドネツク独立(ロシア編入)派による事実上の「ロシア軍侵攻要請」にどう対応するかが注目されます。

 ところで、昨日、TBS『ひるおび』で音声コメントを採用していただきました。北朝鮮無人機の問題です。
 また、一昨日のフジテレビ『ワイドナショー』で、スタジオに呼んでいただきました。北朝鮮ミサイル問題です。

(追記)
 ワイドナショー、YOUTUBE検索したらすでに工藤新一さん(コナン?)にアップしていただいてました。音声だけですが。
▽ワイドナショー 4月6日③ 北朝鮮のミサイル・砲弾について語る

 ちなみに、昨年出演時のも今年になってアップされていました。こちらは映像です。
▽松本人志×東野幸治×三田友梨佳アナ×中居正広 「ホテル虚偽表示事件!」
↑の最後の部分から、↓の前半部分にかけて。
▽ワイドナショー松本人志 松本が米国盗聴を痛烈に批判
  1. 2014/04/08(火) 06:26:20|
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次はウラン型核爆弾の実験か?

(前エントリーの続き)
「新たな形態の核実験」の意味が不明ですが、ちょっと視点を変えて、今、北朝鮮がもっとも欲していることは何なにか?を考えてみます。
 すると、これはひとつの可能性にすぎませんが、「核ミサイル武装を国際的に認知させる」ことではないかと思われてなりません。
 北朝鮮は昨年2月の3回目の核実験の直後から、猛烈に「自分たちは核の小型化に成功し、核ミサイル武装に成功した」ことをアピールしました。実際にそうなのかどうかはわかりませんが、その可能性はあります。
 しかし、アメリカはこれを表向きは黙殺。北朝鮮の核ミサイル武装を認めていません。(ただし、ミサイル防衛の強化には動いています)
 そこで北朝鮮としては、対米抑止力を持つためには、自らの核ミサイル武装を国際的に認知させなければならないのですが、では具体的にどうするか?という問題があります。実際にミサイルに搭載して爆破実験をするわけにはいきませんから、対外的に証拠を示せないわけです。
 今すぐどうの、ということではないでしょうが、北朝鮮としてはいずれ、核ミサイル武装を明確なかたちで示す何らかの実験を行なうのではないかなと思います。
 では、どうやって?が謎ですが。
 いちばん簡単なのは、ウラン型核爆弾の実験を、ウラン型の痕跡が米監視網に察知されるように実行することですね。ウラン型であれば小型化が容易なので、核ミサイル完成を強く示すことになります。
 とすると、次はウラン型実験。それも比較的地表に近い設備で??
 もちろん推測のひとつにすぎませんが。
  1. 2014/04/05(土) 12:54:38|
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破壊措置命令、公表してもいいのに

 すでに北朝鮮はノドン(日本を専門に狙うミサイル)を撃っていますから、イージスの展開もまあ当然とは思いますが、とくに日本を飛び越えるムスダンやテポドンの発射兆候がみられないので、緊迫してないということで非公表としたのでしょう。でも、どうせメディアに抜かれるのだから、公表してもべつにいいのではないでしょうか。
▽北ミサイルに備え政府が破壊措置命令…非公表で
 それにしても、ムスダンの発射実験はいつやるつもりなのでしょうか? いずれやるはずですが、自分たちがいかにも「アメリカに追い込まれた」という建前を使うタイミングを見図ると思われます。
 今の流れだと、国際社会の非難⇒核実験⇒ムスダン発射、という感じでしょうか。ただ、今回の一連の挑発はかなり抑えたトーンなので、このまま緊張激化作戦という雰囲気でもないように思います。対外緊張を保ちつつ、国内権力基盤固めの時期がもう少し続きそうに見えます。
 それでも、北朝鮮が「新たな形態の核実験」を行うことを宣言したことは、やはり要警戒です。宣言したからには、何かを行う布石ということでしょうが、新形態の意味が不明です。地下実験以外ということ? 地表、海中、空中? ちょっと考えられませんね。
 新たな形態というより、より大きな爆発レベルのもの、例えばブースト型とか水爆とかの実験でしょうか? 
  1. 2014/04/05(土) 12:26:42|
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シリア系女優がブラピの相手役に

 とにかくひどい状態のシリアですが、シリア系の人の活躍の話を聞くと、かの国に縁のある者としては、やはり嬉しいですね。
 お父さんがシリア人で、お母さんがウクライナ人の女優ジェニー・エスパーさんが、ブラッド・ピット主演のハリウッド映画で、相手役として抜擢されたとのことです。
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 シリアとロシアの女ダブル・スパイの役だそうです。これは楽しみですね。

 ところで、シリア系では他にどんな有名人がいるのか紹介してみます。
 まず何と言っても有名なのは、アップル創業者のスティーブ・ジョブスですね。お父さんがシリア人です。
 あと、歌手のポール・アンカがシリア系ですし、私も大ファンのレゲエのスター、ボブ・マーレーにもシリア系の血が入っています。
 変わったところでは、元アルゼンチン大統領のカルロス・メネムもシリア移民の系統です。

 女性陣でいえば、往年のポップスターで、アメリカン・アイドルの審査員も務めていたポーラ・アブドルがいますね。お父さんがシリア人です。
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 他に女優さんということでは、こんな方々もいます。
『アメリカン・パイ』や『ラブ・アクチュアリー』に出ていたシャノン・エリザベス。お父さんがシリア人です。モデル時代には日本でも活躍していたそうです。
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『デスパレードな妻たち』のテリー・ハッチャー。お母さんがシリアン・ミックスです。
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 日本ではそもそもシリア系の人自体がほとんどいないに等しいわけですが、元女優で今はアーティスト活動をされている照沼ファリーザさんという方がいます。大沢佑香、晶エリーなどの名前で活動されていた方で、お父さんがシリアの方です。私も一度お会いする機会があって、シリアについてお話ししたことがあります。
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 女優さんではないですが、私たちの業界で有名なシリア系の人といえば、この方。CNNインターナショナルのアンカーウーマン、ハラ・ゴラニさん。
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 また、スポーツの世界で活躍したシリア人女性といえば、陸上競技のガーダ・シュアー選手ですね。アトランタ五輪の7種競技の金メダリストです。
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 最後にオマケ。
 シリア革命が始まってから、アサド政権側のプロパガンダをひたすらネットで主張し続け、海外の親アサド派ネット住人のアイドルになった「シリアン・ガール」というギャルがいます。まあ甚だ傍迷惑な娘さんなのですが、こんなギャルです。
syria-girl-3.jpg
  1. 2014/04/04(金) 16:09:38|
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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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