明日の金曜日21時から1時間、ニコニコ生放送に出演させていただきます。番組テーマは「テレビが触れないシリアの真実」
▽番組案内はこちら 前回の北朝鮮ミサイル問題ほど皆様の興味をひかないテーマかもしれませんが、いま地球上で起きている、きわめて重要な問題だと思っています。よろしくお願いします。
出演は他にヒューマン・ライツ・ウォッチ東京ディレクターの土井香苗さんと、東京外国語大学の青山弘之先生です。青山先生はご自身のサイトでシリア情勢の詳細を毎日フォローされています。本サイト右下のリンク欄にリンクを張らせていただいているので、興味のある方にぜひお薦めします。
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- 2012/05/31(木) 19:07:43|
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30日、外務省の松富重夫・中東アフリカ局長はハバシュ駐日シリア大使を呼び、「できるだけ早期」の国外退去を要求しました。欧米主要国が同様の措置をとっていて、それに同調したかたちです。玄葉外相も記者会見で、シリアを「断固として非難する」と語っています。
前々から予想されていたことですが、アナン調停など端からうまくいくはずがありません。
シリア情勢は今後、▽さらなる虐殺⇒国連安保理で非難決議⇒ロシアが反対⇒さらなる虐殺⇒ロシアがだんだん庇いきれなくなる⇒国際社会のいろんな場でシリア非難大合唱⇒さらなる虐殺⇒どっかの時点でNATOが動く⇒ロシア反発⇒さらなる虐殺⇒ロシア沈黙⇒NATO・アラブ連合軍が軍事包囲網⇒反乱軍支援⇒内戦、という流れしかないのではないかなという気がします。
どちらに転んでも多くの犠牲者が出るでしょう。しかし、アサドがこれだけ大量殺人を犯してしまったこの期におよんで、「どちらも暴力はやめよう」などと呼びかけても、もう遅いですね。
解決策はアサド打倒しかないでしょう。となれば、NATOが早くハラをくくるように、国際社会は「1日でも早くアサド政権を打倒する」ことを最大目標とすべきですね。今のように、欧米が介入する口実のための「大量犠牲者待ち」は、もう十分すぎると思います。
シリア大使の国外退去もいいですが、アサド政権を持ちこたえさせている最大の戦犯はロシアですから、世界中のロシア大使も追放しちゃえばいいのに・・・
- 2012/05/31(木) 02:08:27|
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昨日の新聞報道で表面化した中国大使館書記官のスパイ事件。この人物はその筋では以前からそれなりに有名な人物で、秘密工作員というよりは、半ば公然と人脈づくりに励んでいたということらしいです。
本日になって、農水副大臣の利権に絡んでいたということが一斉にクローズアップされていますが、要は「無意識の協力者」「影響力のエージェント」工作だったのでしょう。
この件で、昨日の大阪MBSテレビの午後ワイド「ちちんぷいぷい」にコメントを採用していただき、本日のTBS「ひるおび」でスタジオ解説させていただきました。「ひるおび」様にはずっと北朝鮮問題でお世話になっていたわけですが、今度は「スパイ雑誌の元編集長」という隠し玉の新キャラでの登場となりました。
- 2012/05/30(水) 14:43:12|
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北朝鮮の核問題はそれなりに継続してウォッチしてきましたが、その自分なりの分析から「今の流れでは核実験はやらないのではないか」とずっと言ってきたわけですが、とりあえず北朝鮮当局自身が核実験説を否定しました。
▽北朝鮮:自国経済、優先か 核実験見送り、米朝合意継続望む(毎日新聞 05月23日)
北朝鮮外務省報道官いわく「平和的発展に総力を集中するために必要な朝鮮半島の平和と安定を保障するため」「我々は(米朝)合意の拘束からは抜け出すものの、実際の行動は自制していると数週間前に伝えた」
同紙の下記の解説(米村耕一・北京特派員)は、概ね私がかねて書いてきたこととほぼ同じですね。
「そもそも、対米関係の改善は昨年12月に死去した金正日総書記が決めた方針だ。それにもかかわらず、北朝鮮が合意破棄につながるミサイル発射実験を行った理由について、米朝協議筋は『北朝鮮側がオバマ政権の出方を読み誤った』と見る。北朝鮮としては、米朝合意で得るものが多い米国は合意にとどまるはずだ、と考えたという見方だ」(以上、引用)
核実験は軍部の管轄なので、強硬派が暴走する可能性はありましたが、抑えられたようです。やはり金正恩政権ナンバー1で、親中派でもある張成沢の発言力が突出しているということかもしれません。
もっとも、こんなニュースもあります。
▽核実験の準備さらに進行か、北朝鮮の実験場 衛星画像分析 (CNN日本版 05.22)
まあ、この国は実際のところ、何をやってくるかはわかりません。
ところで、今日はこんなニュースもありました。
▽IAEAとイラン、核検証枠組み合意 (日経新聞 /5/22)
もっとも、濃縮度20%の低濃縮ウランの製造は、イランも原発燃料だとして停止に合意する気配はまだ見せていません。さまざまな条件闘争で時間稼ぎをしつつ、着々とウラン濃縮を継続することになりそうです。
こうしたイランの核問題をめぐる情勢を、北朝鮮は注意深く見ています。もしもイランの低濃縮ウラン製造がなし崩しに事実上黙認状態となれば、北朝鮮は間違いなくその模倣をしてくると思います。
ところで、さんざん「4月中にも核実験」と大々的に報道されたわりには、今のところ核実験は行われていません。前述したように、ずっと「すぐはないだろう」と発言してきた手前、今のところは予想があたってよかったなと、ほっとしています。
あのような国では、これも前述したように何をやってくるかわからないわけですが、テレビなどに呼んでいただくと、先の予測をしばしば求められます。「さまざまな可能性があります」と言っておけば無難なわけですが、それではあまり意味がないわけで、限られた情報を自分なりに分析したことを話さなければなりません。一種の賭けのようなものですが、とくにテレビは影響力が大きいので、そこはそれなりに慎重かつ大胆に攻めなければなりません。
4~5月の一連の北朝鮮情勢に関して、自分の発言を振り返ってみます。
▽ミサイル発射は予告期間になったらすぐやる⇒1日延期されましたが、2日目で実施。予想日は外しましたが、政治的日程は関係ないとの見方はとりあえず当たり。
▽衛星打ち上げ成功の可能性が高い⇒はずれ。
▽日本には落ちない。ミサイル防衛も出番はない⇒予想外の展開でしたが、いずれにせよ当たり。これは確率的には当たって当然ですが。
▽核実験はすぐにはやらない⇒当たり。
▽西海での砲撃攻撃はやらない⇒当たり。
▽38度線上の威嚇攻撃はあり得る⇒「あり得る」との逃げは確保したもののハズレ。
▽いずれ金正恩政権は食糧危機で揺らぐ可能性が高い⇒今のところ揺らいでいない。もともと「すぐ」とは思っていないので保留。
▽直接攻撃は行わず、サイバー攻撃を行うだろう⇒GPSジャミングは行ったが、サイバー攻撃はしなかった。
▽近い将来に核ノドン配備⇒今のところ実行されていない。
ーーー全体的には、まあまあ及第点でしょうか(自己評価甘すぎ?)
- 2012/05/23(水) 08:07:50|
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国連は先月から、シリア国連監視団に要員を派遣するよう加盟各国に要請してきましたが、17日、日本政府はこれまでと同じように「危険だから」という理由で拒否しました。
他方、他の国連加盟国はいずれも積極的にこれに応じており、17日時点で37カ国から257人の要員がすでにシリアに入っています。
国連監視団の仕事は実際、非常に危険なもので、いずれ犠牲者が出る可能性は決して低いとはいえません。なので、仮に自衛隊員を出した場合、殉職の危険も覚悟しなければなりません。
同胞だけを非常に大事にするわれわれ日本国民は、そういうところに関わったりはしません。他の世界中の人々は、本当にご苦労様なことですが、われわれ日本人にはまったく関係ありません。
日本国憲法前文には、こんな文言がありますが、まあ単にカッコつけで言ってみただけで、本気なわけではないです。
「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。
われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ」
- 2012/05/19(土) 21:51:06|
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▽寧辺軽水炉建設を再開した模様、米研究所が分析 (東亜日報・日本語版 5月18日)
金正日が死んだ昨年12月から中断していましたが、今年3月頃に再開したようだとの分析です。このまま順調に建設が進めば、早ければ2015年から稼動可能になるそうです。
この記事では「稼動を始めれば、1年間に核兵器1個分の12キログラムのプルトニウムを生産することが可能になる」とありますが、1個に12kgとはちょっと多すぎです。何かの間違いでしょう。
それはともかく、北の狙いはそちらというよりは、高濃縮ウラン製造でしょう。軽水炉の燃料調達と称して大量の低濃縮ウランをどんどん備蓄し、そこからこっそり高濃縮していこうという計画だと思います。
北朝鮮は着々と核ミサイル武装への階段を一段一段と昇っています。核実験を実行していないからといって、立ち止まっているわけではありません。
- 2012/05/18(金) 08:05:44|
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いよいよ6月2日に公開される映画『外事警察~その男に騙されるな』のオフィシャル・ガイドブックに、1pだけのオマケ記事ですが、「これが世界のインテリジェンスだ」と題した私めのインタビュー記事を掲載していただきました。
▽外事警察 その男に騙されるな オフィシャルガイドブック (TOKYO NEWS MOOK 298号) 以前も書きましたが、原案を書かれた麻生幾さんは、たいへんお世話になってきた古くからの大先輩。たいして関与していませんが、監督やスタッフにもお会いしたことがあります。
ですが、上記本のオファーはそういったルートからではなく、なんと『軍事研究』映画担当⇒PR会社経由。私の記事などほんの付録程度ですが、麻生さんのお仕事の延長にほんのちょっとでも「絡ませて」いただけるというのは、たいへん光栄なことです。
冒頭書きましたが、公開は6月2日。皆様もぜひどうぞ!
- 2012/05/17(木) 08:18:23|
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5月13日、メキシコ北部ヌエボレオン州モンテレイ近郊の幹線道路上で、49人の死体(うち6人は女性)が発見されました。ロイター通信によると、死体は積み重なるように放置され、手足が切断されたものもあったとのこと。麻薬カルテル「ロス・セタス」(セタは「Z」のこと)の犯行声明メモが残されていたということで、死体は他組織メンバーのものではないかと目されています。
メキシコでは、2006年に大統領が「麻薬犯罪の撲滅」を宣言してから、すでに5万人以上が取締りや抗争などで死亡しています。この5月前半だけでも、4日には米国境の北東部タマウリパス州ヌエボラレドで23人、9日には第2の都市グアダラハラ近郊で18人が、虐殺死体で発見されています。
また、やはり今月7日には、モンテレイでロス・セタスの女殺し屋マリア・ヒメネスが逮捕されています。ヒメネスは26歳で、警察官や他組織構成員など計20人の殺害容疑があるとのこと。
凄い世界になっていますが、驚いたのは女殺し屋の報酬。月額たった13万6000円だそうです。
ところで、ロス・セタスとはどういう組織でしょうか?
ちょっと余裕がないので、お手軽に英語版Wikiそのまま抜粋しますが、本拠地はヌエボラレド。99年に、メキシコ陸軍精鋭部隊の一部が、有力マフィア「ガルフ・カルテル」の先頭集団として雇用されたのを起源としています(後述する初代司令官のWIKI解説には97年、現司令官のWIKI解説には98年とあります)。その後、2010年2月に、ガルフ・カルテルと袂を分かち、ロス・セタスとして独立しました。
初代司令官はアルトゥーロ・グスマン・デセナ。グスマンは、対マフィア・対ゲリラ専門部隊である元メキシコ陸軍特殊部隊空挺団(GAFE)の元中尉で、99年(前述したように、97年との記述もあり)にガルフ・カルテルのボスだったオシエル・カルデナス・ギイェンの買収され、彼のボディガードに転身。グスマンはGAFEの同僚30人を引き抜き(98年との記述もあり)、ロス・セタスを結成。その後、組織は拡大されました。ちなみに、ロス・セタスという名称は、グスマンが現役将校時代に与えられていた連邦警察無線コード「Z-1」に由来していて、グスマンはロス・セタスでもトップを表すZ-1と呼ばれていました。
2002年にグスマンは敵対カルテルに殺害され、Z-2ことロヘリオ・ゴンサレス・ピサーニャが2004年に逮捕された後、Z-3ことエリベルト・ラスカノがボスとなり、現在に至っています。現在、さらに多くのメキシコ連邦警察、州警察、市警察の腐敗分子や、隣国グアテマラの軍特殊部隊元兵士らが参加しています。
現在、ロス・セタスはメキシコ最大最強の麻薬カルテルに成長していて、11の州を縄張りとしています。主なシノギはアメリカへの麻薬密輸と誘拐で、アメリカでもとくにテキサス、カリフォルニア、ニュージャージー、デトロイト、コロラド、イリノイに組織を広げています。中米のグアテマラ、さらにヨーロッパではイタリアにも拠点があります。
元特殊部隊員が中心だけあって、その武装や情報機器などの装備は他の組織を圧倒しており、戦闘力がきわめて高いうえ、残忍さも際立っています。メキシコではカルテル間の抗争も凄まじいものがありますが、政府・軍にはこれを抑える力がなく、ますます無法の世界になりつつあるようです。
- 2012/05/16(水) 09:06:05|
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真偽は不明ですが、なんだかゴルゴ13みたいな話です。
▽「中国が毒殺を計画」 ダライ・ラマ、英紙に暴露(2012.5.14 産経/共同)
下記はテレグラフの元記事
▽Dalai Lama reveals warning of Chinese plot to kill him 下記は今年1月の報道。
▽ダライ・ラマ暗殺狙う 「中国のスパイ侵入」とインド紙報道(2012.1.7 産経/共同)
事実であれば、どの組織が動いたのかが非常に気になります。
国家安全部、公安部、軍総参謀部第2部、党中央統一戦線工作部などなど、チベット監視工作に携わっている工作機関は中国にはいくつもありますが、要人暗殺などというダーティ・ワークは最近はほとんどやっていないはず。偽情報の可能性もありますが、果たして真相は如何に??
- 2012/05/14(月) 17:56:15|
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シリアで55人が死亡した10日の自爆テロで、イスラム武装組織「ジャブハト・アル・ヌスラ(ヌスラ戦線)」(※ヌスラは英語でいう「サポーター」に相当)が犯行声明ビデオを公開しました。
シリアには、2000年代半ばにイラクで反米テロ組織に参加していた人がたくさんいますので、まあそのあたりの流れを汲む連中でしょう。シリアには、アフガニスタンでアルカイダに参加していた古参のテロリストもいるはずなので、もしかするとその残党が仕切っているのかもしれません。
この犯行声明に対し、シリア反体制派のSNSではアサド政権自作自演説がもの凄い勢いで拡散しています。気持ちはわからないでもないですが、状況証拠はやはりイスラム過激派の犯行を示しています。
そういえば、今週来日していたブルハン・ガリユーン国民評議会事務局長も、記者会見で同じような陰謀論を語っていましたが、そのあたりは根拠の薄い陰謀論に陥らず、きちんと現状を訴えればいいのにな、と思いました。
- 2012/05/13(日) 10:16:48|
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▽シリア:政府軍情報機関のビルで爆発、40人以上死亡(毎日新聞 05月10日)
昨日もこんな事件があったばかりです。
▽国連監視団の車列付近で爆発=シリア警備関係者6人負傷(時事 5月9日)
政府側の大弾圧で反政府側は追い込まれていますが、これからはこういう事件が多発しそうな気配です。
ところで、国連監視団取材でシリア入りした毎日新聞の前田英司記者の筆が揮っています。
▽シリア:アサド政権への怒りと沈黙錯綜 ダマスカス近郊(毎日新聞 05月08日)
▽シリア:「戦時」と「平時」が混在(毎日新聞 05月09日)
▽シリア:「人民議会選は政治ショー」反体制作家が批判(毎日新聞 05月07日)
日本の大手メディアの記者の方々は、たとえアサド政権がとんでもない政権だということはわかっていても、実際に現地取材を経ないと一方的な論調では書けないという立場にいます。
ですが、公式の取材では実際のところは自由に取材できません。かといって欧米のジャーナリストのように周辺国から密入国するようなことは、危険すぎて会社の許可が下りません。そこはジレンマですね。
そんななか、これらの毎日の記事は、状況に制限された行動範囲のなかでも、これだけしっかりした取材が可能だというお手本のような記事ですね。
毎日は、前カイロ特派員の解説コラム記事も秀逸です。
▽記者の目:暴力の連鎖続くシリア騒乱=和田浩明(外信部)(毎日新聞 05月10日)
同紙は国際面がちょっと少ないのが残念ですが、シリア報道は非常に充実していますね。
- 2012/05/10(木) 20:08:26|
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本日発売の『軍事研究』に「銀河3号と核兵器と金正恩 ~北朝鮮の次の一手はなにか?」という記事を寄稿しました。米朝協議⇒幹部の権力闘争⇒衛星打ち上げ失敗⇒軍事パレード⇒韓国との口ゲンカ⇒核実験準備情報・・・といった先月からの一連の動きを、北朝鮮側の事情を中心に総括しました。(⇒
軍事研究6月号)
北朝鮮情勢に関しては以前から雑誌を中心に継続的にフォローしていて、さらに先月からはテレビでも何度か声をかけていただけるようになってきましたが、紙数や時間に限りがあり、また自分の表現力不足もあって、なかなか踏み込んだ部分までは言及できていませんでした。
が、軍事誌はその点、かなりの長文を好きなように書かせていただけるので、たいへんありがたいです。テレビの件もあって、ここしばらく北朝鮮情報に半ば専念してきたので、それなりに満足のいくレポートになったのではないかなと思っています。
(とくに『核実験はすぐにはやらないのではないか』と書いたので、発売日まで実行されなくて、ほっとしてます)
軍研今月号はその他にも、北朝鮮ミサイル関連の記事がいくつもあります。芦川淳氏の「徹底検証 自衛隊の北朝鮮対処」、多田智彦氏の「ミサイル防衛に出動した海自イージス艦」、野木恵一氏の「北朝鮮 三度『衛星打ち上げ?』に失敗」などなど。いずれも専門家らしい正確な情報分析で必読です。
ちなみに、今号も「市ヶ谷レーダーサイト」が熱い! 今月のタイトルは「いま内局は『無い局』状態だ!」・・・・やっぱり面白い!
(追記)
書き忘れていましたが、昨日もTBS「ひるおび」に呼んでいただき、北朝鮮問題で解説をさせていただきました。今後とりあえずは「特別行動」で韓国メディアに対するサイバー攻撃あたりをやるのではないかというあたりですね。
ところで、昨日の番組内で、北のGPSジャミングを「ハラスメント攻撃」と論評したのですが、本日、『朝鮮日報』がいくつかの航空機で着陸直前に警報異常があったことを報じました。記事では「危機一髪だった」としていますが、着陸をGPSに頼るということはちょっと考えられないので、まあそこまでの危機だったということはないでしょう。
- 2012/05/10(木) 15:58:42|
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プーチンとの領土交渉楽観論に対する警鐘を、ロシア問題の第一人者である袴田教授が産経新聞に寄稿されています。
▽新潟県立大学教授・袴田茂樹 「復帰プーチン」に惑わされるな(産経 5.10)
全面的に同意です。とくにこの最後の一文がすべてを物語っていると思います。(以下引用)
「日本がこうもナメられているのは、モルドバやグルジアを相手にしてきたロシアからみれば、日本の真剣味など感じられないからでもある。無統一の弱体政府が外交技術や人脈だけの小手先で、しかも、どこにも痛みが出ない形で、戦争と同次元の主権問題に対応できるはずがない。今の日本人はこの政治のリアリズムが分かっていない。北方領土問題は、日本の本気度にかかっているのである」(以上引用)
この寄稿論文の全体で、袴田氏は「戦争と同次元の主権問題に対応できるはずがない。今の日本人はこの政治のリアリズムが分かっていない」ことを強く指摘しています。まったく同感です。
最後は「北方領土問題は、日本の本気度にかかっているのである」と〆ていますが、これはロシアと戦争して勝つか、ロシアが耐えられないほどのデメリットを与えないと、ダメですよということですね。もちろん日本国民はたいへんな犠牲を覚悟しなければなりませんね。
先日のエントリーでも書きましたが、いまだに「プーチンは2島返還で決着を望んでいる」との論評が散見されますが、この寄稿記事をよく読んでいただきたいです。ロシア側は明らかに1島たりとも返す気はないですね。
こうした専門家の指摘があるのに、なぜ日本政府は耳を傾けないのでしょう? あるいは知ってて見てないフリをしているのかなあ・・・
- 2012/05/10(木) 10:35:21|
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主にシリア反体制派の情報収集のために開設していたアラビア語フェイスブックのページが本日、突然消滅しました。「友達」も1000人以上いて、とくにユーチューブ映像の入手には重宝していたのですが・・・。
- 2012/05/09(水) 21:42:45|
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勇ましいプロパガンダとは裏腹に、北朝鮮はおそらくこのままなんとなくうやむやのフェードアウトを画策していると思うのですが、韓国側が火に思いっきり油を注いでいますね。
▽韓米空軍が過去最大規模の訓練実施 18日まで(聯合ニュース日本版 05/07 16:53)
そういえば、こういうのもありました。
▽北朝鮮は「言うこと聞かない悪い子」 こどもの日に韓国大統領(産経 5月5日)
なお、この「悪い子」発言に対しては、北朝鮮当局のウェブサイト「わが民族同士」が6日、「子どもたちの純真な胸中に敵対心を植え付けた」と激しい非難を掲載しています。
韓国当局はずいぶん煽りますね。北朝鮮で軍部イケイケ派の発言力が高まる可能性があります。韓国とそのバックにいるアメリカは、いったい何を狙っているのでしょうか?
ところで、例の「特別行動」ですが、05月 07日付の聯合ニュースが解説記事を掲載しています。一部抜粋引用します。
「GPS障害のことではないかとの指摘があるが、特別行動にしてはスケールが小さい」
「ただ、北朝鮮は通告で東亜日報やKBS、MBC、YTNの保守系メディアを対象にするとしており、航空機や船舶ではない」
「さらに今月6日に朝鮮労働党機関紙の労働新聞が東亜日報と世界日報、文化日報を復讐戦の最初の標的の対象に挙げている」
「平壌放送は7日、すでに通告は済ませており、実践だけが残っていると報じた」
「6日付の労働新聞も、ソウル市内の中区や鍾路区、永登浦区の謀略報道の本拠地を最初の標的とし、聖戦の準備を待っていると報じた」
・・・・まだ何かやる気なのかもしれません。彼ら自身の「攻撃予告」を素直に読めば、ソウルの報道機関に対してサイバー攻撃、おそらくDDoS攻撃をやるのではないかという気がしますね。
- 2012/05/08(火) 12:01:19|
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アイマン・ザワヒリを中核とする本家のアルカイダが凋落の一途を辿るいっぽう、半ば無政府状態のイエメンで活動範囲を広げているのが「アラビア半島のアルカイダ」(AQAP)。いまや軍閥化しつつあるAQAPは、基本的にはイエメンを活動範囲とする武装ゲリラではありますが、ときおり国際的な反米ジハードのアピールを企画することがあります。
これは闘争の主標的をアメリカとするアルカイダ本隊のような、本格的な対米テロリズムとはほど遠いものがありますが、それなりに注意すべき脅威として米情報当局は警戒を続けています。
そんなCIAの対テロ部門が、新たな対米テロ計画を摘発しました。
▽新型爆弾で航空機爆破を計画 CIAが未然に阻止(ウォールストリート・ジャーナル日本版 5月 8日 8:30 JST)
押収された爆弾は下着に隠すタイプで、金属を含まず、空港のセキュリティを通過できた可能性が高いとのこと。AQAPは2009年12月にもデトロイト行の便に下着に隠した爆弾を持ち込んだことがあり(爆破実行直前に未遂)、今回はその改良型とみられています。09年の事件では、爆弾はAQAPの有名な爆弾専門家=イブラヒム・ハッサン・アルアシリが製造したと推定されています。アルアシリは2010年にも、アメリカ行貨物機に積まれたプリンター・カートリッジに爆弾2個を仕掛けたとみられています(不発)。
また、昨年7月には、アルアシリが体内仕掛け爆弾を開発中であるとのインテリジェンスが報じられたこともあります。
イスラム過激派は、国際テロリズムとしてはすでに低迷期に入っていますが、かつての極左テロと同様、その低迷期の初期には一部がむしろ先鋭化する可能性があります。AQAPの爆弾魔=イブラヒム・ハッサン・アルアシリはその筆頭格といえるかもしれません。
アルアシリは81年生まれと、まだ30歳そこそこです。もともとリヤド生まれのサウジアラビア人ですね。
5歳年下の弟とともにAQAPに合流。09年2月に兄弟でサウジで指名手配され、同年8月にその弟をサウジのムハマド・ビン・ナイエフ内務副大臣暗殺未遂の自爆テロ犯に仕立てています。PETN爆薬の専門家として知られています。
かつて米軍の無人機で爆殺されたとの情報がなかれましたが、後にサウジ治安当局によって否定されています。AQAPの爆弾魔は今後とも要警戒です。
- 2012/05/08(火) 10:41:20|
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何度も書いてきていますが、主要メディア各社が再三報じてきたような「プーチンは北方領土を2島返還で決着したい」というのは間違った分析だと思っています。
▽日本との互恵的協力発展を ロ大統領が外交方針(共同 05/08 08:05)
大統領に復帰したプーチンはさっそく「外交政策実現の方策について」と題する大統領令に署名しましたが、北方領土問題にはまったく触れていませんね。もともとやる気がないからです。プーチンが領土交渉に乗り気だというメディア報道は、完全にミスリードだと思います。
2島返還の意向など一度も明言していないロシア当局の公式コメント(何度も繰り返しますが、相手に本気で平和条約を締結する気がなければ「日ソ共同宣言を確認」は「2島返還を約束」を意味しません。情報分析には相手が何を言ったかと同時に、何を言わなかったかが重要ですが、ロシア側は日本側の交渉攻勢に徹底して曖昧な返答で応じ、「2島返還で決着したい」という言質は注意深く避けていることが明白です。つまりそこに踏みこむ気がないわけです)を振り返れば明らかだと思うのですが、なぜロシアを熟知している日本外務省も主要メディアも、希望的観測にすがって楽観情報を繰り返し発信するのかまったく理解できません。
希望的観測を発言しないと、どこかの方面から政治的圧力でもあるのでしょうか。政治的主張をどうするかはまったく別の問題で、それは国家の意思として独自に方針を決定すればいいだけのことです。が、情報分析はそれとは別で、現実を見ないでいるのはいかにもまずいと思うのですが・・・
- 2012/05/08(火) 09:29:20|
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昨日、北朝鮮外務省報道官が朝鮮中央通信を通じ、国連安保理常任理事国の5カ国が北朝鮮に核実験の自制などを求める共同声明を発表したことを批判する声明を発表しました。
いわく
「(彼らは)核実験をもっとも多く行っている諸国。(声明は)言い掛かりで、卑劣な居直りである」
「アメリカが原爆でわれわれを威嚇した時代は永遠に過ぎ去った。自衛的な核抑止力に基づき国の自主権を守る」
「アメリカの敵視政策に便乗し、平和的に宇宙や核を利用する権利を侵害する不法行為だ」
「われわれは平和的な宇宙開発と原子力工業発展を力強く推進する」
自衛のための核武装を宣言するとともに、平和利用目的の核開発推進を前面に押し出しています。これは当面、平和利用目的と偽称するウラン濃縮と衛星打ち上げを続行することを示すとともに、いずれ将来的に本格的な核ミサイル武装を行うための布石を打っているように読めます。
北朝鮮はおそらく数年内にも核ミサイル武装に至ると可能性が高いです。外国との交渉は常に時間稼ぎで、常にそのための研究・開発を継続してきましたし、これからもその基本政策を変更はしないと思います。核ミサイル武装が宣言されたら、日本の防衛はたいへんな事態に陥りますから、それを前提とした準備が必要です。
ただし、だからといって、それほど急に事態が進むとも考えにくいです。北が威勢のいいプロパガンダを発信したからといっても、そのほとんどは「言うだけタダ」的な虚勢です。核もミサイルも、それほど簡単な技術ではなく、そんなに急に技術が飛躍するものではありません。
現在わかっていることから推測すると、北のミサイルは1トン級弾頭をアメリカ本土に運ぶICBM化にはまだまだ至っていません。
核のほうは、プルトニウム型の起爆装置小型化に、かなり手こずっているものと思われます。すでに相当の年月をその開発にあててきましたから、それなりの小型化は実現していると思いますが、おそらくまだ実験に踏み切るほどの精度に達していないものと思われます。いずれ実験はすると思いますが、中国に事前報告する必要があるので、成功の確率が低い一か八かの実験は今はやりづらいはずです。
ウラン濃縮は、すでに公表している寧辺の施設だけなら、まだ原爆を作るだけの分量を確保していないと思いますが、仮に確保していたとしてもせいぜい数発分ですね。ただ、未公表の秘密施設がどこかに隠されている可能性がありますので、そこの部分はまったく外部からはわかりません。
ただ、どこかの秘密施設ですでに兵器級高濃縮ウランの量産態勢が確立しているなら、米韓その他のインテリジェンスにまったく引っ掛かからないというのも、あり得ないことではありますが、考えにくいことです。
- 2012/05/06(日) 21:10:12|
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昨年5月のビンラディン殺害から1年。急襲部隊が押収した資料のうち、ビンラディンの書簡の一部が公開されました。
▽ビンラディン容疑者の書簡公開、組織の無能さにいら立ちも (ロイター日本版)
▽オバマ大統領の暗殺計画=ビンラディン容疑者文書で判明-米 (時事)
▽「韓国の米施設を狙え」 10年にビンラディン、側近に書簡 (中国新聞/共同)
▽ビンラディン容疑者の文書公開、部下叱責やバイアグラ使用の1面も(CNN日本版)
▽ビンラディン容疑者ら、一時「アルカイダ」の名称変更検討 イスラム教徒の支持獲得目的に(日経)
タイトルの付け方をみると、同じ資料でもメディアによって強調する点が違っていますね。オバマ暗殺や韓国でのテロなどというおどろおどろしいネタもありますが、その辺は練られた計画ではなく、単なる思いつきですね。
全体的には、ビンラディンはもう何年も前から「すでに終わっていた」といえるでしょう。アルカイダももう歴史の主役としてはおしまいです。後は似たようなイスラム系組織がいろいろ残っていますが、かつての極左テロ組織にように低迷期に入っていくことになります。
- 2012/05/05(土) 09:18:25|
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本日もTBS「ひるおび」でスタジオ出演させていただきました。コーナー最後に「北朝鮮はこれからどうなると思うか?」との質問に、フリップ回答を求められたのですが、いろいろ迷って「とりあえずフェードアウト?」と自分でもなんとも歯切れの悪い文言にしました。
「核実験」だの「特別行動」だのときな臭い話がいろいろ出ていますが、結局のところ現在の金正恩政権は政権サバイバルにアップアップの状態で、本音では本格的な軍事衝突は望んでいないと思います。なので、短期的には、その好戦的なプロパガンダとは裏腹に、なとなくうやむやに何事もなく収まる可能性のほうが大きいと私は見ています。
ただし、これは当面の話で、その後、金正恩政権が長期政権を全うするかは状況次第でわからないので、「とりあえず」としました。
また、北の指導部は現在、突出した権力者が不在の状況で、激しい内部の綱引きがありますから、軍部の強硬派が暴走するようだと、必ずしも合理的な判断をしない可能性がかなりあります。なので、権力闘争の状況如何で、という意味で「フェードアウト」に「?」を足しました。
北の指導部は現在、ざっくり言えば、金正恩ファミリーと軍部強硬派という2つの核が並立しています。ファミリーの大番頭・張成沢の権限は絶大なものがありますが、ポスト配分を俯瞰すると、ファミリー系は軍部でも内部の監視部門や親衛隊などを押さえにかかっていて、明らかに軍の離反を相当警戒しているものと思われます。
他方、軍の指揮系統は李英鎬・総参謀長ら強硬派が握っていますが、核もミサイルも特別行動もすべてこちらサイドの受け持ちになります。なので、軍部強硬派が軍備的冒険主義に向かう可能性はあります。
上記した張成沢ですが、新たな情報が報じられています。
『朝鮮日報』4月30日付によると、最近になって大将の階級章を付けた軍服を着るようになった張成沢ですが、その制服が護衛総局の軍服だというのです。事実であれば、護衛総局を掌握したことになります。
護衛総局は、金ファミリー専用の護衛部隊「護衛司令部」が最近改編されたもので、その際、党中央軍事委員会にも名を連ねていた尹正麟(ユン・ジョンリン)司令官(大将)が解任されて新たなトップが就任しており、張成沢はこの新司令官を操っているものと思われるということです。
同紙によると、護衛総局の兵力は推定3万人前後。ただし、その下に編成されている平壌防御司令部を合わせると10万人を上回るとのこと。戦車や装甲車などで重武装した最精鋭部隊であり、軍団クラスの部隊が反乱を起こしても鎮圧できるだけの火力を備えているとのことです。
金正日死去後、北の幹部・軍部の人事が大きく動いています。まとめると以下になります。
▽張成沢(国防副委員長・党中央軍事委員・党行政部長)・・・党政治局員候補⇒党政治局員/大将(護衛総局を掌握)(※依然権力中枢)
▽金慶喜(党軽工業部長・党政治局員・大将)⇒党書記
▽崔竜海・・・党書記⇒軍総政治局長・党政治局常務委員・党中央軍事副委員長・次帥(※大抜擢)
▽李英鎬(総参謀長・党中央軍事副委員長・党政治局常務委員・次帥)⇒変わらず(※依然権力中枢)
▽金正覚(軍総政治局第1副局長・党中央軍事委員・国防委員・党政治局員候補・大将)⇒人民武力部長・党政治局員・次帥(※大抜擢)
▽金元弘(軍総政治局組織担当副部長・党中央軍事委員・大将)⇒国家安全保衛部長・党政治局員・国防委員(※大抜擢)
▽金英徹(軍偵察総局長・党中央軍事委員・上将)⇒大将⇒変わらず
▽李明秀 金正恩の教育係⇒人民保安相⇒国防委員(※軍部中枢に復帰)
▽呉克烈(国防副委員長・党政治局員候補・大将)⇒一時序列後退⇒序列再浮上⇒ポスト変わらず
▽金永春(人民武力部長・国防副委員長・党中央軍事員会委員・次帥)⇒人民武力部長解任(※半ば引退)
▽禹東則(国家安全保衛部第1副部長・党中央軍事委員・国防委員・党政治局員候補・大将)⇒国防委員解任(国家安全保衛部第1副部長ポストもおそらく解任(※事実上の失脚)
▽尹正麟(護衛司令部司令官・党中央軍事委員)⇒護衛司令部司令官を解任
今のところ現時点では、軍部はまだ李英鎬・総参謀長が実権を握っていると思われます。対外的には明らかに強硬派になります。
- 2012/05/05(土) 00:23:35|
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TBSラジオ「DIG」の下記番組が、ネット配信されていましたので拝聴しました。
▽5月1日(火)「アラブの春からおよそ1年」「現場から見たアラブ民主化運動の『光と影』。取材記者・和田浩明さんとアラブの春を考える。」
パーソナリティは外山惠理と神保哲生
■スタジオに毎日新聞・カイロ支局記者の和田浩明さんをお迎えし、和田さんが取材して見てきたエジプトやシリアの状況についてお話を伺いました。さらに中東の現代政治専門で東京外国語大学・教授の酒井啓子さんをお迎えし、「アラブの春」が起こった地域の民主化は進んでいるのか、世界にどんな影響を及ぼしたのかお話を伺いました。(番組HPより)
アラブ情勢に興味のある方に是非お薦めします。やはり現場を見てきた方のお話は参考になります。終盤、女性キャスターの方の質問もグッジョブでした。
▽⇒ポッドキャストはこちら
- 2012/05/03(木) 11:50:36|
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速報です。北が言っていた「特別行動」というのは、これのことでしょうか?
▽北朝鮮がGPSを妨害か=航空機220機以上に障害 韓国(時事 05/02)
▽韓国で4日間GPS大規模障害 北朝鮮から妨害電波か(共同 05/02)
なるほど、妥当な線かもしれないですね。軍事報復を呼ぶほどの被害を出さず、インフラに嫌がらせ程度のダメージを与える、と。
ネット経由のサイバーアタックをやるかと思っていたのですが、秘密にする必要がないですから、堂々と妨害電波を出せるわけですね。たしかに「特別行動」ということではあります。
- 2012/05/02(水) 13:22:03|
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