現在発売中の『週刊新潮』に、洞爺湖サミットに関してほんのひとことだけですが、コメントを採用していただいています。
「テロはこうなる!」というような記事なのですが、筆者のは「アルカイダは日本人は狙わないでしょう」などというノー天気なコメントで、通常はそうした「水を差すようなコメント」はボツになっちゃうのですが、なんと太っ腹なことに、今回は使っていただきました。
アルカイダについてはまあまあ調べているほうなので、ときどきこうしたコメントを求められる場合があるのですが、私の意見はたいてい「日本ではテロはないでしょうね」というパターンなので、たいていボツだったりします。
もちろん何が起こってもおかしくはないので、将来の見通しを語るのは危険行為なのですが、客観的に可能性ということで考えると、少なくともアルカイダが日本をテロの標的とするのはなかなか考えにくいです。日本で実行するということが困難だということもありますが、仮に日本でテロがやれるとなっても、アルカイダの人ならまず、アメリカ大使館とか米軍基地とか、有名なアメリカ企業の日本支社とかを狙うでしょう。
なぜそう考えるかというと、アルカイダの人にとって、日本人など「どうでもいい存在」だからです。彼らも、自爆までする以上は、それなりに自己満足できるテロを望みます。ローカルな紛争でインド大使館だとかを狙うことはありますが、殉教者たらんとする人間は、まずはアメリカ、イスラエル、さらにはイギリス、あるいは大雑把にアメリカっぽい白人、を殺したいと考えます。日本人を殺しても、モスレムの世界では「何やってんの?」となって終わりです。
たとえて言えば、太平洋戦争中に、日本陸軍の特務機関員がわざわざリベリア(連合国の一員)に行ってリベリア人を殺しまくるようなものかという気がします。
(リベリアとは言いすぎですが、まあ、せいぜいメキシコとかニュージーランドくらいのポジションですね)
警戒はむろん必要ですが、現実的にはそのような感じではないでしょうか。
スポンサーサイト
- 2008/07/08(火) 00:30:46|
- 未分類
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0