ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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数日中にも核実験?

▽金正恩「点検後に核実験を実施せよ」…北朝鮮に戒厳令(中央日報 1月30日)
 評価の難しい情報ですね。媒体が中央日報で、同記事によると、ソースは「北朝鮮消息筋(中国当局情報)」+「韓国政府当局者」。いちおうダブルで裏は取ってあるということではありますが。
 金正恩の指示は
「29~30日の2日間に点検を完了した後に核実験を実施せよ」
「29日0時を期して戒厳状態に突入し、前線と中央級部隊は戦争準備に突入せよ」
「弾道ミサイル研究を加速化せよ」
「現在われわれが持つ核装備を搭載し稼動準備に入れ」
「中国との関係に留意しろ」
「核実験が主権守護のための正当な行為という点を強調せよ」
などだそうです。
 本稿執筆現在は30日正午。
 上記が事実ならば、すでに戦争準備に入っているはずですが、北朝鮮軍にはまだ特異な動向はないようです。なので、現時点では非常に評価の難しい情報です。
 ただ、仮に上記が事実だとすると、数日中にも核実験が実施される可能性がありますね。
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  1. 2013/01/30(水) 12:08:28|
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日本人はイスラム過激派の標的ではない

 数日前、アルジェリア人質事件に関連して、メディアに流布している言説に対する異論を3点ほど指摘しましたが、追加でもう1点。
「日本はアメリカ陣営と見なされていて、イスラム過激派の標的になっている」との見解は、間違いだと思います。中東社会に通じている方は皆さんご存知だと思いますが、政治的な対立軸に関する中東の一般の人々の意識に、日本とか日本人とかはまず入っていません。
 過去、イラク戦争後などで日本人が拉致され、自衛隊の撤退を要求された事件などもありましたが、あれも自衛隊撤退を要求するために日本人を拉致したのではなく、誰でもいいから外国人を拉致したら、たまたま日本人だったので、後から要求を思いついたという順番です。犯人だって、できればアメリカ人やイギリス人を拉致したかったはずです。
 日本国内でアラブ人の存在感がとてつもなく小さいように、中東での日本人の存在感はもの凄く小さいものです。中東で外国人といえば欧米人。それもアメリカ、イギリス、フランスあたりがメインのイメージになります。
 中東全域で、これまで日本の対中東政策に対する批判が話題になったなどという話は聞いたことがありません。イスラム過激派の中には、もしかしたらたいへんなインテリがいて、日本政府のアメリカ支持をきちんと把握し、「敵だ」と認識している人もいるかもしれませんが、非常にレアなケースといっていいでしょう。
 今回、アルジェリア人質事件で日本人の拉致が計画されていたというのが事実ならば、まず標的をイナメナスのBPのプラントに決定した後、情報を探っていて、日本人が多数いることを知り、異教徒だから危害を加えても構わないと判断するととともに、これは推測ですが、多額の身代金が期待できると考えた可能性が高いように思います。
 日本人は政治的対立の対象外ですが、日本国および日本人に対する一般的なイメージは「金持ち」であり「おとなしい」(=御しやすい)です。営利目的誘拐の人質としては理想的であり、そこに目をつけたのではないかなという気がします。
(ただし、それでも日本人がメインターゲットではなく、BP幹部などのついでに、といった位置付けと思います)
「アメリカに追随する日本はイスラムから敵視されている」といった言説は、反米言説の副産物として語られることが多いように感じますが、事実ではないと思います。

(追記)
 今、NHKの昼ニュースでやっていたのですが、アルジェリア人従業員の証言から、日本人の少なくとも4人の方が最初の侵入時に殺害された可能性があるようです。
 もう少し状況の詳細がわからないと判断できませんが、テロリストが「外国人」「異教徒」を殺害しようと計画していた場合、とっさの混乱時に、日本人の風貌が「外国人の異教徒」であることが一目瞭然なことから、不利な面があったのかもしれません。
  1. 2013/01/29(火) 11:34:47|
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あらかじめ計画された核実験?

 昨日のTBS「ひるおび」にスタジオ出演させていただきました(北朝鮮関連)。また、本日発売の『週刊現代』でコメントを採用していただきました(アルジェリア関連)。

 さて、北朝鮮が核実験一直線な感じです。
 それほど決定的な根拠のある予想ではありませんでしたが、昨年12月の衛星打ち上げの際、「核実験の布石かも」と当ブログやいくつかの媒体で発言してきたとおりの展開になりそうな気配です。
 そもそも昨年4月の打ち上げ失敗の直後、各メディアで「核実験間違いなし」との観測が流れるなか、「今回はやらない可能性のほうが高い」と天邪鬼に発言してきたのは、その衛星打ち上げが金日成生誕100年に合わせた政治的イベントで、技術獲得の要求とは別のタイムスケジュールに基づいたものだと推測したからです。
 ところが、昨年12月はそれほどの政治的要求がある日程とは思えませんでした。「強盛大国の大門を開く」としてきた2012年中にどうしてもやりたかったということはあったかもしれませんが、それも理由付けとしては弱い気がしていました。
 そこで、「これはそもそも核実験の予定があって、それで逆算して12月に衛星打ち上げをやったのではないかな」などと推測したわけです。
 あの国のことですから、その意図はあやふやな根拠による推測しかできないですし、実際に実施するまではどうなるか本当にわからないわけですが、現時点ではどうやら予想どおりに動いています。

 ところで、ワールド&インテリジェンスとはまったく関係ない話ですみませんが・・・。
 じつは本日の「朝ズバ」でもVTRコメント(アルジェリア関連)を使っていただく予定だったのですが、高見盛の生出演でコーナーそのものが飛んでしまいました。それ自体は「よくあること」なので、まあしかたないです。
 ですが、各メディアの高見盛引退の扱い、ちょっと大きすぎるような・・・。確かにたいへん印象に残る力士で、私自身も注目はしていましたが、今場所はなんといっても、先場所の一桁勝利でいきなりの大ピンチ状態だった日馬富士の、意地の全勝優勝でしょう!
  1. 2013/01/29(火) 04:59:50|
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日本企業の情報力

 昨日の『日刊スポーツ』にコメント採用していただきました。また、明日発売の『週刊エコノミスト増刊号』に寄稿しました。また、同じく明日発売の『週刊ポスト』にデータ提供し、コメントも採用していただきました。

 ところで、日本の情報力強化について意見を求められる機会がいくつかあったのですが、▽地元公安当局との人脈構築 ▽地元の欧米系企業&欧米情報機関の出先とのコネ強化、といったところかと思います。
 ただ、それも限界があります。今回の事件に関していえば、たとえば日本政府より日揮などの進出企業のほうが情報持っていますし(大使館はむしろ日本企業から情報を得ています)、何より最強の情報力を持っていたはずの英BPでさえ予期できなかったわけですから、たとえ日本企業や日本政府が多少の情報力強化策を採用したとしても、防げるレベルのテロではなかったかもしれません。

 それと、これはあくまで一断面の話なのですが、以前、ある人からこんなことを聞いたことがあります。
「昔は日本の企業は自ら危険エリアに赴いて情報を集め回っていたし、現地に詳しい日本人を現地採用で雇用して情報収集やウラ工作に当たらせてきた。今はほとんどそういう方面は現地のコンサルタント、あるいは欧米系のコンサルタントの出先に任せているので、ウラ情報に強い日本人がめっきり減った」
 もちろん実際にはまだまだ様々な地域で様々な日本人が活躍されているのでしょうから、一概には言えないでしょうが、全体的には確かにそういう傾向は否めないと思います。
 そういえば、確かに昔は、街中で拳銃を携行しているような謎の日本人ビジネスマンを何人も見かけたことがあります。本来なら、そういう人がたくさんいれば、「日本人」の対外情報力も底上げされるように思います。
  1. 2013/01/28(月) 00:07:57|
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核実験の前に軍事挑発か?

▽北朝鮮が韓国を威嚇 制裁に同調すれば軍事対応(1月25日 聯合ニュース)
 核実験の正当性を補強するため、その前にもうワンクッション、ちょっとした軍事挑発を仕掛けるかもしれません。軍事挑発を米韓軍がスルーするはずもないですから、それを口実にすれば、安保理決議違反の核実験で、中国が北朝鮮を庇いやすくなるという計算でしょう。もしそうだとしても、昨年12月の衛星打ち上げから、すべてが“計画どおり”ということでしょうね。

 準備は万端のようです。
▽北朝鮮 核実験場に地下指揮所や観測機器=米サイト (1月25日 聯合ニュース)

 時期については、聯合ニュースの読みは以下。
▽北朝鮮の核実験実施時期 金総書記の誕生日ごろか (1月25日 聯合ニュース)






  1. 2013/01/26(土) 09:36:38|
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イスラム・テロの脅威は拡大しているのか

 アルジェリア事件に関して、いくつかメディアで発言させていただく機会がありましたが、一連のメディア報道を拝見していて、3点ほど指摘したいと思います。

 まず、イスラム・テロが拡大しているとの論調について。
 イスラム社会のトレンドとしては、現在、イスラム復古主義は明らかに低迷傾向にあります。欧米を敵視するイスラム復古主義が再興しているとの分析は、間違いです。
 イスラム社会における反米のピークは、イラク戦争後です。その後、イラクのイスラム過激派が同胞殺戮を始めたこともあり、過激派がロクなものではないこことに皆が気づきました。反米論調の流行にも飽きが来て、大衆レベルでは急速に失速しました。ビンラディンの殺害にも無反応でしたし、「ムハマドを冒涜する動画」を非難する暴動も、世界的トレンドである「なんでも反対デモ」の一貫として多発しましたが、大衆動員には至らず、1週間くらいしか継続しませんでした。
 チュニジアやエジプトで穏健イスラム主義が選挙で主導権を握りましたが、彼らも大衆運動を目指しているので、イスラム復古主義的な色を薄める奉仕をとっています。
 それよりも、イスラム圏では「独裁・権威主義vs民衆」がメインになっていて、イスラムは民衆の側のひとつの核になっています。これをイスラム主義メインの社会運動と捉えるのは、主従を間違えていると思います。
 ただし、それでイスラム・テロが消滅するかといえば、さにあらず。イスラム社会の主流から疎外された過激分子は、少数の同調者グループを作り、ますます先鋭化します。これがテロリズムの正体です。
 これは、テロリズムの構造そのもので、70年代あたりの極左テロも同様です。左翼運動が大衆運動だった時期よりも、大衆運動が終息した後のほうが、少数グループは極端な路線に向かいやすくなります。イスラム過激派は今、まさにその段階にあります。
 それを押さえるのは、各国治安当局の取締りで、実際にイスラム圏でも多くのエリアで、取締りは強化され、テロリストの潜伏場所は縮小され続けています。
 ところが、現在、過激派にとってのセーフゾーンが3カ所生まれています。イエメン、リビア、マリです。そして、とくにリビアから大量の小火器が地下に流出しています。拠点があり、武器もあるとなれば、テロは比較的容易に実行できます。
 ということで、もはやイスラム主義はイスラム社会でも完全に時代遅れになっていますが、たまたま拠点が出来、武装レベルが上がったことで、彼らのテロ実行能力は確実に上がっています。周辺国、あるいは欧米社会でも、今後しばらくは、テロの脅威は増加することになると思います。

 次に、政府の情報収集と自衛隊法改正の話。
 日本政府が事件発生後に情報がとれなかったのは、当然です。欧米でさえ、情報は錯綜しました。日本政府のインテリジェンスの基本スタンスは「同盟国アメリカにもらう」です。現地国との情報ルートはオフィシャルな外交ルートにほぼ限定されますので、そんなところから独自の情報は入りません。
 ですが、理想を言えば、現地に情報担当を派遣し、危機情報専門家を育てるつもりで駐在させるということは有効だと思います。これは個人の才覚に左右されるところが大きいのですが、能力のある人なら、インテリジェンス・オフィサーのインナーサークルの末席に加わることが出来る可能性があります。そういう人が少しでも増えれば、少なくとも平時の警戒情報は強化されると思います。
 とはいえ、日本は「テロとの戦い」の参戦国ではないので、自ずと限界があります。日本版NSCを創設すれば情報能力がいっきに強化するなどというものでもありません。日本は、テロとの戦いに参加せず、すべて欧米にお任せしていますから、イスラム・テロの憎悪の対象にはなりませんが、その代償として、防御の面でも軽く扱われることになります。
 自衛隊法の話は、アルジェリアとは無関係です。邦人救出は、有事の戦闘地域を想定しています。もともとは朝鮮有事を想定したもので、あとはアフガンとか一時期のイラク、リビアだとか、今で言えばマリとかシリアとかですね。それを現行法では戦闘地域に自衛隊が行けないので、安全地帯で待機し、救出ではなく輸送しかできないという話です。それもおかしな話なので、どんどん変えたらいいと思います。
 ただ、アルジェリアはアルジェリア政府が全土を統治しており、内戦にあるわけではありません。犯罪集団が起こした犯罪に、治安部門が対処するという構図になります。
 そこに自衛隊を投入するということは、たとえば日本のどこかでテロが発生し、たまたま在日アルジェリア人が人質に含まれてしまったときに、アルジェリア軍が日本国内で作戦を行うということと同じです。アルジェリアでのテロの脅威が高まっているのは事実ですが、内戦国ではありません。

 最後に、作戦時の状況の詳細がわからないのに、「人質の人命を無視する非道なアルジェリア軍」イメージをやたらと撒き散らす無責任な論調が非常に多くみられたと思います。そのため、テロリスト非難よりもアルジェリア軍非難の声が目立つという、おかしな雰囲気さえ感じています。
 実際のところは私にももちろんわかりませんが、犠牲者もおられる事件ですから、慎重さは重要だと思います。

 それなりにイスラム圏経験者として、他にもいろいろ異論はありますが、とりあえず3点だけ書いてみました。
  1. 2013/01/25(金) 12:08:15|
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北朝鮮核実験の狙い

 韓国KBSによると、核実験場では坑道を最後の行程が完了し、また周辺での観測機器やケーブルなどの設置も終わったとのこと。今日明日ということはないと思いますが、1週間後くらいから2月中には実験やりそうです。
 では、どういう実験なのか?ということで、下記事を引き合いに考えてみます。
▽北朝鮮「高レベル核実験」 広島原爆級か(聯合ニュース)
(以下、引用は赤字)

北朝鮮は2006年と2009年に核実験を実施した。回を追うごとに爆発規模が高まっているため、3回目の核実験の規模はこれまでを上回るとの観測が出ている。

 ↑うーん、どうでしょう? 規模を大きくする必然性はあまりないですね。しかも、プルトニウムは最少量使用爆弾でも推定6~10発分しかないですから、ここでいっきに使用するかは疑問に思います。

核弾頭の小型化に関する実験を示唆したもの

 ↑普通に考えたら、そうでしょう。次に必ず必要になるステップです。

複数の坑道で同時多発的に核実験を実施する意図を含んでいるのではないかとの見方もある。

 ↑これも、軍事的な必要性があまりないことと、核物質ストックの問題で、可能性はあまりないと思いますね。

消息筋は(中略)高濃縮ウランを使用する可能性が高いと予測した。

 ↑KBSでも、プルトニウムではなく濃縮ウランを使うだろうとの見方で報じていました。
 可能性は排除できませんが、これも疑問はあります。せっかくイランのように「平和利用の発電用」とのタテマエで軽水炉+ウラン濃縮を進めているのに、その偽装をまだ始まったばかりの現時点で捨てる気なのか?という疑問です。もしも私が北朝鮮の独裁者だったなら、偽装をこのままにして、その間にせっせと高濃縮ウラン大量生産システムの構築を目指しますが。
ただし、仮に北朝鮮がすでに高濃縮ウランを保有していて、その実験に成功すれば、これは小型化が容易ですから、やはり核ミサイル完成というフェースに入ります。

 それと、韓国の報道でも「平和条約の直接交渉にアメリカを引きずり出すのが最終的な狙い」との見方が多いですが、違うと思います。過去の経緯は、北朝鮮は核ミサイル開発に一貫して邁進してきたこと。それがアメリカに探知され、恫喝を受けた場合に、交渉のふりをして時間稼ぎをすること、を示しています。
 核ミサイルを配備⇒平和条約、の順番であって、なにがなんでも一刻も早く核ミサイルを、ということだと思います。

 ところで、核実験を宣言したのに、ニュース報道が少ないですね(今朝のTBS『朝ズバ』にはコメント提供しました。放送されたかどうかは未確認)。テポドンのように日本の安全保障にあまり関係のない問題より、こちらのほうが死活的に重要なのですが。
 私も機会があるたびにメディアの方にもいつもそう力説していて、皆さんそれはわかっていただけるのですが、どうしても国民的な関心事として「テポドン>核」なのですね。しかたないこと、なのでしょうか。
  1. 2013/01/25(金) 09:21:47|
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北朝鮮核実験で日本はいよいよ核ミサイルの射程に入るか?

 速報。いよいよです。
▽「米国狙った高レベルの核実験実行する」=北朝鮮(聯合ニュース)
 かねて指摘していたとおり、核実験がそもそも計画され、そのスケジュールに合わせて逆算して、昨年12月のミサイル発射が行われていたということではないかなと思います。
 実験の動機は、政治的駆け引きなどというものではなく、単純に「小型起爆装置が完成したから」でしょうね。北朝鮮は過去、核とミサイルに関しては、開発優先でブレがありません。これでおそらく、日本は北朝鮮の核ミサイルの射程に入るという、新しい脅威のフェーズに突入です。
 成功の可能性はあると思います。北朝鮮はもう6~8発、最大に見積もっても10発程度のプルトニウムしか持っていませんから、それなりに自信がなければ浪費しません。
 日本の安全保障にとって、きわめて重大な局面です。

 メディア活動のご報告です。昨日、北朝鮮情勢とアルジェリア事件で、TBS「ひるおび」出演させていただきました。また、今朝のテレビ朝日「モーニングバード」で、アルジェリア事件に関し、VTRコメントを採用していただきました。本日発売の『週刊新潮』でもコメントを採用していただきました。
 また、大阪限定ですが、本日20時20分頃から約20分間、毎日放送ラジオに電話出演させていただきます。
  1. 2013/01/24(木) 14:58:47|
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アルジェリア・テロに関するコメントの難しさ

 昨日、TBS「ひるおび」に呼んでいただきました。また、「朝ズバ」「Nスタ」にてVTRコメントを採用していただきました。本日の「朝ズバ」でも押収武器に関するVTRコメントを収録しましたが、ご存知のように日本人犠牲者のニュースが出ましたので、もしかしたらボツになったかもしれません(未確認)。また、本日発売の『週刊朝日』でもコメントを採用していただきました。
 生出演では、当然ながら国民感情あるいは関係者への配慮がありますので、発言がたいへん難しいです。また、メディア情報をいろいろ見てみますと、情報および論調がバラバラなので、視聴者・読者も混乱するのではないかなと思いました。
 まず、日本メディアにはそもそも情報がほとんどありません。こうした場合は欧米メディアや中東メディアの引用が基本になりますが、今回は海外メディアでも不確かな情報が錯綜したので、非常に難しい面があったように見えます。
 それと、私などもその末席に加えていただいたわけですが、コメンテーターの理解がそれぞれバラバラですので、それに各メディアの論調が引きずられています。
 北朝鮮問題であれば、基本的なファクトはほぼ皆さん共有していて、あとは分析の違いということになるのですが、中東問題の場合は、状況の理解そのものが皆さん違うので、解説が林立する傾向があるようです。中東といっても、地域も分野も多岐にわたりますから、専門家の方も専門分野の違いによって、状況の理解に大きな乖離があると感じました。
  1. 2013/01/22(火) 17:33:07|
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ホムス虐殺 犯人はヌスラ戦線か政府軍か

 BBCがシリア政府軍のエスコートでホムスの外れのハスウィヤ村での虐殺現場を取材しています。
▽Syria crisis: BBC sees evidence of Homs massacre(BBC 1月18日)
 100人以上の住民が、自宅で殺害され、遺体が焼かれていました。
 政府軍兵士は「ヌスラ戦線のしわざ」と説明。政府軍監視の下での取材で、住人も同様の証言をしています。
 それに対し、政府軍の監視の目を盗んで、別の住人は「虐殺時、村には政府軍がいた」「複数の政府軍兵士たちが、別の兵士たちが命令なしに勝手にやってしまったことですまない、と謝った」と証言しています。独自の情報網を持つロンドンのシリア人権監視団も「政府軍の犯行」と発表しています。
 酷い虐殺があったことは事実ですが、犯人を特定する証拠が今のところありません。現在、エリアを掌握しているのは政府軍ですが、「ヌスラ戦線のしわざ」と主張するなら、外国メディアに自由に取材させればいいのに・・・。

 他方、こんな記事もあります。
▽Syria: Islamist Nusra Front gives BBC exclusive interview(BBC 1月17日)
 アレッポでは自由軍に腐敗が多く、規律あるヌスラ戦線が人気があるとのこと。ただ、ヌスラ戦線は秘密主義で怖がられているとも指摘されています。
 私はレバノン南部やベッカー高原に行ったことがありますが、なんだかヒズボラに似ていますね。ヒズボラはレバノンの他の勢力より腐敗が少なく、民生活動を活発にやっていて、とくにシーア派の低所得層に人気があります。ただ、ひどく秘密主義で、町にいるメンバーもほとんど武装右翼暴力団のような怖い存在でもあります。
  1. 2013/01/19(土) 13:43:46|
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「アルジェリア人質事件」、ホバール襲撃事件(2004年)に似ているかも

 今回の事件、規模はずっと小さいですが、2004年にサウジ東部のアル・ホバールで発生した襲撃事件に似ていますね。
 アラビア半島アルカイダのテロリスト4人が外国人居住区を急襲。外国人を殺害しながら暴れまくり、その後、人質50人をとって篭城。結局、22人を殺害しましたが、治安部隊の包囲を振り切って、3人が逃走に成功しています。
 日本人では、双日の駐在員宅も襲われましたが、在宅の夫人は物置に隠れて間一髪で無事でした。たまたま電球の交換のために来ていたフィリピン人の管理人が、銃撃されて重傷を負っています。
 事件の経緯は、下記の拙著に詳述しています。
▽国際テロ・ネットワーク アルカイダの全貌(アリアドネ企画/三修社)(アマゾン)
ALQAEDAHYOSHI.jpg
  1. 2013/01/19(土) 12:13:17|
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アルジェリア過激派の組織名

 アルジェリア襲撃事件について、本日、フジテレビ「とくダネ」でVTRコメント、TBS「ひるおび」で音声コメントを採用していただきました。また、明日放送のTBS「放送特集」でもVTRコメントの予定です。

 ところで、今回の事件を起こしたイスラム過激派組織について、とくに組織名に関してメディア各社の報道が混乱しています。この組織はつい最近、元組織から分派し、名前を変えたばかりなので、そうした混乱の元になってます。
 もっとも、ああいった組織は自分たちでは「誰それがボスの組織」という考え方をするので、組織名は結構アバウトです。そういったことを含んで、自分なりに整理しおきます(精査していないので、間違っている可能性もありますが、現時点での私の理解に基づきます)。
 さて、元「マグレブ・イスラム諸国のアルカイダ」マリ地区司令官モフタル・ベルモフタルが率いるこのグループは、「マグレブ・イスラム諸国のアルカイダ」からおそらく昨年10月頃に分派しています。この一派は「マグレブ・イスラム諸国のアルカイダ」の隷下部隊だった頃から「顔を隠した者部隊」「ハーレド・アブー・アルアッバス部隊」などの名称を名乗っていました。「顔を隠した者部隊」をいくつかのメディアは「覆面大隊」とか意訳していますが、日本語でいう「覆面」よりは「ターバンを顔に巻いた」というようなニュアンスのようです。
 また、「ハーレド・アブー・アルアッバス」はベルモフタルの別名です。これらはおそらく同じ一派を指すもので、別々の組織を指すものでも、上部組織・下部組織を表すものでもないようです。
 それで、ベルモフタルはその後、昨年12月に新組織「血の署名者」を結成します。結成といっても改名のようなものですね。ちなみに、この「血の署名者」ですが、やはりいくつかのメディアが「イスラム聖戦士血盟団」「血盟団」「血判大隊」などと意訳しています。「イスラム聖戦士」との語句はないのでそれは「盛り」ですが、「血盟団」「血判大隊」などはなかなか秀逸な意訳と思います。ただ、「血盟団」は日本語では固有名詞なので、そのまま使うのは混乱のもとになるかと思います。
 なので、用語的にいうと、おそらく「マグレブ・イスラム諸国のアルカイダ」隷下の「顔を隠した者部隊」(別名「ハーレド・アブー・アルアッバス部隊」)が「血の署名者」に改名したということなのでしょう。ただし、そのあたりの面倒なことには当事者たちがアバウトで、とにかくベルモフタルのグループという意識だけで、組織名の扱いなどはかなり、いい加減なのだと思います。なので、欧米のメディアでも、今暴れまくっているこの組織が「顔を隠した者部隊」なのか「ハーレド・アブー・アルアッバス部隊」なのか、はたまた「血の署名者」なのかが混乱しています。本人たちでも、わりと自由に混同して使っていますが、要するに、どれも同じものかと思います。

(追記)
 オリジナルを書くのを忘れてましたね。「顔を隠した者部隊」はKATIBAT EL MULATHAMEEN(カティバト・エル・ムラサミ-ン)。カティバトは英語にするとバタリオンなので「旅団」でもいいですが、とくに部隊の規模とは関係ないので、普通に「部隊」でもいいかなと(どちらでもいいですが)。
 一方、「血の署名者」は、EL MUAKAEEN BI ALDAMI(エル・ムアッカイーン・ビ・アルダミ)。ムアッカミーンは「署名した者たち」で、ビ・アルダミは「自分の血で」となります。
  1. 2013/01/18(金) 23:47:54|
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戦場野郎、戦場に死す

 かつて砲撃下のサラエボで行動をともにしたことのあるベルギー人の戦場カメラマン、イブ・ドベイ氏がアレッポで狙撃されて死亡しました。彼は以前は『軍事研究』の巻頭写真でも常連でしたが、最近はちょっと見かけませんでしたね。
 この人は、とにかく戦場大好き人間で、ゴリゴリの反共主義者。ジャーナリストというよりは、まさに「傭兵」のような雰囲気の男で、とにかく戦場経験は突出していました。というのも、もともとベルギー軍兵士で、ローデシアの傭兵部隊にいたこともあるという戦場野郎です。
▽ドベイ氏の遺体
 フランス人ジャーナリストとなっていますが、たしかベルギー人だったように思うのですが。
 以前、彼について書いたエントリーがあります。
▽戦場カメラマン2010/03/20
 ご冥福をお祈りします。

(追記)
 CNNでもイブ・ドベイ氏をフランス人と報じていました。彼はもともと私には自分をフランス人と言っていたのですが、その後、誰だったかに「彼は元傭兵でいろいろ事情があって、フランス人と言っているが、もともとはベルギー人だ」と聞いたことがあり、上記の過去エントリーを書くときにネットで調べたら、何かの資料にベルギー人兵士だったと書かれていたように記憶しています。よくわかりませんが。
  1. 2013/01/18(金) 11:15:21|
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「血の署名者」とマリの7大武装勢力

 今回の日本人含むプラント襲撃/外国人拘束事件を起こした「血の署名者」(Sinataires du sangあるいはSignataires par le sang)」は、前エントリーで紹介したように、もともとマリ北部で活動していたAQIM幹部のモクタル・ベルモクタルが昨年11月(訂正⇒10月)に分派した組織です(同組織名の発表は12月)。
 マリ北部で活動中のイスラム過激派は、主に7つの組織から構成されています。
▽「マグレブ・イスラム諸国のアルカイダ」(AQIM)のサヘル地域支部(主に「サハラの首長旅団」「タレク・イブン・ジヤド旅団」「火山旅団」の3部隊から構成)
▽「アンサル・ディーン」(トゥアレグ族中心のイスラム武装勢力)
▽「西アフリカ統一聖戦運動」(MUJWA)(元AQIM幹部が主導する民兵組織)
▽「血の署名者」(アルジェリア人とモーリタニア人によるAQIM分派)
▽「アザワド解放運動」(元リビア傭兵部隊を中心とするトゥアレグ族民兵)
▽「アンサル・シャリーア」(イスラム武装勢力)
▽「ボコ・ハラム」(ナイジェリアを本拠とする親アルカイダ系武装組織)
  1. 2013/01/17(木) 10:13:15|
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日本人を拉致したアルジェリアのイスラム過激派

 速報です。
▽日本人5人、アルジェリアで拉致 イスラム武装勢力に(朝日)
 場所はアルジェリア東部。リビア国境に近い場所ですね。
 あのあたりのイスラム武装勢力となれば、「マグレブ・イスラム諸国のアルカイダ」(AQIM)かその提携グループでしょう。
「マグレブ・イスラム諸国のアルカイダ」は90年代の「武装イスラム集団」による大殺戮の後、そこから分派したグループがメインになってイスラム回帰のために結成した「伝道と戦闘のためのサラフィ主義者集団」(GSPC)がアルカイダに共鳴して改組されたものです。
 司令官はアブデルマリク・ドゥルクデル 。現在内戦中のマリでもイスラム過激派勢力を主導しています(マリの武装勢力主流派は「イスラム・マグレブ諸国のアル・カイダ」「アンサル・ディーン」「西アフリカ統一聖戦運動(MUJWA)」。MUJWAの参謀長は元AQIM幹部のようです)。
 現在のサヘル方面司令官はヤヒヤ・アブ・エルハマム。AQIMの中核勢力は数百人とみられていますが、正確なところは不明です。とくに最近はサヘル地域で勢力を伸ばしているので、姉妹組織も含めれば要員はもっとずっと多いと思われます。
「マグレブ・イスラム諸国のアルカイダ」は地域の外国施設および外国人への襲撃を頻繁に行っていますが、なかでも外国人を対象にした営利目的誘拐もしばしば行っています。
 今回、日本人を誘拐したとすれば、おそらく身代金交渉ということになりそうです。無事をお祈りします。
(追記 ※誘拐ではなく、人質をとって篭城ということです。なので、身代金交渉というより対テロ特殊作戦になりそうです。なお、日本人を狙ったわけではなく、ヨーロッパ人がいるところを襲撃したら、たまたま日本人もいたということです)

(追記)
 犯行声明が出ました。AQIMの分派「Sinataires du sang(Signataires par le sang)」(血の署名者)名で、マリでの仏軍の軍事作戦停止を求めています。同組織はマリで活動していたAQIM幹部のモクタル・ベルモクタルが昨年11月(訂正⇒10月)に分派した組織(組織名の発表は12月)とのことです。
 こんな連中です。
▽モクタル・ベルモクタルの「血の署名者」結成宣言(昨年12月15日アップのバージョンですが、最初は12月7日頃の発表)
▽「血の署名者」についての報道(昨年12月15日アップ)
  1. 2013/01/16(水) 20:57:39|
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そろそろ核ミサイル完成か??

 中央日報が数日前「北朝鮮が核実験を中国に通知」という報道をしたことを受けて、本日、TBS「ひるおび」に呼んでいただきました。中央日報では「今月20日までに」ということでしたが、ずいぶん急な話。今のところ情報は韓国紙1紙のみなので、判断のしようがありません。WC135Wも来ていませんし、そんな急にというのはちょっと考えにくいです。
 当面、次の国連安保理での制裁決議あるいは議長声明などの動きの後、北朝鮮がどうパフォーマンスするかに注目です。核実験をやる気であれば、これまでのパターンでいえば、激烈なアメリカ非難から核実験に向かうことになります。とくに、北は最近、韓国(の朴槿恵・次期政権)にソフト路線の態度をとっていますので、逆にこういうときは怪しいですね。
 問題は、北朝鮮が小型起爆装置を完成させたかどうかの一点で、それに関しては一切の情報がないのですが、そろそろ完成させていてもおかしくない時期ではなかろうかという気はします。北朝鮮は、技術的に実験が可能であれば、それはやるでしょう。

(と書いた直後にうつらうつらとニュースを眺めてたら・・・見落としていました)
▽米軍、沖縄に核実験監視機を派遣 北朝鮮偵察か(共同)
 本日18時20分に嘉手納到着。これはひょっとするとひょっとするかも・・・ですね。
 
  1. 2013/01/16(水) 00:27:32|
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引き篭もって情報機関の報告だけ聞いているアサド

 現在発売中の『サンデー毎日』の特集企画「ニッポン、世界はこうなる」にコメントを採用していただきました。シリア政権崩壊(これは必至)と、イラン危機緊迫化の可能性について私見をお話しさせていただきました。

 シリア情勢では、久々のアサド演説がありましたが、内容がゼロなのは予想通り。自分が追い詰められているという自覚すらない能天気なもので、ロシアとイラン以外の諸外国はまったく相手にしていませんし、SNSを見ても、シリア国民の間では“ジョークのネタ”以上のものにはなっていません。
 ジョークといえば、たしかどこかの国の首脳が、アサド演説の現実乖離ぶりを「アサドは部屋に閉じ篭って情報機関の報告ばかり聞いているのだろう」と茶化していましたが、実際そんなところなのでしょう。おそらくそれにSANAとかRTあたりのプロパガンダ記事をネットでチェックして、「ムハバラートの言うことはやっぱり正しいじゃないか!」とか信じ込んでいる(信じようとしている?)気配が濃厚です。

 シリアの現状がどうなっているかというと、北部、東部、南部のほぼ全域で、自由軍が支配地をかなり広げていて、基地に篭城する政府軍を包囲する段階になっていますが、とくに弾薬不足から現在は一進一退の状況のようです。
 劣勢の政府軍側は、相変わらず市街地に対して、空軍機での爆撃やロケット砲や榴弾砲での砲撃などの飛び道具攻撃を続けています。ある武器はなんでも使っている現状から、政府軍側でももしかしたら弾薬不足になりつつあるのかもしれませんが、そこは不明です。
 各種報道から考えると、政府軍の兵力は十数万人といったところと思いますが、離反予備軍も多いので、実際に自由軍の脅威になるのはせいぜい6~8万人くらいではないかなと推測します。兵力だけなら、もう反乱軍側が優位に立っているとみていいでしょう。
 政府軍はホムス、あるいはダマスカスのダラヤ地区など、自由軍が進出した重点地域に兵力を集中する作戦にシフトしています。今後はとくにダマスカス攻防戦の激化が予想されます。自由軍側とすれば、ある段階でいっきに首都大攻勢をかける必要があります。アサド軍もダマス防衛には全力であたるでしょうから、ある程度は長期戦になるかもしれません。最後はカダフィのときのように、アサドがラタキアに篭もって長い篭城戦という展開でしょうか。
 国際報道ではいまだに「勢いは完全に反体制側にあるが、戦力はまだまだ政府軍が優位」との従来からの解説が多いですが、どうも各地で進撃中の反乱軍側の意識は、もうそんな感じではなくなってきています。国際社会では政治的解決がどうのという話がまだ出ていますが、そんなものに期待する時期はもうとっくに終わっているというのが、SNSを見る限り、シリア国民の一般的な感覚と思われます。

 ところで、本日発売の『軍事研究』2月号に、ジャーナリスト・桜木武史氏のシリア北部ルポが掲載されています。結局、こうした外国人記者の潜入ルポがもっとも現地の実情を客観的に知り得る有力材料になりますので、シリア情勢に興味のある方は必読です。
  1. 2013/01/10(木) 10:02:48|
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内戦観光(?)する日本人

 SNSで教えていただいた記事ですが、観光客としてアレッポに入り、自由軍に従軍している45歳の日本人のトラック運転手の方を、AFPが逆に取材して記事にしています。アル・アラビーヤにも転載されています。
▽Bored Japanese trucker gets kicks from Syria‘war tourism’(アル・アラビーヤ)
 変人の冒険野郎というような書き方ですが、いろいろな方がいますね。もっとも、私自身もかつては似たようなものでしたが。
 この方のFBも拝見してみましたが、シリアではたしかになかなかの体験をされていることが、最近アップされた写真からも伺えます。観光旅行者を自称されていますが、それよりやはり一種の「冒険心」のようなものなのだろうとは推測していますが。

(追記)
 そういえば昔、内戦時代のカンボジアで、街中で軍服着て歩いている謎の日本人を見たことがあります。世の中、本当にいろいろな方がいらっしゃいますね。
  1. 2013/01/03(木) 23:33:51|
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シリア死者は6万人超

 1月2日、ピレイ国連人権高等弁務官が「7つの異なる情報源からの情報を元に計算したところ、昨年11月末までの死者は5万9648人」「その後の推定も含めると、本日までの6万人を超えた」との見方を明らかにしました。
 これまで外国プレスは主にロンドンのシリア人権監視団の推計による「4万5000人を超えた」といった数字が主流だったのですが、これは死者の氏名などの具体情報がほぼ確認された事例であり、実際にはさらに多いと見られていました。私の印象でも「6万人超」は妥当な推定といっていいかと思います。
 シリアの人口は約2200万ですが、その中の6万人超です。日本の人口に換算したら、35万人超が殺害されたようなものです。この状況が深刻なのは、数字もそうですが、とくに昨年春~夏以降に急増した犠牲者の多くが、政府軍の無差別砲爆撃で殺害された女性・子供・老人を含む一般住民である点です。
  1. 2013/01/03(木) 11:37:13|
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読売元日一面は農水省サイバー攻撃

 例年、元日スクープを狙ってくる読売の今年の一面は「農水機密、サイバー攻撃…TPP情報など流出か」。以前は財務省へのサイバー攻撃がありましたが、今度は農水省です。
 こういうものは、ゴキブリと同様、1件発覚するということは、いまだ感知されていない何十件もの侵入が霞ヶ関全体で起きていると前提するぐらいでちょうどいいと思います。実際のところ、新手のサイバー攻撃の第一撃を食い止めるのは難しいですが、知らない間に増殖してるといった事態を抑えるために打てる手はいろいろありそうです。
 それにしても、読売は昨年元日は「防衛省のサイバー兵器開発」と、今年と同じようなソース。期日指定スクープは、それまで他紙に抜かれない自信がなければ暖めておけないものなので、よほど強いコネがあるのでしょう。
 そういえば三菱重工などのスクープも、「サイバーウォーズ」の連載まで秘匿していましたね。日本の役所は単独メディアに突出して便宜を図るのを嫌いますから、もしかしたら民間のセキュリティ会社・専門家のラインに独自の太い情報源を持っているのかもしれませんが。
 読売といえば、95年元日の「オウム上九でサリン残留物」スクープが鮮やかでしたが、他にも2009年元日の「韓国人女性が指紋の生体認証審査を突破して不法入国」など、当方の興味の対象であるセキュリティ分野が充実しています。
  1. 2013/01/03(木) 10:41:03|
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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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