ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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「米軍ヘリ事故」で区別すべきこと

 コメント欄になにやら大量のスパムが発生しています。いったい何をしたいのでしょうか?? 面倒くさいなあ・・・。

 一昨日、米海軍の汎用ヘリ「MH60S」が三浦市で不時着。幸い死者は出なかったですが、搭乗員のうち2名の方が重傷だそうです。
 この件に関して、昨日、テレビ朝日「モーニングバード」に声をかけていただき、スタジオに呼んでいただきました。オスプレイ騒動のイメージから「だから米軍は危ない」と直感的に感じられる方もいらっしゃるでしょうが、感情的な反米ありきで複合的な問題を混同しては問題の本質を見失うと思います。
 この問題は「だから米軍はけしからん」としても、あまり意味がありません。
 少なくとも5つの別の問題を分けて考える必要があります。
①「米軍ヘリは危険なのか?」
②「今回の米軍側に問題はあったのか、なかったのか? もしあったとすれば、構造的な問題なのか?」
③「今後、事故は防げるのか?」
④「在日米軍は必要なのか? 必要としても、適正な規模・編成・運用なのか?
⑤「日米地位協定は適切なのか?」
 これらは別々の問題です。反米スタンスの方々は、おそらくこの別種の問題を無意識に混同されている傾向があるのではないかなと思う次第です。

①でいえば、米軍ヘリが特別危険だということはありません。今回の機は海軍のMH-60Sでしたが、米軍でも自衛隊でも、さらには世界中で使用されているH60系統はきわめて安定性の高い機種です。
 ただし、どんな機種でも必ず事故は起きます。自動車事故と同じです。トヨタ・カローラだって事故は起きます。回転翼機というのは、そもそも安定性の悪い航空機ですから、一定数の事故は必ず派生します。ではカローラ乗りませんか?といえば、そんなことはありませんね。
 オスプレイ騒動のときもそうでしたが、どうも「いちばん危険性に敏感なのは要員の生命がかかっている米軍自身であり、欠陥機の配備を金儲けのために許すほどアメリカ議会・メディア・国民は甘くない」ということを理解していない方々が散見されます。軍産複合体の陰謀・・・的な映画の影響でしょうか。

②については、わかりません。米軍の運用(操縦含めて)に問題があったか、あるいは整備不良であれば、米軍側の落ち度になりますが、その場合は米軍側が改善するということになります。この点、米軍は安全策など考慮しないと思い込んでいる方々もいらっしゃるようですが、繰り返しますが、いちばん生命の危険と直面しているのは米軍兵士自身です。不具合を組織的に隠蔽するなどということは、映画の中の話です。
 報道では「トランスミッションの不具合」と出ていますが(おそらく米軍⇒日本の捜査当局)、正式な発表はまだありません。仮にそのとおりだとすれば、とくに問題はありません。操縦が困難になり、操縦士は人のいない場所に不時着を試みた・・・きわめて適切な措置といえます。

③事故は一定数発生します。兵士の生命がかかっている米軍は全力で事故防止に務めるはずですが、それでも一定数は発生します。交通事故をゼロに出来ないように、ヘリの事故をゼロになどできません。自衛隊のヘリも、警察や消防のヘリも、マスコミのヘリも、農業や測量や輸送や観光などの民間業者も事故をゼロにはできません。

④米軍が駐留すれば、一定数の事故は発生します。ですので、米軍の事故をゼロにしたいなら、米軍そのものを退去させるしかありません。
 在日米軍をどうするか?というのは事故とはまったく違う問題です。在日米軍に反対なら、事故を無理矢理口実に結びつけるのではなく、在日米軍の是非ということで、それはそれで議論すべきでしょう。

⑤これは問題だと思います。今回、日本の世論に配慮して、米海軍は神奈川県警にも異例の捜査参加を認めましたが、これは米軍側の義務ではなく、配慮によるものです。日本側は機体の提供を申し出る予定のよううですが、米軍側が認めないかぎり、実現しません。米軍側は現時点では、引き渡しに応じる気配はないようです。
 駐留米軍の地位協定の似たような取り決めは日本だけでなく、韓国でもオーストラリアでもイギリスでもイタリアでもどこでもありますが、かといって治外法権の拡大解釈のような状況でいいのか?というのは大いに議論すべきところです。
 現在の地位協定は、米軍側に非常に有利になっています。これは占領期からの慣習で、先方のいわば既得権みたいなものですが、日本の領域で発生した事件に関しては、ホスト国の主権が優先されるべきと考えます。
 このあたりは交渉となりますが、互いの国益を勘案すれば、日本側はもっと強気に出ていける局面だと思います。
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  1. 2013/12/18(水) 11:19:56|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

>コメント欄になにやら大量のスパムが発生しています。いったい何をしたいのでしょうか?? 面倒くさいなあ・・・。

異常者の君よ、黒井先生は精神科医で無いので専門の病院に行って、きちんと治療を受けなさい。更生するかは本人の問題だが、黒井先生に関わるのを一切止めなさい。オマエもどれだけ異常かそろそろ気が突けよ。

通常は他人と考えが違っても人格攻撃はそうそうしないものだが、異常者は「黒い豚」とか「ゴキブリ」とか無数のブログに書き込んだ。黒井先生は警察に被害届を出すべき。

一見異常者はシリアかイラン政府に雇われた様で、実はそんな高級な感じでも無い。九十年代に『インターネットスパイ』というサイトを立ち上げたが要は今日の2ちゃんねる。その後メディアに数年居たが記事一つ書けず止めた。この辺りに黒井先生に対するコンプレックスの理由が有る。

異常者は金融関係者ですが、株式市場の有る東京(一流)大阪(二流)で無く京都勤務で三流。恐らくサラ金業者。独身でシリア美女と結婚した黒井先生が堪らなく嫉ましい。

バーチャル世界の住人は2ちゃんねるのシリア情勢スレッドで政府軍が戦闘に勝つか反体制派支持者とビール一杯掛けるのが楽しみだが二年も黒井先生の中傷をあちらこちらに書き込むストーカー行為からして現実との接点を失っている。自己顕示欲から自己主張したい著しい願望が有るが、本の一冊も書く能力が無い。と言うか、異常者の書いた物など誰も読む気がしない。


結論:自分の人生を歩みなさい。人に迷惑を掛けるのもいい加減にしなさい。河上イチローと書き込み競争したのが君の人生のピーク。そして君が居なくても誰も困らない。所詮はサイバー空間の住人だからだ。黒井先生に言いたいことが有るなら直接本人の前で罵るなり怒鳴るなりすれば良い。ま、そんな勇気は無いだろうが。
  1. URL |
  2. 2013/12/19(木) 06:00:12 |
  3. 道楽Q #-
  4. [ 編集]

フィリピンの台風被害地区でオスプレーが大活躍ましたが、偏向メディアは無視。報道機関ならぬ検閲機関ですか。  
  1. URL |
  2. 2013/12/19(木) 06:06:32 |
  3. 道楽Q #-
  4. [ 編集]

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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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