あるジャーナリストの方から「シリア人の知人に連絡したいが、スカイプで繋がらないようだ」とのご指摘をいただきました。
そこで、ある第3国にいる協力者を通じてトライしてもらったのですが(私は現在、実名で反シリア政府的な立場で執筆活動しているので、情報源のセキュリティのために直接はシリア内と連絡していません)、普通にスカイプで話ができたし、データも伝えられたとのこと。とくに迂回路を通じるなどの特別なことはしていないようです。
どういうことか、ちょっとよくわかりません。もしかすると私の協力者がシリア保安機関の何らかのトラップに監視されているということでしょうか???
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2011/09/20(火) 18:52:00 |
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追加情報です。協力者に再度確認をとったところ、シリア国内在住者とスカイプで最後に話したのは9月10日頃だったとの由。その後、しばらく使っていなかったそうで、15日頃に試した際には、こちら(某国)からは通話できなかったものの、相手のアカウントは生きていて、相手がシリア国内の仲間とスカイプ通話している様子を一方的に聞くことはできたそうです。
ですが、一昨日に再度試みた際には、どの相手のアカウントとも繋がらなかったということでした。なので、現時点ではダメなようです。
どういう仕組みになっているのか、ちょっとわかりません。ちなみに協力者のコンタクト相手というのは、ネットにはかなり詳しい人物です。
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2011/09/21(水) 15:49:23 |
黒井文太郎 #-
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黒井先生、御無沙汰してます。さて、シリア当局によるインターネット管理状況ですが、下にイスラエル占領下ゴラン高原出身の親シリア派ドルーズ教徒の学生のインタビューが乗ったハアレッツ紙の特集記事にありますが、例えばシリアでニューヨーク・タイムズを見る時にIDナンバーを入れなければならなく、BBCに移る時にはまたIDナンバーを再入力し直さなければならない様な徹底した当局による管理がある様です。
There are no human rights, there is no freedom and no future for the average person. At Internet cafes, you have to punch in your ID number before going into Facebook or world news. You constantly feel that you are under the scrutinizing eye of the regime. For me personally, it was no longer appropriate."
http://www.haaretz.com/weekend/magazine/the-truth-about-the-revolution-in-syria-1.375942
シリアの状況をレバノンやエジプトと同様に考えていては駄目でしょう。シリアは中東の北朝鮮です。因みに最近トルコのエルドアン首相はアサド政権をもうすぐ倒れるだろうと見捨てた模様です。
http://www.voanews.com/english/news/africa/Turkey-PM-Recep-Tayyip-Erdogan-Syrias-Oppression-Will-Not-Survive--129966283.html
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2011/09/25(日) 16:53:53 |
道楽Q #-
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私がちょっと前に聞いた話ですと、個別回線(電話回線)の場合、プリペイドカードのコード入力でネット接続し、その後はとくにコード入力はナシ。プロバイダーも電話(通信)会社も秘密警察直結ですから、もちろん監視されます。
ネットカフェの場合、基本的には店のパソコン使用で、とくに個人のIDコードを入力する必要はナシ。ただし、入店時に身分証を提示しなければなりません。店はすべて秘密警察の監視下にありますから、接続ログなどは筒抜けになります。
外資系のカフェのチェーン店などのいくつかでは、WIFI可能なところがあって、そこだととくに身分を明かさすにネット接続可だそうです。とくにIDコード入力も不要。
ただし、以上は現在、変化している可能性も高いです。
URL |
2011/09/27(火) 10:39:11 |
黒井文太郎 #-
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